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2001年7月19日(木)

新宿ヨドバシカメラ前高橋さん独占インタビューを全文掲載!!【『FFX』発売前夜・新宿編】

雨のそぼ降る新宿で
ひとりの少年が語った友情物語


 みなさんこんばんは。『FFX』発売日前日の夜、いかがお過ごしでしょうか。行列大好き電撃オンライン取材班Cチーム(1人)は現在(深夜0時)、どしゃ降りの新宿に来ています。夜になってから東京23区に出された大雨洪水警報のせいで、まさか誰もいないだろうと考えていた取材班ですが……西口ヨドバシカメラの前にひとり真っ赤に燃えるゲームファンを発見。悲しそうな目をしたその少年に独占インタビューを試みました。以下にその全文を掲載いたします。

DOL:「えー、まずお名前とか……」
少年:「高橋宏和、18才です。小金井市から来てます」
DOL:「何時から来てるんですか?」
高橋さん:「閉店からだから、夜の9時にはここに座ってましたね」
DOL:「予約はしなかったんですか?」
高橋さん:「はい。バンダナはいらないかなって。あと、どうせ明日休みだったから。やっぱこういうのは並んで買わないと」
DOL:「でも、ひとりじゃさみしくないですか?」
高橋さん:「最初は友達がひとりいたんですよ。でも、彼深夜のバイトがあるんでいったん帰っちゃったんです。朝の4時半には必ず戻るって言い残して……」
DOL:「まるで”走れメロス”みたいですね」
高橋さん:「ってことは彼が”メロス”で……」
DOL:「高橋さんが……”走れ”」
高橋さん:「ですね」

人と人が出会う街・新宿
DOL取材班感動の再会!?


DOL:「じゃあそれまで何してるんですか?」
高橋さん:「GBAとか……」
DOL:「ちなみにお友達の名前は……」
高橋さん:「えと、長浜ってヤツなんですけど」

”ピシャーン!!”
この名前を聞いた時、取材班Cチーム(1人)の体に衝撃が走りました。みなさん、覚えておいででしょうか? 前作『FFIX』発売前夜の行列レポート・新宿編を……。そう、あの時ヨドバシカメラ前にいた少年こそ、彼の友人の長浜くん、その人だったのです!! なんという偶然。

DOL:「去年の7月、ちょうど彼にこの場所でインタビューしましたよ」
高橋さん:「彼、いろんな大作ソフトで並んでますよ。根っからの並びファン、って言うんですか」
DOL:「みたいですね」
高橋さん:「お店、何時から開くんだろう……」
DOL:「はや売りするといいですね。ところで、『FFX』のどんなところに期待していますか?」
高橋さん:「今回から主人公がしゃべるとかで。声がぼくの中のイメージにあっているかどうかが気になるところですね」
DOL:「なるほど。FFシリーズはどのくらいプレイしているんですか?」
高橋さん:「1・2・3が出た頃にはまだゲームをやったりしてなかったので、そのへんはワンダースワンでやりました。あとはほとんどプレイしてます。一番好きだったのは『VIII』かな。主人公が格好いいのが好きなんです」
DOL:「なるほど、まさに根っからのFF派」
高橋さん:「はい、FFが一番好きですね」
DOL:「長浜さん、戻ってくるといいですね。最後にこの記事を読んでいる読者に何かメッセージをお願いします」
高橋さん:「並んで買えよこの野郎! 俺がさびしいじゃないか!!」
DOL:「ありがとうございました」

 背中に高橋さんのちょっぴり悲しい視線を感じながら新宿を去る取材班Cチーム(1人)は、手に手ととって『FFX』ゲットを喜び合う高橋さんと長浜さんの姿を思い浮かべつつ、ひとまず新宿をあとにしました。 続きはまた後ほど。

個人タクシーもひとときのやすらぎを求めてヨドバシカメラ前へ。これで2番目に並んでるつもりだとしたら、いい度胸です。

ちょっぴり寂しそうだった高橋さん。一晩、人生とかいろんなことについてじっくり考えてみたい、とは特に言ってませんでした。


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