2002年2月3日（日）

優勝者には“鳳凰”の称号！波乱に満ちあふれたAC『バーチャファイター4』全国大会

　本日2月3日、東京お台場のZeppTokyoにてアーケード向けゲーム『バーチャファイター4』の全国大会「バーチャファイターカーニバル格闘新世紀」の決勝大会が行われた。同大会は、全国のアミューズメント施設各店舗、そしてエリア大会に勝ち残った62名のプレイヤーと特別招待選手2名を合わせた計64名がトーナメント戦を行い、全国一のプレイヤーを決するというもの。会場には全国各地の強者が集結し、熱戦が繰り広げられた。

　当日は雨というあいにくの天候となったが、ZeppTokyoには会場全体を埋め尽くすほどの観戦者が集まり、同ゲームの人気の高さをうかがわせる形となった。イベントは「Virtua Fighter Special Live」（SEGA-AM2サウンドユニットによる生ライブ）がオープニングを飾り、続いて全国決勝大会へ。まずは出場選手全員が紹介され、『VF』の生みの親である開発プロデューサー鈴木裕氏の開会宣言の後、トーナメントバトルがスタート。対戦の方は、やはり全国各地のエリアを勝ち抜いてきただけあり、どの試合も見所満載。しかしながら優勝候補No.1と言われていた“バーチャ神”ちび太選手他、激戦区・東京エリアを勝ち抜いたプレイヤーが1、2回戦で敗退していくという波乱に満ちあふれた大会となった。

　ベスト4に勝ち名乗りを挙げたのは、東京第1エリア代表のセガール、沖縄代表のバイアグラウ、山陰エリア代表のナポレオン、群馬エリア代表のウエスタンラリアットの4人。この中で見事全国を制したのは、決勝戦でセガール選手（ウルフ）を破ったナポレオン選手（ジャッキー）だった。ナポレオン選手は優勝を決めた後「プレイ中に緊張せず、思い切りよくプレイできた。優勝できるとは思わなかったから、正直に嬉しいです」とコメント。あの大舞台での大会で、緊張せずにプレイできた精神的な強さも勝因に結びついたようだ。なお、優勝したナポレオン選手には、PS2本体、PS2版『VF4』など豪華賞品が贈呈され、さらに全国優勝者のみ手にすることができるという、本日初公開となった“鳳凰”の称号が与えれた。

　また、決勝大会の後にはAC版『VF4』の全国決勝大会の他、PS2版『VF4』の大会、『PS2』版のリプレイデータによる超絶テクニックのお披露目、鈴木裕氏のトークショウも行われた。PS2版の大会も優勝者にはホームシアタープロジェクタ「Piano」が賞品として贈呈されるということで、数多くの腕の立つ強者が集まり、接戦を繰り広げていたぞ。ちなみに優勝したのは具志堅祭栗田選手だった。

　そして全国決勝大会のほとぼりが冷めはじめたところで、鈴木裕氏のトークショウが行われた。来場者も声援を送っていた決勝大会とはうってかわって、静かに鈴木裕氏の言葉に耳を傾ける。鈴木裕氏は『VF4』の開発秘話や今回の大会に関する感想を述べる中で「このシリーズで、今後もしばらく大会を続けていきたい。今度は3on3などのチームバトル戦を夏に開催する予定です」と今後の展開について語っていた。また、『VF4 Ver.C』やPS2版がリリースされたばかりで気の早い話だが「例えば、新しいシステムを構築していく『VF5』の前に、まずは『VF4』を基盤にした新しい“何か”を考えていきたい」と『VF4』の続編をにおわせるトークもあった。

　『VF4』のファンにとってはこれ以上ない一大イベントとなった「バーチャファイターカーニバル格闘新世紀」は、ヒットメーカーのサウンドチーム光吉猛修氏のライブで締めくくられた。『VF4』ユーザーは、このイベントを区切りとして、先日リリースされたばかりの『VF4 Ver.C』で新たなる第一歩を踏み出すことだろう。今大会に出場したプレイヤーはもちろんのこと、今回残念ながら全国に出場できなかったプレイヤーも、今後の活躍に期待したいところだ。