スクウェア、平成14年3月期連結決算短信を発表。映画「FF」で当期損失が拡大
スクウェアは本日27日、平成14年3月期(平成13年4月1日~平成14年3月31日)の連結決算短信を発表した。売上高は前期比51.5%減の366億4,600万円、経常利益は40億6,600万円の黒字転換、当期損失は165億5,400万円。
大幅減収の主要因となったのは、コンビニ流通のデジキューブを連結対象から切り離したため。利益面では、PS2用ソフト『ファイナルファンタジーX』『キングダムハーツ』が大きく健闘したものの、全編CG映画「FINAL FANTASY」の不振が響き、当期損失が大幅に拡大してしまったようだ(前期は31億6,000万円の損失)。
同社は、この5月にPS2用オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXI』を発売し、本格的にオンライン事業を展開した。現状では、収益貢献を見込んではいないが、今後の成長、発展への基盤作りを推進。また、コンテンツ制作では企画段階より世界展開を視野に入れ、翻訳のローカライズ期間の短縮することで世界同時発売を目指すなど海外事業展開を強化する。
平成15年3月期(平成14年4月1日~平成15年3月31日)の連結業績は、売上高250億円、経常利益44億円で、純利益42億円の黒字転換を見込んでいる。
平成14年3月期の成績に大きく貢献した『FFX』。今期はオンラインに挑戦した『XI』も発売、収益にどう影響が出るか、業界関係者が注目する。
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