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2002年10月30日(水)

Halenが全勝で決勝トーナメント進出決定!WCG2002グランドファイナル予選リーグ開催

オンライン対戦ゲームの世界大会「World Cyber Games 2002(WCG)」が、韓国テジョンでついに開幕。10月29日~30日の2日間に渡って日本選手が予選リーグの試合を行った。この予選リーグは、5カ国が1グループになっての総当たり戦で、この中の上位2チームが決勝トーナメントに進出できるシステム。

 日本はClan DeadlyDrive(D2)が『カウンターストライク(CS)』に出場し、インド、オランダ、カナダ、ロシアと対戦。『エイジ オブ エンパイアII(AoC)』では、Halen選手が日本代表として出場し、オランダ、香港、カザフスタン、マレーシアと対戦した。結果は以下の通り。

『Half-Life: Counter-Strike』
Clan DeadlyDrive(D2) 戦績
試合
対戦相手チーム名
国名
結果
第1試合 TUA_in インド 勝ち(16対8)
第2試合 reGeneration_nl オランダ 引き分け(12対12)
第3試合 nerve_ca カナダ 負け(4対20)
第4試合 M19_ru ロシア 負け(7対17)

『Age of Empires II:The Conquerors Expansion』
Halen 戦績
試合
対戦相手名
国名
結果
第1試合 L_Clan_Kraken_nl オランダ 勝ち
第2試合 gd28_hk 香港 勝ち
第3試合 L_CLAN_RAYAN_kz カザフスタン 勝ち
第4試合 Arch_Vile__my マレーシア 勝ち

 D2は、初戦のインドに対し、後半のテロリスト側で一気に攻めてまずは1勝。オランダ戦は途中まで先行していたものの、最後に追いつかれ引き分けという結果に。カナダ戦では、力の差を見せ付けられての敗北。そして本日10月30日朝から行われたロシア戦。選手たちは昨日以上の気合で臨んだが、結果は7対17と惜しくも敗れ、決勝トーナメント進出の目標は果たせなかった。

 国内の大会で常勝を誇るD2だが、世界のレベルはやはり高く、選手たちもそれを改めて痛感していた模様。リーダーのKRV選手は試合終了後の取材に対し、「個人の技術もチームでの戦術ももっと鍛えなければならないと思う。今回は実力を出し切ったつもりだけれど、それでも負けてしまった。このままじゃダメだ」と語っている。D2の今後と国内FPS界全体のレベルアップに期待したい。

 一方、『AoC』出場のHalen選手は4戦全勝。前評判通りの圧倒的な強さを見せ付けて決勝トーナメント進出を決めた。しかし、本人曰く「まだ実力を出し切っていない」と余裕の発言。「相手が緊張しているみたいだった」と言うが、それもHalen選手が世界的に有名なプレイヤーだからこそ(対戦相手は“Halen”の名前を聞くだけでビビってしまう)。決勝トーナメントについては「この選手には勝てない、っていうのはない。優勝したい」と自信のほどを語ってくれた。昨年のWCGでは個人戦でまさかの予選リーグ敗退を喫したHalen選手だけに、今年はぜひリベンジを果たしてもらいたいところだ。

 今後のスケジュールに関して、Halen選手は明日10月31日からスタートする『AoC』決勝トーナメントに出場。ちなみに優勝賞金は、US$20,000(約245万円)となっている。試合の結果は終了後追ってお伝えする予定なので、楽しみにしていてもらいたい。

■関連サイト
World Cyber Games 2002 日本公式サイト
 
WCG2002の試合会場。対戦する選手が隣り合う場合は互いのディスプレイが見えないように、間についたてが設置される。

国内『CS』界の雄「D2」の5人。左から、ENZA、BRZRK、KRV、ITOSHIN、RELOAD。

試合前にPCのセッティングを行うD2。日本から持参したキーボード、マウス、マウスパッドを使用する。
第2試合、対オランダ戦の様子。
試合中は緊張感が張り詰める。プレイヤーズエリア内には、観客やマスコミも入ることはできない。
対戦中のオランダチーム。結果は引き分けだった。
カザフスタンの選手と対戦中のHalen選手。ほとんどの国のプレイヤーがHalenの存在をマークしている。
危なげない試合展開で決勝進出を決めたHalen選手。若干18歳のスタープレイヤーだ。