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2001年7月19日(木)

コーエーネットが世界最先端の3Dモーションキャプチャーシステムを販売!

 本日7月19日、コーエー子会社のコーエーネットは、都内で3Dモーションキャプチャーシステム“ビジュアライズ”についての記者発表会を行った。
 
 この「ビジュアライズ」は、フェニックス・テクノロジーズ社が開発した画期的な3Dモーションキャプチャーシステム。この度フェニックス社とコーエーネットが国内総代理店契約について合意し、コーエーネットにより販売が開始される。
 
 “ビジュアライズ”は、高精度のモーショントラッカーが小型のLED付きマーカーを瞬時に認識し、マーカー同士が交差したり、隠れてしまった場合に対してもデータを性格に判別。トラッカーは水平、垂直の各方向とも90度と、キャプチャー可能領域が広いため、スタジオなどの広いスペースでなくとも、モーションデータを測定することを可能としている。また、データ取得後のデータ整理が、従来のモーションキャプチャーシステムよりも80%以上削減され、特殊なコンピュータを必要しないなどのコストパフォーマンスに優れている点も特徴だ。
 
 発表会は、コーエー取締役会長の襟川恵子氏の挨拶で始まり、次いでフェニックス・テクノロジーズ社代表取締役社長のクリス・マー氏が「ビジュアライズ」の性能を解説。クリス・マー氏は、「当社の製品が日本で販売されるのは大変喜ばしく思っています。このシステムはCGアニメーション、ゲーム開発、スポーツ分析、生物工学、映画の特殊効果など、幅広い分野で活躍できるシステム。従来のシステムでは不可能であったことを可能にしています」など、“ビジュアライズ”の性能についてアピール。また、マー氏はこのシステムが、世界一のキャプチャーシステムであると断言。従来の同種製品との差を雄弁に語っていた。
 
 クリス・マー氏の解説後は、実際に“ビジュアライズ”を使用してのデモンストレーションが披露。会場には4台のモーショントラッカーが設置され、その中央で極小マーカーを付けた2人の女性が演舞した。ちなみにこのシステムでは、最大512個のマーカーを正確にキャプチャーし、リアルタイムにデータ処理できるという。
 
 最後にはコーエーネット代表取締役社長の伊藤通宏氏が、今後の展開などについて説明。伊藤氏は「販売目標は年間4億円を目指し、専門学校や医療関係などにも提供していきたい」とコメント。なお、“ビジュアライズ”の販売は8月よりスタート。今後このシステムが、各メディアでどのような活躍をしていくのかに注目していきたい。

現在の会社を設立する前はNASAで2年間勤務。その後カナダのブリティッシュコロンビア大学で教鞭を取っていたというクリス・マー氏(右)。コーエーネット代表取締役社長の伊藤通宏氏(左)とガッチリ握手。

“ビジュアライズ”のデモンストレーションでは、2人の女性が全身に極小マーカーを付けて演舞。複雑な動きでも、各モーショントラッカーが精密にマーカーの位置を認識するとのことだ。


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