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2001年9月14日(金)

GCを買うため、さまざまな国からゲームユーザー集結!【GC発売当日・秋葉原編】

 午前7時、秋葉原の主要ショップが一斉に開店した。と同時に、歓声がわき起こった。ゲームキューブ、いよいよ発売。この、ゲーム業界史に残るであろう決定的瞬間に居合わせることができた人々の心境を察すれば、歓声が起こるのもうなづける。次々とGCを買い求める人々。GCを手にした彼らの表情は、今日の曇り空を吹き飛ばすようなくらいまぶしく、明るかった(電撃オンライン取材班Aチームレポート)。

 ラオックス コンピュータゲーム館前には70人程度の行列ができていたが、その列の中には外国人の占める割合が大きいことに気づく。聞くと、アメリカをはじめ、オーストラリア、イギリス、イタリア、ドイツなどから、はるばるGCを買うためだけに来日したようだ。今まで新ハードやビッグタイトルの行列を幾度となく取材してきた取材班Aチームだが、こんなに多国籍な行列を見るのは初めてだ。これだけでも、GCがどれほど世界からの注目を集めているかを伺い知ることができよう。

●この店前に発売前夜から先頭に並んでいた小本義仁さん(23歳)と小倉圭輔さん(22歳)の声
DOL:
無事購入できたようですね。おめでとうございます!
小本さん:ありがとうございます。
DOL:これからすぐに帰宅してプレイするんですか?
小本さん:いえ、とりあえず寝ます。起きて頭がはっきりしてから、ゆっくりプレイしますよ。
DOL:ゆっくり休んでくださいね。…あれ? 小倉さんGCはどうされました?
小倉さん:いやぁ、結局購入を見送っちゃいました。
DOL:そうなんですかぁ。せっかく並んでいたのに…。
小倉さん:お家に帰ってから、GCを買うかどうか、ゆっくり検討しますよ。

さて一方。PCソフト『いちご打!』目当ての行列は…? メッセサンオー前に行くと、なんと行列は100人程度に育っていたのである。GCの多国籍行列に対し、こちらは単一国籍だけで形成されていた。

●この店前に発売前夜から先頭に並んでいた浜島亮治さん(22歳)の声(午前8時時点)
DOL:
まだ開店しないようですね。
浜島さん:ですね。9時くらいには開店するんじゃないですか?
DOL:9時に買えたとしても、会社に遅刻しちゃうのでは?
浜島さん:大丈夫です。今日、休み取りましたから。
DOL:そうだったんですか。じゃあ、今日はゆっくりプレイできるんですね。
浜島さん:でもその前に、もう何軒かお店をハシゴする予定です。
DOL:それはなぜ?
浜島さん:お店によって『いちご打!』の特典が違うからです。できれば全部の特典を集めたいので。
DOL:なるほど。体力的にも経済的にも大変でしょうが、頑張ってください!

 ゲーム業界史の歴史的瞬間に立ち会うため。レア特典をゲットするため。目的は違えど、あちこちで行列ができる街・秋葉原。今回は、ゲームユーザーが実に多様化していることを再認識させられた取材だったといえる。また、秋葉原の懐の深さにも気づかされた取材でもあった。いろんな人がいてもいいじゃないか。俺は来る者は拒まない。包容力なら自信があるんだ。そんな秋葉原の声が聞こえた。気がする。

いよいよGC発売! ラオックス コンピュータゲーム館前には、GC購入のために長蛇の列が!!

飛ぶように売れるGC!(ラオックス コンピュータゲーム館レジにて撮影)

夜中、一緒に行列を作っていたさまざまな国の人々と"ゲームファン"ということで意気投合したという小本さん(写真左)&小倉さん。行列は国境を越える。心温まるエピソードだ。ちなみに小倉さんはGC購入を見送った。

昨夜も取材させていただいたBilly Berghammerさん。「たぶんアメリカ人ではボクが一番早くGCを手にしたと思うよ!」

メッセサンオー前には、この日秋葉原で一番長い行列を記録した。

まだ開店しないメッセサンオー。浜島さんは、ほぼ半日を店のシャッターを見つめ続けて過ごしたことになる。