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2002年9月21日(土)

MSブースで岡田耕始氏が語る、大迫力音響にこだわった『真・女神転生NINE』

 Xboxを世に送り出したマイクロソフトのブースにて、12:30から行われたステージイベントでは、注目の情報が盛りだくさん用意されていた!!
 
 まず最初に、5.1ch用のヘッドホンの詳細が紹介されたのだが、このヘッドホンは、世界で初めてヘッドホンで5.1chの音声を実現した画期的なアイテム。なんと、会場の各席に実物が用意されており、これを装着して『真・女神転生 NINE』(以下、『NINE』)のサウンドを実際に体験することができたのだ。その感想はというと……ヘッドホンにも関わらず、あらゆる方向からさまざまなサウンドが聞こえてくるような感覚を堪能でき、今までのゲームサウンドとは比べ物にならないほどの大迫力。次世代のゲームサウンドという言葉がまさにふさわしいものだった。
 
 ヘッドホンの解説が終わったあとは、『NINE』のプロデューサーであり、『女神転生』シリーズを長年手がけてきた岡田耕始氏が登場!! ここで岡田氏は、『NINE』の魅力、そして『NINE』のサウンドについて、トークショー形式で語ってくれた。

●『NINE』の"魅力"に関する話
 司会進行役の美人女性からの10個の質問に対して、岡田氏が1つ1つ答えていく形式で進行。質問の内容は主にゲーム内容に関することで、その解答は今までに発表されていることにどとまったのだが、9番目の「『NINE』オンライン版の開発状況は?」という質問では、気になる解答を聞くことができたのだ。そもそもオンライン版のゲーム内容は、11月下旬に発売されるスタンドアローン版『NINE』内に収録されている"RTS戦闘"という戦闘を軸にしたもの。これにさまざまな要素を組み込み、今までのオンラインゲームにはない独自のゲームを構築しつつあると岡田氏は語った。肝心の開発状況については、残念ながら明らかにされなかったが、鋭意開発中という頼もしい言葉も聞けた。

●『NINE』の"サウンド"に関する話
 サウンドに関する話は、岡田氏のトークショーのなかでも、こだわりが特に感じられる部分であった。岡田氏は以前から、当時ゲームとしては画期的な立体音響に取り組んでいた(『魔剣』シリーズがその代表)。そして、この取り組みの集大成というべき超迫力のサウンドが、『NINE』のプラットフォームを5.1ch対応のXboxにしたことで、ついに実現したという。しかも『NINE』のサウンドは、効果音だけでなく"BGM"まで5.1ch対応とのこと。これはゲームサウンドではおそらく初の試みであり、技術的にもスケール的にも相当革新的なことなのである。ステージイベントの最初にヘッドホンで体験できた『NINE』のサウンドにより、そのすごさはすでに肌で実感しているわけだが、その理由がこの発言で明らかになった感じだ。
 
 日々進化するゲームのグラフィックや、その美しいグラフィックで構築される世界観をより実感するためには、サウンドの進化が欠かせないとも語った岡田氏。この氏の考えが、ついに『NINE』で実現したのである。

これが会場の各席に設置されていた、5.1ch対応ヘッドホン。Xboxの音へのこだわりを感じさせるアイテムだ。

壇上で『NINE』について語る岡田氏。プライベートについての質問もあり、この時は少々苦い表情を(笑)。


データ

▼『真・女神転生NINE』
■メーカー:アトラス
■対応機種:Xbox
■ジャンル:RCG
■発売日:スタンドアローン版11月発売予定
(ネットワーク対応版来春発売予定)
■価格:7,800円(DX版12,800円)

■関連サイト
アトラス