MS、「XboxLive」の日本における展開を発表、いよいよXboxのオンライン始動!
マイクロソフトは本日6月11日、先にE3で発表された「Xbox Live」の日本における展開の詳細について、関係者を招いてカンファレンスを行った。この「Xbox Live」はXboxのオンラインゲーミングサービスで、ゲーマー間のマッチングや専用ヘッドセットを用いたボイスチャットなどが楽しめるものだ。
カンファレンスの冒頭で舞台に登場したMS常務取締役の大浦博久氏は、まず「値段の壁はあったが、値下げしたことで同じ土壌で戦えるようになった。また、最近のブロードバンドの普及を考えると、ブロードバンドオンリーというXboxの賭けが当たったと思っている」とコメント、今後のオンライン展開に対する期待してほしい旨を呼びかけた。加えて他ハードに遅れをとっていることについて大浦氏は、「MSはすべてにおいて一番になりたいと考えている。我々はしつこい会社で、いったんやると決めたらすべてのリソースをつぎ込んで勝つまでとことんやっていく」と今後にかける意気込みを語った。
大浦氏に続いて、Xboxネットワークの総責任者オンラインサービス統括部の小出雅弘統括部長が登場、「Xbox Live」の詳細を解説した。小出氏は「このサービスはユーザーがマルチプレイの世界に新たな一歩を踏み出していくもので、オンラインサービスというものを新たな世界、次元に持っていきたい」とコメントした。また「コンシューマ機では新参者かもしれないが、会員制オンラインサービスでは実績がある」「ゲーム会社、流通、販売店など、すべてにメリットのあるビジネスモデルを考えている」などと、ビジネス的にも有利であることをアピールした。加えて、サービスの開始時期は今秋で、スターターキットの価格は6,800円であることも明らかにした。
さらに小出氏は、従来のオンラインゲームとは違って開発会社がゲーム作りに専念できるよう、それ以外の部分、たとえばサーバーの構築や課金、ライブラリの作成などをMSが一手に引き受けるということにも触れ、「各社に作ってもらったオンラインコンテンツを、MSがホスティングするようなイメージ」と、より楽しめるソフトの土壌作りも怠っていないことを明らかにした。
その後小出氏はスターターキットに『ファンタシースターオンライン(仮)』を同梱することを発表、壇上にはソニックチーム社長のの中裕司氏が登場した。Xbox版はボイスチャットに対応しており、中氏はステージ上で小出氏と声で会話しながらのマルチプレイを実演、「音声を使い、手を離したままでも会話できるのは画期的だと思う」とコメントした。また、女性キャラを使いながら男性の声ではと、ボイスエフェクト機能を搭載したことも話し、中氏は機械音声っぽく、小出氏は女性っぽい(かなり怪しかったが)声に変化することも実演した。
カンファレンスの最後には質疑応答も行われたが、この中で「ハード戦争が終わったと言われているが?」との問いに大浦氏は、「終わってくれればいいが、我々の哲学は一番になること。それまではスッポンのようにしつこくチャレンジャーとしてやっていく。それに負けという文字は、MSの辞書にはありません!」と言葉強く改めて語った。また、小出氏への質問としてISDNとプロバイダに関する質問が飛ぶと、氏は「あくまでブロードバンド中心なのでISDNは構想外」「プロバイダに依存しないネットワーク作りを進めていく」と話した。
ついに全貌が見えてきたXboxのオンラインサービス。対応するタイトルも数多く発売するとのことで、今後の展開をXboxのユーザーではないゲームファンも注目しなければならないだろう。なお、カンファレンス中盤で行われたソフトの詳細は別記事で行う。
MS大浦常務は「他では遊べないソフトが多くなってきた」と自信を見せた。
ネットワーク部分を一手に引き受ける小出氏。やや発売からずれ込んだものの、下地作りは万全となった模様だ。
ソニックチームの中氏もボイスチャット搭載の『PSO(仮)』に「新しい」「画期的」と何度も口にした。
小出氏と中氏がステージ上でボイスチャットを使ったマルチプレイを実演。ちゃんとクリアな音声で会話できていたところがスゴイ!
「Xbox Live」のスターターキットに同梱される『PSO(仮)』。実演していた小出氏のLV200キャラが敵に倒されていたのはご愛嬌ということで。
なんと現時点で47タイトルも「Xbox Live」を利用したソフトが発売予定とのこと。これは期待せずにはいられない!
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