本日12月3日、都内某所にてSCE主催の「PS Party 8th Anniversary」が開催された。このパーティは、これまでのPSの発展を感謝し、メディア関係者などを招いて行われたもの。会場には、この冬~春発売予定の注目タイトルの試遊台や初公開映像の出展のほか、料理なども用意された。さらに、本日発売の「PS2 ラチェット&クランク アクションパック」などのプレゼントタイムもあり、PS関係者一同年末の忙しさを忘れ、しばし楽しい時間を過ごした。
このパーティで、いくつかのタイトルの発売日・価格が発表されたので、以下で簡単なソフト紹介とともにお知らせしよう。
■2003年冬発売予定タイトル
●『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』
これまで2月発売予定となっていたが、正式に発売日が2月13日に決定した『ヴィーナス&ブレイブス』。本作は不老不死の主人公が、世界が滅びるという予言を回避するために、100年間もの間を戦いつづけるS・RPG。ナムコ初のPS BB対応タイトルとなっている。ステージに上がったプロデューサーの川島健太郎氏によれば、「主人公は不老不死だが、仲間は100年の戦いの間に死んでいき、主人公と別れてしまう。そういったドラマが本作のウリ」とのことだ。
●『真・三國無双3』
コーエー公式サイトで開発中であることがほのめかされていたが、本日正式にタイトルが発表された『真・三國無双3』。これまでのシリーズ同様「ω-Force(オメガ・フォース)」の総力を結集し、鋭意開発が進められている。発売日は2月下旬予定で、価格は6,800円。
●『真・女神転生III-NOCTURNE』
会場には、初のプレイアブルのロムが出展され、着実に開発が進んでいることが明らかにされた『真・女神転生III-NOCTURNE』。プロデューサーの岡田耕始氏は、「『真・女神転生』シリーズが生まれて10年、この『III』は前作から構想に8年を費やし、ついにPS2で発売となった。かなりボリュームのある作品なので、価格以上に楽しめるはず」とコメントしてくれた。また、デザイナーの金子一馬氏は「こんな時代だからこそ、元気を出すために(主人公の)上半身を裸にしてみました。あと、『アヌビス』もよろしくお願いします(爆笑)」とのこと。
●『スターオーシャン Till the End of Time』
プロデューサー山岸功典氏は「このシリーズは各作品ごとにハードを変えてきたが、PS2ということで、シリーズ最大のボリュームとクオリティを実現している。今回ほど生みの苦しみを味わったタイトルはなかったが、PS2の能力を限界まで引き出しているのでぜひ楽しんでほしい」とコメント。実際、PS2では2タイトル目となるプログレッシブ対応、サウンドにはドルビープロロジックIIを採用するなど、既存タイトルとは一線を画すクオリティの高さを実現している。発売時期については2月を予定している。
これらのタイトルの他、『アーマード・コア3 サイレントライン』『デビル メイ クライ 2』『アークザラッド 精霊の黄昏』の新映像が公開された。
■2003年春発売予定タイトル
●『怪盗スライ・クーパー』
サーチライトをかいくぐって歩くなど、怪盗ならではの動きが特徴のACT。ディレクター長谷川亮一氏は、「単なるアクションゲームではなく、レーザートラップをかわしたりする怪盗らしい動きにこだわりました。また、アクションだけでなく、グラフィックも非常に素晴らしいのでぜひ見てほしい」とのこと。また、発売日が2003年3月6日であることも発表された。
●『信長の野望 Online』
本日の発表で、3月中旬予定と発売時期が明らかにされた『信長の野望 Online』。プロデューサーの松原健二氏は「コーエーの精力を挙げて開発してきたタイトル。18日よりスタート時で1万人規模のベータテストを行います。この世界でもうひとつの人生を送ってみてください」と、MMORPGならではのポイントをアピールした。
●『ファイナルファンタジー X-2』
『ファイナルファンタジー』シリーズ初の続編となる『FFX-2』。前作のヒロイン「ユウナ」を主人公に、シンの脅威が去り機械文明へと回帰していく世界での冒険を描く。さまざまな新システム・新要素が導入され、「続編でありながら新作」といっていいほど新しいものになっている。会場では、スクウェア執行役員の橋本真司氏により「発売日は3月13日、価格は7,800円」と発売日が明らかにされたほか、新映像を収録したムービーも公開された。
また、バンダイより発売予定の『ドラゴンボールZ』と『第2次スーパーロボット対戦α』は、未定だった発売時期が2003年春に決定した。セガの『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!3』は、本日の「セガ 2003 春商戦 戦略発表会」でも発表された通り、3月上旬を予定している。
最後に登場したSCEの佐伯雅司バイスプレジデントは、パーティ中ステージパフォーマンスの一役を務めた子どもたちについて「本日ステージに上がってくれた子どもたちは、実はPSと同じ年に生まれた子どもで今年で8歳です。そして、ファミコンもスーパーファミコンも知らない、そういった世代が今後PSを遊ぶジェネレーションとなります」と、PS誕生から8年という年月が非常に長く、ゲーム業界とユーザーが大きく変化していることを示唆。「SCEでは今後もゲーム業界の変化を見通して、施策していく」と今後の戦略の方向性を明らかにした。
また、11月29日の『ドラゴンクエスト VIII』がPS2に登場するという発表に合わせ、急遽制作されたCMが披露された。これは、銭湯でおじいさんたちが『ドラクエ』のテーマを口ずさむもので、最後には「長生きするぞ!」と本作の発売日をこころ待ちにするというもの。非常にコミカルな内容で、短いながらも『ドラクエ』を強く印象づけるSCEらしいCMに仕上げられている。
8年目の誕生日を迎え、多くのユーザーに愛されるプラットフォームとなったPlayStaiton。年明けから春の主力タイトルはもちろん、PS BBサービスが本格展開されていく今後、さらに多くのソフトとコンテンツでユーザーを楽しませてくれることを期待させてくれるパーティとなった。
パーティは、女性アカペラグループの美しい歌声とPSと同じ年齢というプレイステーション・チルドレンの入場でスタート。
新作タイトルの紹介の合間には来場者を対象に、発売されたばかりの「PS2『ラチェット&クランク』アクションパック」や沖縄ペア旅行といった豪華な景品がもらえる抽選会も行われた。電撃編集部は、残念ながら1人も当選せず・・・・・・。
本日、発売日が2月13日と正式に発表されたナムコのRPG『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』。会場では最新ムービーが公開された他、ゲーム内に登場する大魔女“ヴィヴィ”のイメージガール・関口和さんもキュートな衣装をまとって登場。
『ラチェット&クランク』開発スタッフのテッド・プライス氏(左)とマーク・サーニー氏(右)も来日。マーク氏は「PS誕生8周年記念ソフトとして発売することができて光栄です」と日本語で挨拶。
かなりパーティを楽しんでおられた様子の『真・女神転生III-NOCTURNE』プロデューサーの岡田氏(左)とデザイナーの金子氏(右)。会場に出展されていた体験版では、これまでのシリーズ作品よりもシンプルでわかりやすくなった戦闘シーンをプレイすることができた。
セルアニメーションのようなグラフィックの『ドラゴンボールZ』。写真ではなかなか伝わらないがスピード感のある戦闘は、原作のテイストをうまく表現していた。
すでに定番タイトルとして、安定した人気を誇るシリーズの最新作。ガオガイガー、ブレンパワード、クロスボーン・ガンダムといった新ロボットも続々登場し、戦闘時のアニメーションも毎回見たくなるようなハイクオリティなものに進化している。
ついに発売日と価格が明らかにされた『FFX-2』。映像が出展されておりゲーム中に岩場をジャンプで渡るシーンや、空中で回転しながら二丁拳銃で射撃を行うムービーが公開された。
PSパーティ恒例のPS2コントローラをかたどったケーキも登場。甘いもの好きが揃ったDOL取材班は、一口も食べることができず無念!
パーティは、SCEエグゼクティブ・バイス・プレジデントである佐伯氏の「PSジェネレーションの子供たちは、ファミコンを知りません。その世代をターゲットにこれからもがんばっていきます」というあいさつで締めくくられた。
エニックスの発表を受けて、急遽制作されたという『ドラゴンクエスト VIII』のTV-CM。銭湯でおじいさんたちがいっせいにテーマ曲を口ずさむというユニークなもの。
■関連サイト
・SCE