詳報!任天堂が『ティアリングサーガ』を著作権侵害として、エンターブレインらを提訴
任天堂とインテリジェントシステムズは7月25日、『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』を発売するエンターブレインと、その開発元であるティルナノーグ及び同社代表の加賀昭三氏を、不正競争防止法・著作権法に違反しているとして、東京地方裁判所に提訴した。
任天堂とインテリジェントシステムズは、FCおよびSFCで『ファイアーエムブレム』シリーズを制作、販売しており、今回の訴訟は『ティアリングサーガ』がこれに酷似、同社の著作権を侵害しているとするもの。
任天堂によれば、ソフトの発売前から何度か警告書を出し、発売中止とゲーム内容の変更を求めていたが聞き入れられなかったとのこと。また、このソフトが発売1ヵ月半前まで『エムブレムサーガ』のタイトルで宣伝・予約を行っていたことについても、不正競争防止法違反であるとしている。任天堂が『ティアリングサーガ』に関して著作権侵害であるとして指摘している部分は具体的には以下の通り。
・『ファイアーエムブレム トラキア776』との、舞台背景、基本的な画面構成、シナリオ、キャラクター、ゲーム内容の関連性
・『ファイアーエムブレム外伝』との、全体マップ、戦闘マップの切換条件および表示の関連性
・『ファイアーエムブレム 紋章の謎』および『聖戦の系譜』との、キャラクターの関連性
任天堂では、ソフトの製造・販売・頒布の差し止めと、損害賠償金として2億5,830万円の支払いを請求。今後の動向が注目される。
■関連サイト
・任天堂