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2001年8月23日(木)

2002年3月までに400万台を出荷!ゲームキューブ発表会詳細レポート

11月にはオレンジとブラックも発売

 本日8月23日、東京有明の東京ビッグサイトで「ニンテンドーゲームキューブ」の発表会が行われた。

 まず壇上に上がったのは任天堂取締役副社長の浅田篤氏。浅田氏は、「ここ数年、ハードは売れるがソフトは売れないという状況が続いている。それを打破するために、世界最大のゲームメーカーである任天堂が持てる力のすべてをそそぎ込んで作ったのが、世界最高のゲーム機・ニンテンドーゲームキューブです」と自信のほどを語った。

  さらに、9月14日の発売日には本体カラーはバイオレットのみの発売となるが、11月にはオレンジとブラックを発売することを発表。9月14日に国内で50万台、来年3月までに国内海外合わせて400万台を出荷する予定であることを明らかにした。

  浅田氏は続けて、「最近はゲームが複雑化してわかりにくいものになってきてしまい新しさもなくなってきている。そんな状況にいる遊び手に、新しい遊びと驚きを提供するのがゲームキューブだ」とアピールした。

年内発売の6タイトルの詳細を発表。「カードeリーダー」は紙を使ってソフト供給!

 続いてステージには、取締役経営企画室長の岩田聡が登場。「コンパクトなボディにあらゆる機能を詰め込み、無駄を徹底的に省いたのがゲームキューブです」と本体について触れたあと、任天堂から年内に発売される6タイトルを解説した。以下に岩田氏のコメントを紹介していこう。
■『ルイージマンション』
今までのゲーム機ではなしえなかった光と影が織り成す世界を体験することができます。2つのアナログスティックを活かした今までにない操作性によってルイージのアクションを楽しむゲームです。
■『ウェーブレース ブルーストーム』
 水の表現力、波の表現力を映像面・物理面から徹底的に作りこみました。波の動く感触やその上を走り抜ける感触をコントローラの振動機能とともに味わってください。
■『大乱闘スマッシュブラザーズDX』
 全世界で500万本を売り上げた人気シリーズの最新作です。2つのボタンと1つのスティックだけで遊べるので、初心者も上級者もいっしょに楽しめるゲームです。
■『どうぶつの森+(プラス)』
 ゴールを目指したりクリアするというような目的に支配されずに自分の楽しみ方ができるゲームです。家族や友だちとコミュニケーションをとりながらいつまでもほんわか遊べます。
■『エターナルダークネス 招かれた13人』
 人類の歴史に基づいた壮大な世界を旅するという内容です。主人公の女性アレックスをはじめ、さまざまなキャラクターが登場します。
■『ピクミン』
 ピクミンは、それぞれがちゃんと意志をもっていてプレイヤーは愛情や連帯感を感じることでしょう。よくわからないと思う人は実際に触ってみてください。そうすれば、グラフィックがよいとか音楽がよいとかそういう理由ではない、未知の高揚感を感じることができるでしょう。

 さらに岩田氏は、このラインナップに対してタイトル数が少ないという意見があるとの指摘に答えて「数さえ多ければ問題が解決するのであれば、もっとゲームソフトは売れているはず」とコメント。「魅力的なソフトが足りない状況の中、多くの遊び手の皆さんに新しい価値を認めてもらえるソフトが必要。その問いに対して、ゲームキューブで答えを出します」と語った。

 また、明日から開催される「任天堂スペースワールド2001」に関して、「ゲームは遊んでみてこそ面白さが伝わる。スペースワールドでは200台以上の試遊台と17タイトルのソフトを用意しています」とアピールした。

 岩田氏は、ゲームボーイアドバンスに接続する周辺機器「カードeリーダー」についても説明を行い、カードにバーコードの形でデジタルデータを格納し、それを専用のリーダーで読み取ることで、カードに格納されたゲームソフトで遊ぶことができるまったく新しい試みであることを解説。「ソフト供給にマスクロムもディスクも使わず、紙を使うという画期的な試みです。最初はポケモンカードとして発売しますが、ポケモンだけでなく段階的に他のジャンルにも広げていく予定」と今後の展開を明らかにした。

春のE3から任天堂が掲げているテーマ「the Nintendo difference」の文字がステージに。

取締役副社長の浅田氏。ハードの性能とソフトの面白さをアピール。

実際に手に持つと小ささが際立つ。

初回出荷は50万台。現在各ショップで予約を受付中だ。

経営企画室長の岩田氏。「まずはプレイしてほしい。面白さはわかってもらえるはず」と語る。

「カードeリーダー」。写真ではわかりにくいが、ポケモンカードを通しているところ。

年内に3色が揃うのは魅力的。どれを選ぶか迷ってしまうところだ。

本体同時発売となる『ウェーブレース』。波の表現は特筆もの。

宮本茂氏が制作を手がける『ピクミン』。テーマは「蟻の群」とのことだ。

クチコミで人気が広まりN64版がロングセラーを続けている『どうぶつの森+』。


■関連サイト
任天堂
LevelUP(動画はこちら)