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2002年11月25日(月)

スクウェア平成15年度3月期中間決算短信を発表。海外市場の好調により4億円の黒字に

 スクウェアは11月22日、平成15年度3月期の中間決済短信を発表した。これによると、平成14年9月中間期の売上高は120億1,400万円で前年比77億700万円減、経常利益は15億4,400万円で前年比37億2,000万円減、純利益は前年比136億84万円増の4億500万円となった。
 
 今回の減収の理由は、昨年PS2用ソフト『FINAL FANTASY X』が発売されていたためで、財務体質の改善・収益力の向上は順調に実現しているとのこと。また、純利益の大幅増については、昨年に映画製作勘定減損引当損などの特別損失を計上していたためとなっている。
 
 今期に販売したゲームについては、PS2初のMMORPG(大規模オンラインRPG)『FINAL FANTASY XI』は21万本を出荷しており、18万人の有料会員を獲得している。北米ではPS2用ソフト『Kingdom Hearts』が好調で56万本を出荷、欧州・オーストラリア地域でも『Final Fantasy X』が108万本を出荷と大ヒットになった。
 
 スクウェアでは今後、メインプラットフォームのPS2に重点を置きつつ、GBAとGCにもソフトを供給していく。ただし、同一タイトルを複数のプラットフォームに発売するマルチプラットフォームではなく、それぞれの特性を生かしたソフトを製作することでユーザーの拡大を図る。また、オンラインサービスについては『FFXI』を中心にコミュニティの育成・拡大に注力し、将来の優位性確保に向けた展開を行っていく。
 
 なお、下期にはPS2用ソフト『FINAL FANTASY X-2』『FINAL FANTASY TACTICS ADVANCE』などの大型タイトルが控えており、連結業績予想ではの純利益48億円を見込んでいる。

PS2初のMMORPGとなった『FFXI』。21万本出荷という数字は、オンラインRPG業界では大規模といえる。

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