News

2002年7月1日(月)

花組も全員集合!「サクラ大戦ワールド・プロジェクト」で怒涛の発表ラッシュ

 既報の通り、セガは本日7月1日、都内にて「サクラ大戦 ワールド・プロジェクト」を開催。新作シリーズのラインナップ7タイトル他、「サクラ大戦ケイタイクラブ」「OVAシリーズ」「スーパー歌謡ショウ」についても多数の新発表がなされた。

 セガ 代表取締役兼最高執行責任者である香山氏のスピーチで始まった「サクラ大戦 ワールド・プロジェクト」。壇上にはレッド・エンタテインメント代表取締役会長の広井王子氏、作曲家の田中公平氏、脚本家のあかほりさとる氏、オーバーワークス代表取締役社長の大場規勝氏が登場し、各プロジェクトの詳細が説明された。

 まず新作シリーズだが、2003年春の発売を予定している『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』をはじめ、『サクラ大戦5 ~さらば愛しき人よ~』『サクラ大戦5 Action(仮称)』『サクラ大戦物語 帝都篇/巴里篇(仮称)』『KOUMA/降魔(仮称)』『桜姫錦絵巻(仮称)』『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~(PC版)』の7タイトルが一挙に公開(各タイトルの詳細は下記の通り)。7タイトルすべてを発表することに抵抗があったという広井氏は「僕らの考えていることを皆さんにも知ってもらい、それで一緒に発売を楽しみにしてほしい」と話した。ちなみに現在『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』以外のタイトルの発売日は未定だ。
 
 次いで発表された「サクラ大戦ケイタイクラブ」では、7月15日にiアプリ対応コンテンツ「ケイタイで長い一日」がオープンすることが明かされた。「ケイタイの長い一日」は、『サクラ大戦』シリーズ本編に収録された数々のミニゲームを、iアプリとして毎月配信していくというサービス。その第1弾として、マリア・タチバナが主役の「料理でハラショー」を配信するとのことだ。8月には、第2弾となる神崎すみれの「帝都のトビウオ」、9月には第3弾となる桐島カンナの「オー! 迷子ッド」が登場予定となっている。

 「OVAシリーズ」では、第3期OVAシリーズが発表。第1期シリーズ「桜華絢爛」、第2期シリーズ「轟華絢爛」に続く今回の第3期シリーズは、神崎すみれ引退記念特別版「す・み・れ」と巴里華撃弾の活躍を描く「エコール・ド・巴里」で構成される。こちらは2002年末の発売を目指し、鋭意製作中とのことだ。また、広井氏とあかほり氏は、この場で「来年もしくはさ来年にも、再び映画もTVもやります」と公表。ファンには嬉しい新情報が、続々と飛び出した。

 最後の発表は「スーパー歌謡ショウ」関連。「スーパー歌謡ショウ」(公演:8月15日~25日)のブロードバンドによる映像配信(有料)の実施、2003年の新春歌謡ショウの開催決定が、広井氏より明かされた。広井氏は新春歌謡ショウについて、「大阪での公演も考えている」とコメントしていた。

 各タイトル発表後は、横山智佐さん、高乃麗さん、西原久美子さんら花組メンバーが登場し、演目「新編 八犬伝」の衣装で「檄! 帝国華撃団」を合唱。「スーパー歌謡ショウ」の衣装で歌うのは“ここ”だけという、レアな“ゲキテイ”が披露された。歌の後は、各々『サクラ大戦』新シリーズや歌謡ショウを宣伝などもあった。
 
 最後は再び香山哲氏が登場。「『サクラ大戦』は本当に素晴らしいエンタテインメントだと思います。“時間軸の進化”“空間の進化”“表現手法の進化”をテーマに、『サクラ大戦』シリーズを全世界に展開していきます!」と話し、「サクラ大戦 ワールド・プロジェクト」を締めくくった。

 今後、全世界に展開する『サクラ大戦』は、日本語の響きを大事にしていこうという意味を込めて“SAKURA WAR”ではなく“SAKURA TAISEN”にしていくとのこと。さらに、ラインナップされた『サクラ大戦』の新シリーズも、一新したロゴで統一されるようだ。
 
 まずは太正浪漫の幕開きとなった初代『サクラ大戦』の物語が、PS2で綴られることになる。『サクラ大戦』シリーズをプレイしていたファンや、これを機に『サクラ大戦』をスタートさせるPS2ユーザーは、『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』の発売を楽しみに待ちたいところだ。



都内某ホテルで開催された「サクラ大戦 ワールド・プロジェクト」。注目タイトルの発表会ということで、多くの報道陣、流通関係者が詰め掛けた。

壇上では、広井氏が進行を務め、各カテゴリーごとに大場氏、あかほり氏などを呼んで詳細を解説した。





間をおかず続々と新発表を展開していく広井氏。怒涛の発表ラッシュとなった。





「スーパー歌謡ショウ」の演目「新編 八犬伝」の衣装で「檄! 帝国華撃団」を熱唱。大神一郎(陶山章夫氏)と藤枝かえで(折笠 愛さん)の衣装は、間に合わなかったらしい(笑)。



花組メンバーによるちょっとした宣伝トーク。「スーパー歌謡ショウ」で、アイリスは飛んじゃうらしい。





新シリーズ『サクラ大戦』ロゴと、海外展開における『SAKURA TAISEN』の統一ロゴ。香山氏は「海外版でも日本語収録していきたい」と展望を語った。

広井氏らお馴染みのスタッフと花組メンバーが総出演した「サクラ大戦 ワールド・プロジェクト」。進化していく『サクラ大戦』シリーズの今後の動向には、注目していきたい。


データ

■『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』
 「サクラ大戦 ワールド・プロジェクト」の最初の物語として登場するシリーズ最新作。1作目の『サクラ大戦』のリメイクとなる『サクラ大戦 ~熱き血潮に~』は、グラフィック、ムービーを新規作成している他、新規シナリオを追加し、『サクラ大戦3』『サクラ大4』の最新システムが搭載される。また、iモードコンテンツと双方向連動することも特徴だ。発売は2003年春を予定。

■『サクラ大戦5 ~さらば愛しき人よ~』
 PS2で新たにはじまる物語。劇場用映画「サクラ大戦 活動写真」で登場した舞台は紐育(ニューヨーク)華撃団の活躍が描かれる。この『サクラ大戦5 ~さらば愛しき人よ~』では、新主人公、新ヒロイン5人が登場する。

■『サクラ大戦5 Action(仮称)』
 紐育華撃団のキャラクターが活躍する『サクラ大戦5 ~さらば愛しき人よ~』の外伝。本編とは、また別の角度から各キャラクターの物語が語られる。ジャンルは、シリーズ初となるアクションゲームだ。

■『サクラ大戦物語 帝都篇/巴里篇(仮称)』
 純粋なアドベンチャーゲームとしてキャラクターたちのドラマを描く作品。帝都と巴里の2作品が用意される予定となっている。

■『KOUMA/降魔(仮称)』
 『サクラ大戦』シリーズ本編のそもそもの背景となった降魔戦争が描かれるアクションアドベンチャーゲーム。帝国華撃団が結成されるきっかけとなった対降魔部隊と降魔との死闘が繰り広げられる。

■『桜姫錦絵巻(仮称)』
 今までのシリーズ本編とは、まったく異なる舞台で繰り広げられる物語。ゲームの舞台は、戦国時代ということだ。

■関連サイト
サクラ大戦.com
レッド・エンタテインメント
オーバーワークス
セガ