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2001年7月17日(火)

ゲーム業界の動向を網羅!CESAが各種データをまとめた2種類の調査報告書を発刊

 CESA(社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会)は、「2001CESAゲーム白書」と「CESAネットユーザー調査報告書・第二集」の2種類の調査報告書を発刊した。 「2001CESAゲーム白書」は毎年7月に発刊されている公式報告書で、ソフトウェアおよびハードウェアの総出荷額や中古ソフト市場、消費者動向などがまとめられている。
 
 今回の調査では、ソフトウェアとハードウェアの総出荷額が1兆1,178億円(2000年1月~12月の集計)となり、前年度に引き続いて1兆円を維持していることが明らかにされている。この数字は1996年以降では最高額だが、これには400万本以上の出荷を記録した2000年最大のヒット作『ドラゴンクエストVII』や、ミリオンセラーとなった『ファイナルファンタジーIX』の登場がハードウェアの出荷台数に大きな影響を与えたことが影響している様子。しかしながら、合計で見た国内のソフトウェア総出荷額は、前年度より若干下回る結果となっている。
 
 ちなみにPS2が発売された昨年、国内におけるハードウェアの総出荷額は前年比200.9%で1,892億円を記録し、前年942億円を大幅に上回る結果を残した。ちなみに国内外での各ハードウェア出荷額の割合は、PS2が47.1%を占めている。
 
 「東京ゲームショウ2001春」のアンケート調べによると、好みのゲームジャンルに関しては各年齢層の男性でロールプレイングゲームがダントツの1位。女性も10代後半のほとんどがロールプレイングゲームと回答した。その結果を反映して、『ドラゴンクエストVII』、『ファイナルファンタジーIX』、『ポケモンスタジアム(金・銀)』といったRPGタイトルが、ミリオンセラーとなっているのが興味深い。
 
 「2001CESAゲーム白書」はこれらの綿密な各データに加え、2000年出荷タイトル数別のゲームソフト開発費平均金額、海外ミリオン出荷(輸出)データが新たな項目として追加されている。ゲーム業界の動向に興味のある人は、購入を検討してみよう。価格は5,250円(税込)。
 
 一方、「CESAネットユーザー調査報告書・第二集」はインターネットユーザーの利用実態、意識調査、ゲームに対する関心度調査を中心にまとめられた報告書で、昨年に続いて2回目の発刊。ブロードバンドの認知度、携帯電話およびPHSの所有者、ネットユーザーの1ヵ月の小遣いの平均などが調査されており、一部のデータは前年度と比較できるようになっている。価格は4,200円(税込み)。
 
 この2種類の調査報告書は、先日(7月16日)より通信販売および全国の政府刊行物サービス・センターにて販売が開始されている。


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CESA