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2002年10月30日(水)

エヌ・シー・ジャパン、ネットカフェ稼働率向上を図り「NCSP」を11月よりスタート

 エヌ・シー・ジャパンは本日10月30日、全国のネットカフェやマンガ喫茶といったオンラインゲームをプレイできる施設を支援する新事業「NetCafe Service Program」を11月より本格的に開始すると発表した。これは、エヌ・シー・ジャパンが運営中のオンラインRPG『リネージュ』を来店者に無料利用を可能にするなど、ネットカフェの稼動率向上を図るためのさまざまなサービスを提供するもの。

 この「NCSP」の概要だが、以下の6つのサービスにより構成される。

1.「ネットカフェ De リネフリー」サービス
 公認ネットカフェで『リネージュ』をプレイする際に、従来かかるユーザー課金を免除するというもの。これにより、ユーザーはネットカフェの利用料金だけで『リネージュ』のプレイができ、またネットカフェ側も利用者を引き込むことが可能となる。

2.リネージュ・ライセンシー会
 このリネージュ・ライセンシー会では、エヌ・シー・ジャパンよりオンラインゲームの全体的な推移や、商用利用における状況などのデータが提供される。公認ネットカフェは自動的に加盟することになり、エヌ・シー・ジャパンでは懇親会も開催する。

3.公認ネットカフェ導入・運営サポートプログラム
 公認ネットカフェに対してエヌ・シー・ジャパンでは、販促物やフリーアカウント、情報提供、スタッフトレーニングなどを実施する。

4.公認ネットカフェ向けキャンペーン&イベント
 先日ニュースでお伝えした通り、「アイテムゲットキャンペーン」というプレイ時間に応じたアイテムのプレゼントなど、公認ネットカフェでプレイすることで特典を得られるシステム・キャンペーンを実施する。また、12月末には『リネージュ』の体験会を各地のネットカフェで実施する予定。

5.ネットカフェHPバナー「アフィリエイト」プログラム
 公認ネットカフェのHPに貼られたバナーを通じ、新規アカウントが作成された数に応じて、ネットカフェに成功報酬を支払うアフィリエイトを行う。これは、店舗に新規ユーザー獲得を推進してもらう狙いがある。

6.『リネージュ』公式サイトによる公認ネットカフェの紹介
 『リネージュ』の公式サイトにて、全国の公認ネットカフェへのアクセス方法などを掲載する。『リネージュ』の公式サイトのページビューは460万/月と非常に多く、ここで店舗が紹介されることは、大きな宣伝効果になる。


 発表会にてエヌ・シー・ジャパンの取締役社長 野辺継男氏は「今後、オンラインゲームはネットの特性を生かしたエンターテインメントを提供できるものとして拡大していく。現状『リネージュ』のユーザーは家でプレイしている方が多いが、今後は韓国のようにネットカフェを舞台にした、リアルのコミュニティと融合した新しい楽しみ方を伝えていきたい」とコメント。韓国同様、日本のネットカフェもオンラインゲーム・ブロードバンドコンテンツを楽しむ一般的なスペースにするため、支援していく意向を示した。

 オンラインゲームは通常のアーケードゲームと違い、コインを入れればプレイできるという手軽なものではない。そこで、こういったプログラムによってメーカーがネットカフェを支援することで、より多くのネットカフェがオンラインゲームに注目し、またユーザーを取り入れることが可能になることは間違いない。また、将来的には韓国のようにネットカフェが「オンラインゲームセンター」として認知され、多くのプレイヤーが利用する施設になることもありえるだろう。

エヌ・シー・ジャパン取締役社長 野辺継男氏は「ネットカフェという現実のコミュニティとオンラインのコミュニティが融合することで、さらにゲームが楽しいものになる」と、ネットカフェならではの機能を説明。

会場では『リネージュ』の実演も行われた。血盟システムが魅力のリネージュでは、ネットカフェの店長や常連によって構成された血盟などの可能性があるとのこと。

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■関連サイト
『リネージュ』公式サイト
NCジャパン