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2001年9月20日(木)

セガがAM事業戦略発表会を開催。「モーニング娘。」の3Dアトラクションも開発中!

 本日9月20日、セガは都内でAM事業戦略発表会を開催した。発表会ではまずセガ代表取締役専務執行役員AM事業本部長の永井明氏が「コンシューマの赤字が大きすぎて我々アミューズメント部門の黒字が消えてしまっているが、この発表会を機にアミューズメント部門の好調をご理解いただきたい」と語り、その後さまざまなデータを挙げて説明を行った。

 これによると、この10年間のアーケード施設の店舗数に関しては、1店舗に筐体が10台以下の小型店舗は数が半減しているものの、101台以上の店舗は4.6倍に増加しているとのデータを提示。セガの店舗はほとんどが101台以上の大型店舗であることを協調した。2001年3月期の決算も売上高では前期比46億円の減少となっているものの、利益は前期比36億円の増加となっており、セガAM事業が順調に推移していることをアピール。ロングヒットを記録している『ダービーオーナーズクラブ』は841台を販売し、店舗収入の累計が1年10ヶ月で推定400億円。『バーチャファイター4』は3,300枚の基板を販売し、8月度だけで推定20億円の店舗収入を上げていることも明らかにした。

 さらに新作AM機器に関しては、新しいタイプのスポーツゲーム『カードストライカー(仮)』をリリースすることを発表。詳しい内容は11月に発表予定だが、カードを使って自分だけのキャラクターをカスタマイズするゲームとのことだ。さらに、大型のアトラクションとして、「モーニング娘。」を題材にした3Dサウンドアトラクションを開発。12月より東京ジョイポリスを皮切りに全国の主要施設に導入していくとの発表もあった。

 永井氏は「常に業界のリーダーとして新しい遊びの形を提案していきたい」と語ってプレゼンテーションを終了。続いて壇上に上がったのは、セガ代表取締役COOの香山哲氏。「アミューズメント市場のマーケットはまだまだ成長するマーケットであり、セガは商品開発、施設の企画運営など多くの面で他社に比べ際立って強い実力を持っている」とコメント。アミューズメント事業を「セガの中で収益の基盤であり大黒柱の事業。開発力・企画力で他社との違いを生み出していく"マザーの(母体となる)事業"である」と位置付けた。経済全体が不況といわれる中、順調な成長を続けるセガのAM事業。今後も新たな展開が見込めそうだ。

セガAMの執行役員5名と代表取締役COOの香山氏が壇上に。詳細なデータとともにセガAM事業部の業績を解説。

セガの施設運営面積の合計はオリエンタルランド(東京ディズニーランド)に続いて第2位。屋内で展開するアミューズメント施設としてはトップとのこと。(香山氏)


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