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2002年9月20日(金)

『テイルズオブデスティニー2』のテーマソングは、倉木麻衣の「Keytomyheart」と判明!

 本日12時よりナムコブースで行われたイベント、「『テイルズ オブ デスティニー2』運命の120分」は、プロデューサーである吉積氏によるトークショーや、メインキャラの声を担当する声優さんの生アフレコ、そしてテーマソングを担当するアーティスト発表など、盛りだくさんの内容で行われた! 衝撃の先取り情報や見逃せない裏話などを、イベントの流れに沿って紹介しよう。
 
 オープニングは同社のタイトル『太鼓の達人』にちなんで、美人のコンパニオンさんたちがバチを両手に力強くもキュートなパフォーマンスを披露。会場のボルテージが高まる中、いきなり冒頭からテーマソングを担当するアーティストが発表された。その人物とは、なんとあの倉木麻衣さん! しかも、彼女からゲームショウへ来場した人へのメッセージが、大型スクリーンに映し出された。トークは夏に行われた野外イベントや3枚目のアルバム製作中、などといった彼女の近況からはじまり、好きなゲームの話題、そしてテーマソング「Key to my heart」を制作したときのエピソードと、約20分に渡り繰り広げられたのだ。そのメッセージをここでちょっぴり公開してしまおう!

倉木さん:前はよくゲームしていましたね。平気で5時間くらいとか。好きなジャンルはパズル系とか格闘系とか、なんでも好きなんですけどうまくはないんです。みんなでワイワイ楽しくできるやつがいいですね。でも、絶対負けちゃうんですよ。『鉄拳』もやりました。アツくなりますよね。ハマるとゲームに合わせて体まで動いちゃうんです。『パックマン』もおもしろいですよね。最近一押しのゲームは『TOD2』。いいなって思うところは、自分が主人公になれる、みんなといっしょに楽しめるところです。今回のテーマソングは、これから発売される3枚目のアルバム「フェアリーテール」に収録されています。「Key to my heart」をどんなイメージで作ったのかというと、楽曲は全体的にノスタルジックな感じなんですけど、静かにはじまってだんだん力強く盛り上がっていく、ストーリーのあるものになっています。歌詞については、ゴールを目指してそこまでの道のりにあるさまざまなことを乗り越える、それが恋愛だったり出会いだったり……。「Key」っていうのはカギですけど、そのカギは自分の中にあるんだよって、ゴールに向ってがんばろうっていうことを込めました。ゲームを楽しみながら、歌詞の意味もちょっとのぞいてくれたらと思います。

 そして、「Key to my heart」を歌ったライブ映像が流された。彼女の言うように、静かなフレーズからどんどん盛り上がっていくメロディは、これからはじまる未知なる冒険を予感させるかのようだ。オープニングムービーにますます期待が高まったところで、今度は『TOD2』プロデューサである吉積氏が登場! おなじみの軽快なトークで、ゲームの注目ポイントを語ってくれた。

吉積氏:『TOD2』はひとことで言っちゃうと「スゴイ!」。前作から18年後の世界が舞台で、前作で登場したスタンとルーティの息子・カイルが主人公です。カイルが英雄を目指し、不思議な少女・リアラと出会って旅が始まります。製作スタッフの数はだいたい80人くらいですが、そのうちの半分は前作からのスタッフ。『TOD』を制作していた当初、『2』を作ることは特に予定していませんでした。でも、制作後にスタッフたちの間で「もうちょっと“運命”を伝えるようなストーリーを作ってみたい」っていう話がありまして、こうしてPS2で発売することになりました。
 
 PS2になったことで、グラフィックやキャラの表現がパワーアップしましたね。あと、なんといっても戦闘シーンが一番違う。今回もシリーズおなじみのアクション性があるバトルなんですが、いつもに加え技の連携などの戦略性が高くなった。名前は「トラスト&タクティカルリニアモーションバトルシステム」(司会の人から「長すぎ!」とツッコまれていた)。自分が操作しているキャラ以外もオートで賢く戦ってくれます。


 と、ここでバックの大型スクリーンにゲーム序盤の映像が映し出される。その映像のなかには、なんと母親となったルーティが、スタンのように寝起きの悪いカイルを叩き起こすシーンなど、初公開の画面が! そして吉積氏のトークはキャラクターと、その声を演じる声優さんの話題へ……。

吉積氏:今回のキャラクターデザインも、前作に引き続きいのまたむつみさんです。リアラをデザインするときに悩んでいましたねー。いったいどういうキャラなのかって。キャラの設定もかなりこだわりがあるんですよ。キャラに命を吹き込む声優さんは、オーディションで選びました。たとえばカイルなら、主役だけどスタンやルーティに似ていて、でも独自の色が出せるような声。15歳の少年らしい、元気で前向きなところが表現できる人。リアラは神秘的な感じだけど、かわいらしさもある。ナナリーに関しては、ヒーローのカイル、ヒロインのリアラの声を決めたあとに、声のバランスも考えつつ、姉御肌の声が出せる人を選びました。

 声優さんの話題になり、いよいよカイル役の福山さん、リアラ役の柚木さん、ナナリー役の川上さんの3人がステージ上に! それぞれキャラへの印象やアフレコ収録時の裏話などを語ってくれたのだ。

福山氏:カイルは純粋なかわいいキャラなので、演じていて楽しかったです。息詰まった感じじゃなくポンポンとやらせていただきました。でも、最初は「この声僕でいいのかなぁ」ってちょっと戸惑ったんです。僕は今までかわいい感じの男の子をやったことがなかったもので。
柚木さん:リアラは最初難しかった。キャラだけ見たときは、おとなしそうで、か弱いのかなぁ? って思っていたけど、そうではなくて無邪気な部分もあり、芯の強いところもありって感じでしたから。この収録は1人ではなく、掛け合いでみんな揃ってアフレコできたので、みなさんにも助けられてキャラに入っていけました。『TOD2』の印象は、リアラ的にはあんまり言えないんだけど、ずっとカイルを演じている福山さんを見ていて、いつもアタフタしていたなぁって。カイルにきっとプレイヤーは感情移入できると思います。リアラをどう思ってくれるかはちょっと不安ですが。微妙なんですよね……。
川上さん:私はたいてい子供や少年役が多いのに、珍しく今回は大人の女性! うーん、大変でした。ナナリーはフケたり、女っぽすぎてもいけない。そのくせ、料理や裁縫ができる。でも女戦士だし……って。ナナリーはこのパーティで一番微妙な位置にいる感じ。絵を見たときは悪役かと思いました。いのまた先生、ごめんなさーい。このゲーム、アニメパートすっごいんですよ。うわーって言うほどキレイで、時間をかけて大切に作っているっていう印象を受けました。台本を見ていて、いろいろな地名が出てくるので、すごく広いところを旅している気になります。

 声優さんの演技に対して吉積氏は、「みんなうまいし感情移入できてて、何度か涙ぐみました」と大絶賛。そのあと、ゲーム中のフィールド画面でセレクトボタンを押すと見ることができる、「スクリーンチャット」での会話を公開アフレコすることに! カイルとリアラがナナリーに出会ったあとのシーンらしく、ナナリーのことをいろいろ聞くという内容だったが、あまりに息の合った完璧なアフレコに会場から大きな拍手が湧いた。
そして最後に来場者へのコメントを……と、ここで川上さんから思わぬ爆弾発言が!

川上「ナナリーはロニとちょっといいことがあるので……ああっ!」

 この発言を聞き、吉積氏は「川上さんがトークで『ロニが好き』って言ったとき、ネタバレになるから何も言わなかったのにー」と、なおさら興味津々な発言を! ちなみに、ロニとはメインキャラの1人で、カイルの幼なじみでもある23歳の青年のこと。これでまた『TOD2』の気になるポイントが1つ増えた感じ!? 
 
 熱演を目の前で披露してくれた声優さんたちのコーナーが終わり、最後は『TOD2』クイズ大会でシメ。ビジネスデイとはいえ、シリーズ作品のポスターや声優さんのサイン色紙など、豪華賞品がもらえるということもあって会場は大盛り上がりだったのだ。最初から最後まで、内容の濃ゆ~い120分に大満足!!

オープニングでは景気のいい『太鼓の達人』のパフォーマンスが!

まさかの倉木麻衣さんの姿が大型モニターに映し出された。

吉積さんの背後の大型モニターには、本邦初公開の母親になったルーティが登場するシーンが映し出されている。

声優さん登場でますます高まる会場のテンション。

さすがプロ! 噛むこともなく見事なアフレコを披露してくれました。


データ

▼『テイルズ オブ デスティニー2』
■メーカー:ナムコ
■対応機種:PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:2002年11月28日
■価格:6,800円(税別)

■関連サイト
『テイルズ オブ デスティニー2』公式サイト
ナムコ