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2002年4月21日(日)

2日目も大盛況! 銀座で行われた「プロダクションI.G」15周年記念イベントレポート

 アニメーション制作会社「プロダクションI.G」の設立15周年記念イベント「15th Anniversary PRDUCTION I.G WORLD TOUR 2002」が、昨日に引き続き、銀座ソニービルで開催された。2日目となった本日は、昨日とは異なった内容で構成された4部のトークライブの模様をお届けする。

●第1部「The history of I.G」
 第1部は「プロダクション I.G」が設立された1987年からの歴史を、代表作品の映像とともに紹介。出演者は、「攻殻機動隊」などの演出を務めた西久保氏、「赤い光弾ジリオン」や「電影少女」のキャラクターデザインや作画監督を担当した後藤氏、「機動警察パトレイバー」シリーズなどの美術監督を務めた小倉氏、「やるドラ」シリーズを手がけた藤咲氏といった同社で活躍する4人。司会進行役をおなじみあかほりさとる氏と声優の水谷優子さんが務めた。各出演者たちは「赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲」や「攻殻機動隊」、「パラッパラッパー」といった出演者が関わった作品の映像を感慨深げに眺めながら、それぞれの思い出話に花を咲かせていた。その他、西久保氏は、人気作品「機動警察パトレイバー」シリーズは、監督を務めた押井氏と麻雀仲間であったことから、同社との制作の話が持ち上がったというエピソードを披露し、会場を沸かせていた。

●第2部「サーヴィランス 監視者 トークライブ」
 昨日同様の出演者に、「プロダクション I.G」のゲーム制作スタジオのチーフディレクターを務める藤咲氏を加えて行われた第2部のトークライブ。『やるドラ』シリーズを手がけた藤咲氏は、『サーヴィランス 監視者』を初めて見たときに「やられた」と思ったという。同氏は多数の異なった視点を持つ監視カメラを活用したこのゲームを「シナリオでゲームを展開する『やるドラ』シリーズとは異なり、アニメーションをうまく使ってゲームを仕立てた」と語った。

●第3部「BLOOD THE LAST VAMPIRE ~ここだけの誕生秘話~」
 第3部は『BLOOD』を手がけたクリエイター陣によるトークライブで、監督を務めた北久保氏、キャラクターデザインを担当した寺田氏、作画監督を務めた黄瀬氏が出演。「押井塾」のメンバーが中心となって制作されたという、このゲームの企画段階から制作までの流れや、登場キャラクターへのこだわりなどが語られた他、ディレクターズカットのムービーが放映され、集まったファンの注目を集めていた。

●第4部「ザ・スーパートップ会談 ~アニメ界の道しるべ~」
 第4部は、第1部に引き続き、司会進行役をあかほり氏が務め、「プロダクション I.G」代表取締役の石川氏、「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版」などのプロデューサーを務めた大月氏、「ぼくの地球を守って」のヒロイン役を務めた声優の白鳥由里さんが出演。2日間に渡って行われたトークライブの締めくくりにふさわしい豪華な顔ぶれで行われ、親友同士である石川氏と大月氏による冗談か本音かわからないような辛口な掛け合いを展開、会場は終始笑いに包まれていた。
 
 各出演者がそれぞれの出会いや制作裏話などを披露する中、大月氏が語った「石川氏は自分が最も尊敬する人であり、プロダクションI.Gはすばらしい作品を作っている会社です」というコメントが印象的であった。

 いずれのトークライブも多数のファンが訪れ、大盛況のうちに幕を閉じたこのイベント。
 
 銀座ソニービルではイベント開催期間中、1F及び6Fに設置された試遊スペースで、4月25日に発売されるPS2用ソフト『サーヴィランス 監視者』をプレイすることができた他、6Fネットワークシアターでは、同社が手がけた代表作品のスペシャルムービー上映会を実施するなど、まさに銀座ソニービルが「プロダクション I.G」一色に染まったイベントであった。

第3部は、やるドラシリーズ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を手がけたクリエイター陣のトークライブ。左から北久保氏、寺田氏、黄瀬氏。

銀座ソニービルでは、発売日に先駆けてPS2用ソフト『サーヴィランス 監視者』がプレイ可能。トークライブに訪れたファンにも好評であった。

第4部では、「I.G」の作品にも多数出演している声優「林原めぐみ」さんから届いたビデオレターが公開された。「これからも、たくさんのすばらしい作品に出演させてください!」とのこと。


■関連サイト
プロダクションI.G
SCE