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2001年7月8日(日)

速報! 『ゼノサーガ』制作発表会開催!限定版の発売が明らかに!!

 ナムコは本日7月8日、東京・恵比寿の恵比寿ガーデンホールにて、今冬PS2で発売予定のRPG『ゼノサーガ エピソードI 力への意志』の制作発表会を行った。一般ユーザーも300組600名が招待されたこの発表会。短い募集期間にも関わらず、日本全国から約1万の応募が殺到したという。

「一刻でも早くユーザーの皆様に見ていただきたい」という開発スタッフの熱い想いで実現したこの発表会は、ナムコ代表取締役会長兼社長・中村雅哉氏の挨拶ではじまった。
「3年前に発売された『ゼノギアス』のスタッフが集結して開発する『ゼノサーガ』は、壮大な世界観に基づいて綴られる叙情詩。タイトルに『エピソードI』という言葉があるように、決して今作だけでは語り尽くせない物語になる。皆様からのご支持があれば、更なる続編を発表したい」

 引き続き、本作の監督・脚本担当のモノリスソフト取締役副社長・高橋哲哉氏が登壇し、スクリーン上に映るゲーム画面を基に、ゲームシステムについて解説した。3Dマップ上を自由に移動して他者と会話したり謎を解いたりする「クエストパート」と、フィールド上に見えている敵と接触することで発生する接触エンカウント制の「バトルパート」を主に紹介。迫力の映像の連続に息を呑むばかりであった来場者に、「今お見せしたものは70%の完成度。更にクオリティアップする」と自信たっぷりに高橋氏はコメントした。

 本作は音楽に関しても相当の力を入れている。過去にスクウェアにて『クロノ・トリガー』『ゼノギアス』等の作曲を担当した本作のサウンドプロデューサー・光田康典氏は、なんと世界的評価の高い「ロンドンフィルハーモニー管弦楽団」とのコラボレートを実現。

「今回は宗教色の強い、グレゴリオ聖楽のような楽曲を作りたくて、チェコやニューヨークなど複数ある管弦楽団から、一番有名なロンドンを選んだ」(光田氏)

 最終的に光田氏は、本作に40~50もの曲を提供する予定とのこと。

 最後に、本作のプロデューサーであるモノリスソフト取締役社長・杉浦博英氏が本作の限定版が発売されることを発表。
「限定版には、1/10フィギュアを同梱する予定。本作のキャラクターデザイナー・田中久仁彦氏も絶賛のデキ。ぜひ期待してください」

 この冬、ナムコが自信を持って贈る超大作RPG『ゼノサーガ』。今回の発表会は、誰もが期待せずにはいられない、とても密度の濃い内容だったといえる。それは、会場から出てきた一般ユーザーの満足げな表情が何よりの証拠だといえよう。

開場前から長蛇の列が。これだけでも、本作に対する期待の高さが十分に伺える。

「今日まで私は『ゼノサーガ』について何も情報を得ていません。というのも、今日、ファンの皆様と一緒に感動を分かち合いたかったからです」と中村氏。

高橋氏曰く「本作は大きく『クエストパート』『バトルパート』『イベントパート』の3つに分けられる」とのこと。本日の発表会では、「クエスト」と「バトル」の2つのパートを解説。

3Dマップ上を自由に移動できる、フィールド画面。

敵はフィールド上にリアルスケールで表示されており、接触することで戦闘になる。

楽曲は、2001年4月29日にロンドンで収録された。

監督・脚本の高橋氏とサウンドプロデューサーの光田氏によるトークショウも。
「作曲に対しての注文は特にありませんでした。光田氏と仕事をするのは自分にとってとても刺激的」(高橋氏)
「今回の楽曲は、次に自分で越えるのが難しいのでは? と思うくらい力を入れた」(光田氏)

最後に、プロデューサー・杉浦氏が壇上に立った。「CGだけでなく、高橋の創り出した物語にも大いに注目してください」

「期待以上のデキでした。特に注目したのはキャラの演技。今までにないくらい自然でした」という会社員の中平さん(22歳/東京)。

「とにかくに曲が印象的でした。CDのお土産もうれしい!」という山口さん(左・20歳/東京)。
「感動しました。超期待してます」という新井さん(右・16歳/茨城)。 新井さんは、抽選でプレゼントされたサイン色紙もゲット! おめでとうございます。

「CGの完成度が70%で、このクオリティはすごい」という斉藤さん(左・17歳/神奈川)。
山本さん(右・17歳/神奈川)は、「『ゼノギアス』とのストーリーのリンクが気になる」そう。


データ

●上映されたムービーシーンを一部公開!!

20XX年、地球上のある発掘現場で「ゾハル」という物体が発見される…。 それから4000年後、地球が禁断の地とされ、忘れ去られた世界。宇宙空間を航行中の船が突如“グノーシス”に襲われる!
手品師のように武器を出すアンドロイド・KOS-MOS。 光に包まれた謎の少女。
「あなたには良心というものがないのーーー!?」と叫ぶシオン。 右頬に大きな傷を持つ男が宙を睨む。モモを狙っているようだ。
「パパはモモと呼びます…」というセリフから、どうやらモモという名前らしい少女。 対グノーシス用に開発された戦闘兵器A.G.W.S(エイグス)に乗り込む少年。
「モモか…」。彼もモモをつけ狙っているのか? モモにそっくりで、髪がグレーの少女(?)。映像内では「プロトタイプ」と呼ばれていたが…?
モモに対し、「おまえの頭の中にいる男に用がある」というセリフ。頭の中の男とは? 「あなたにはそんな機能はないのよ!」というシオンの制止を振り切って、艦上へと向かうKOS-MOS。彼女にいったい何が!?
『ゼノギアス』のシタン・ウヅキ先生にそっくりなこの男性は誰!? シタン先生らしき人物が剣を操り剣劇を繰り広げるシーンも!
縁側で、CHAOSに穏やかに語りかけるシタン先生(?)。その直後…、 「それが力への意志なのさ…」という謎のキャラクターの、意味ありげなつぶやきで映像は終わった…。

▼『ゼノサーガ エピソードI 力への意志』
■メーカー:ナムコ
■対応機種:PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:2001年12月発売予定
■価格:未定

■関連サイト
ナムコ・ワンダーページ