本日2月21日東京国際フォーラムにて、世界初の蓄積型双方向サービス「ep事業」の発表会が行われた。会場には、この新しいサービスについて少しでも情報を得ようというマスコミ関係者が、数多く取材に詰めかけていた。
「ep事業」とは、TVを通してデジタル放送(BSデジタルおよび110度CS)とインターネットとハードディスク(以下、HDD)を融合させたサービスのこと。放送自体は4月1日から開始するが、これは無料の“epプラザ”と“ゴローチャンネル”のみ。本格的な蓄積型双方向サービスは、epサービスに対応した多機能受信機「epステーション(5月17日より順次発売)」の発売を待ってからになる。この「epステーション」は79,800円~83,800円で購入でき、内蔵の56Kbpsモデムを電話線に接続することにより、双方向サービスやEメール機能などが使用できる。なおep加入料は、入会時のみの3,000円で、その後はセット料金(epサービス会費+ep放送視聴料)の1,000円を毎月支払うことになる。
さて、epの戸田長作社長が「リモコン以来のTVの革命」と豪語する「ep事業」とは、具体的にどんなものなのか、具体的に説明していこう。
まずは「epステーション」。5月17日より、EP-T100(HDD60GB 79,800円)、EP-P100(60GB 79,800円)、EP-S100(80GB 83,800円)、EP-V100(60GB 83,800円)の4機種が発売される。これらは大容量HDD、56Kbpsモデム、BSデジタル/110度CSのチューナーが一体となったもの。HDDは20GBのepエリア(epサービスの蓄積型双方向サービスに使用)と40~60GBのユーザーエリアに分かれている。もちろん、ユーザーエリアへのデジタル放送の録画や追っかけ再生などの、HDDレコーダーとしての機能も兼ね備えている。epサービスに加入したユーザーは、ep放送を受信中に蓄積された番組を、好きなときに見ることができる。また、メモリーカードスロットも搭載しているので、メディア(SDメモリーカード、スマートメディア、マルチメディアカード)を挿入することで、静止画(JPEG)の記録・再生、音声(AAC)の記録・再生、メールへのファイル添付・保存などの機能が利用できるとのこと。
ただし、アンテナ工事費、新たに電話線を引く場合は電話加入費および電話工事費、モデムを使用する際のISP(インターネットサービスプロバイダ)契約費および利用費は、別途用意しなければいけない。
実際にep放送を受信する際は、まず「epステーション」に付属のリモコン(携帯電話と同じ方式で文字入力も可能)を使用する。リモコンの“epボタン”を押すと、ep放送のショーウインドウともいえる「epプラザ(ch055)」という無料のチャンネルにアクセスする。ここから、蓄積番組(有料)や、蓄積番組と連動したエンターテインメントチャンネルのゴローチャンネル(ch056)に切り替えることができる。ゴローチャンネルは現行のTV放送と同様に、番組表通りに時間に沿って放送されている。
蓄積番組は、数多くのコンテンツが用意されていて、そこから任意の番組を選んで見ることができる。また、ゴローチャンネル視聴中に蓄積番組から情報を得ることができるし、そのときに見なくてもあとでゆっくり見ることもできる。
また、モデムと電話回線を接続すれば、ネットショッピングやネットバンキング、クイズ番組などへの参加、Eメール、といった機能を利用することができる。
また、「衝撃の110日間 デビューキャンペーン」として、4月1日~7月19日の間にep会員に契約した人は、加入料と6月分までの会費が無料になる。さらに先行予約特典として、4月~5月の契約者にはVISAギフトカードがプレゼントされる。
2003年度までに累計100万世帯、2005年度までに300万世帯のep会員獲得を目標としていると発表された、このepサービス。ともあれ、約80,000円の「epステーション」+契約料&月会費4,000円の初期投資(アンテナ工事費除く)が、安いのか、はたまた一般家庭に受け入れられるのか、今後のニュースに注目していきたい。
発表会場では、epのデモとepステーション4機種を展示。
説明をする戸田社長は、このサービスの素晴らしさをアピール。
Eメール画面のデモ。携帯やPCとのメールのやりとりが可能になる。
epのトップページともいえる、「epプラザ」。これは無料で提供される。
epステーションのHDDに蓄積される「蓄積番組」のラインナップ。
各番組の出演者が一同に介しての撮影。
栗田貫一さんは、今が旬の鈴木宗男議員のモノマネで会場を湧かせていた。
今日もハイテンションの柳沢慎吾さん、元フジTVアナの富永美樹さん、カリカナタさんの3人。
遠藤久美子さんや吉野紗耶香さんも出演する。ファンは要チェク!
056(ゴロー)チャンネルの「テレビヒキダス」のナビゲーターは、野口五郎さんと石山愛子さん。
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・イーピー株式会社
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