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2002年5月23日(木)

セガブースでは、人気シリーズ最新作が多数出展!クリエイターの生の声も会場でゲット!

 前回のE3は実質クローズドの出展だったため、米国では今回のE3がマルチプラットフォームなソフトメーカーとして、初の本格的なお披露目となるセガ。ブース内は、海外で人気の高いSEGA SPORTSブランドのスポーツタイトルコーナーと、すでに日本でも発表されている、『Shinobi』などの新作タイトルコーナーで構成されていた。出展タイトルのほとんどがプレイ可能であり、各試遊台のまわりには、自分の手がけたタイトルへの来場者の反応を気にする、セガクリエイターの姿も見受けられた。

 そこで、電撃オンライン取材班は、特に注目の3タイトルをプレイした感想を、会場内でキャッチしたクリエイターのコメントとあわせて紹介していこう。

『Crazy Taxi 3 High Roller3』(Xbox)
 海外でも特に人気の高いシリーズの最新作であり、その集大成となる『3』がXboxに登場。街中をイカしたサウンドとともに、縦横無尽に走り抜ける爽快感は、さらにパワーアップしている!

 今回は、シリーズ2作品に登場した街だけでなく、ラスベガスをモチーフにした新ステージ「GLITTER OASIS」も爆走可能! その絢爛豪華な夜景の美しさに、取材班は思わず画面に見とれてしまった。

●ヒットメーカー・菅野氏コメント(『Crazy Taxi 3 High Roller3』プロデューサー)
「やっぱり、ここに来てシリーズの集大成となるようなものを作りたかったんですよ。クレイジーホップを使って、「WEST COAST」も走ってみたかったしね。そう考えたら、やっぱりユーザーもシリーズが全部詰まったものが欲しいだろうなと思ったんです。だって、僕だったら欲しいですからね(笑)」

『Panzer Dragoon Orta』(Xbox)
 こちらもファンに根強い人気を持つシリーズの最新作。今回は、リアルタイムでモーフィング(変身)するドラゴン。プレイ中では、3種類の姿が確認できた。個々の形状に特徴があり(小さいドラゴンは、加速・減速がすばやく行えるなど)、攻略の要になってきそうなシステムだ。

 出展バージョンで遊べたのは、2つのステージ。切り立った渓谷のようなところを飛んで行くステージでは、ドラゴンの加速・減速を使いこなして、狭いすき間をくぐりり抜けつつ、敵との手に汗握る戦闘が楽しめた。もうひとつのステージでは、仲間らしき人物と荒野を飛んで行く。最後に巨大なボスキャラとの一騎打ちが待っていたが、以下に掲載する本作のプロデューサー・川越さんの話を聞く前だったので、自機の位置取りなど気にせずに戦いを挑み、あえなく轟沈!

●スマイルビット・川越氏コメント(『Panzer Dragoon Orta』プロデューサー)
「『Orta』では、『AZEL』にもあったドラゴンのモーフィング(変身)システムを、リアルタイムで行って、自機となるドラゴンの戦闘スタイルを変えることができます。ドラゴンの加速・減速ができるので、戦闘中に敵の前後左右に回り込むことが可能です。ボス戦なんかでは、自機の位置取りが重要になってくるでしょうね」

『Shinobi』(PS2)
 メガドライブ時代から悠久の時を超え(セガサターンでは外伝的な「新・忍伝」が発売された)、、あの『忍』が現在によみがえった! セガが、全世界をターゲットに制作中の大作アクション、それが『Shinobi』だ。赤いマフラー(?)をなびかせて進むプレイヤーキャラの忍者アクションは、走る! 跳ぶ! すばやい動きで、敵を幻惑しながら、刀で切る! と実に多彩でかっこいい。ある一定数以上の敵を続けて倒していけば、最後には、一斉に血飛沫を上げて倒れる敵を、まるで映画のワンシーンのようなかっこいいアングルで見ることができる。プレイ時の印象は、なかなか難易度の高いアクションゲームだと思ったが、下のふたりのコメントを聞いて、納得!

●オーバーワークス・大場氏コメント(オーバーワークス代表取締役社長)
「どうでしょう? 久しぶりにちょっと熱くなれるようなアクションゲームを作ってみました。メガドライブで、昔の『忍』シリーズを遊んだことがある人は、忘れたなんて言わないで、思い出しといてくださいね」

●オーバーワークス・瓜生氏コメント(『Shinobi』プロデューサー)
「『Shinobi』はナルシストゲームです。開発サイドの目標は、スルメのようなゲーム(笑)。遊べば遊ぶほど、プレイヤーが悦にひたれる作品に仕上げたいですね。今回の出展バージョンでは、まだ『Shinobi』が持つアクションのおもしろさの2~3割程度しか出ていません。これから、もっとアスレチック要素の詰まったステージなんかも作り込みますよ。今年の秋から冬にかけては、いろんなメーカーから忍者ゲームがたくさん発売されますけど、『Shinobi』を含めこの年末は、いい意味での“忍者バトル”ができたらいいですね(笑)」

アメリカにおけるセガのもうひとつの柱「SEGA SPORTS」。試遊台も数多く設置し、そのクオリティの高さをドーンとアピール。

ヒットメーカー菅野氏。自らも欲しがっていたシリーズ集大成のソフトを作れて満足げな表情だ。

『サカつく』シリーズなどでもおなじみの、スマイルビット川越氏。ドラゴンの模型をバックに記念撮影。

オーバーワークス大場社長(左)とプロデューサー瓜生氏(右)。『Shinobi』でアメリカだけでなく世界に忍者ブームを巻き起こせるか!?


■関連サイト
セガ
Sega of America(英語)