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2002年5月20日(月)

日韓対抗オンラインゲーム大会開催!福岡と釜山を光ケーブルで結ぶリアルタイム対戦

 5月18日、19日の2日間、福岡IMSイベントスペースで、“KJCN”のオープニングイベントが行われた。KJCNとは、Korea-Japan Cable Networkの略で、日本と韓国を結ぶ光海底ケーブルネットワークのこと。九州・福岡と韓国・釜山間の250kmの距離を無中継で結ぶこの光ファイバーケーブルの開通によって、安定した大容量データ通信が実現。今回のイベントは、これを記念しての開催となった。

 イベントのメインは、エレクトロニック・アーツ・スクウェアの『2002FIFAワールドカップ』(PC版)を使用したオンラインゲームの日韓対抗ゲーム大会。まず日本国内予選が行われ、勝ち抜いた代表選手4名が、韓国の代表4名と1 on 1で試合を行った。

 試合は、韓国選手が前評判に違わぬ実力を発揮し、次々と得点をゲット。第1試合から第3試合まで、日本選手は大きく点差をつけられて敗退し、迎えた第4試合。日本代表の篠崎文剛選手が韓国代表のユン選手相手に健闘し、試合は得点2対2のままPK戦に持ち込まれた。緊迫する展開の中、篠崎選手は4本のシュートを確実に決め、貴重な勝利をもぎ取った。

 その結果、対抗戦は3対1で韓国チームが優勝。日本チームは惜しくも敗北を喫したものの、ゲームを通した国際交流として、非常に意義のあるイベントとなった。

 また、このイベントでは、日韓対抗戦のほかにも、来場者の飛び入りによる日韓エキシビジョンマッチや、日韓自動翻訳システムを使用したビデオチャット、ブロードバンド対応ゲームサイト「LEVEL UP」の体験コーナーなどが設置され、来場者の注目を集めていた。

 このイベントをきっかけに、今後も日本と韓国の間で、さらなる文化交流が行われることに期待していきたい。

福岡のショッピングセンター IMSに特設ステージが設置され、多数の来場者が訪れた。

ステージ上では、予選からレベルの高い試合が繰り広げられた。

福岡と釜山の会場をネットワークで結んでの同時中継。

使用されたゲームは5月2日に発売されたばかりの『2002FIFAワールドカップ』。美しいグラフィックに一般の買い物客も思わず注目。

国内予選1位の篠崎選手。日韓対抗戦でも勝利を収め、日本の意地を見せつけた。

会場には、IT関連企業のブースも多数設置。

イベントの最後は九州電力の松尾常務取締役が壇上に上がり挨拶。KJCNプロジェクトの意義を語った。


■関連サイト
九州電力 KJCN 紹介ページ
LEVEL UP