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2002年8月29日(木)

PS版オリジナルの2曲も演奏!大盛況の『ドラゴンクエストIV』コンサート

 8月28日、東京芸術劇場(豊島区)で「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」(主催:スギヤマ工房)が開催された。

 第16回を迎える今年のコンサートの曲目は、昨年にPSでリメイク版が発売された『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の交響組曲。プログラムは、現在発売中のサウンドトラックCDと同じ曲順で展開し、第1部の最後に“立ちはだかる難敵”、第2部の途中に“ピサロ~ピサロは征く”と、PS版で追加された新曲が演奏された。指揮と司会を担うすぎやま氏は、演奏の合間に『ドラゴンクエスト』の着信メロディに関することや、クラシックコンサートの魅力についてのトークなど、一部笑いをとるなどしてファンを多いに沸かせた。アンコールでは、すぎやま氏の代表作“亜麻色の髪の乙女”、“花の首飾り”、さらに『ドラゴンクエストIII』のエンディング曲“そして伝説へ”が演奏され、コンサートの幕が閉じた。トークやアンコールなどファンサービスも充実していたコンサートだけに、来場者もかなりご満悦の様子だった。

 当日すぎやまこういち氏は、「『ドラゴンクエスト』は、自分が1番好きなゲーム。」と話し、「曲は全部気に入っているが、指揮してて楽しいのは“海図を広げて”、“導かれし者たち”ですね」と、今回のコンサートでは特に曲調の強弱が激しい2曲をアピール。新曲の“ピサロ~ピサロは征く”については、「ピサロの哀愁、激情を表現し、起伏の激しい曲に仕上げました」とコメントしていた。また、「世界一流のヴァイオリニスト、朝枝信彦氏を迎え入れ、素晴らしいコンサートができるようになった」と嬉しそうに話していた。

 チケットは前売りの時点でほぼ完売し、東京芸術劇場の大ホール2,000席が満席状態となった今年の「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」。『ドラゴンクエスト』ワールドの数々の楽曲を、生で聴くことができる数少ない機会なので、本日コンサートを堪能した『ドラクエ』ファンはもちろんのこと、今回残念ながら会場に足を運べなかった人も、来年のコンサートに期待したい。

毎年恒例となった「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」。すぎやまこういち氏指揮のもと、おなじみの神奈川フィルハーモニー管弦楽団が演奏を担当した。

『ドラゴンクエスト』のコンサートが生活のリズムになっていると話したすぎやまこういち氏。このシリーズは、制作している時のゲームが1番好きとのことだ。


データ

■「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界」
指揮とお話し:すぎやまこういち氏
ゲスト・コンサートマスター:朝枝信彦氏
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

■関連サイト
SME・ビジュアルワークス
SME・ビジュアルワークス 『ドラゴンクエスト』サウンド・トラック紹介ページ
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