同人誌即売会「RAG-FES2」に、『ラグナロクオンライン』スタッフが登場!
本日29日、大田区の産業プラザPioにてオンラインRPG『ラグナロクオンライン(RO)』ファンイベント「RAG-FES2」が開催された。このイベントは当初、『RO』をプレイしているユーザーが作った同人誌を販売するというイベントだったが、今回『RO』の開発を行っているグラビティ社と、日本代理店のガンホー・オンライン・エンターテイメントも参加を表明。単なる個人主催の即売会を超えた『RO』ファンイベントとして、多くの『RO』を楽しんでいるユーザーが参加した。
ガンホーは会場でオフィシャルグッズの販売やクライアントCDの配布のほか、ステージイベントを開催。『RO』プレイヤーの気になる新要素や、今後の展開についての発表を行った。
発表会では最初に、ガンホーとグラビティ社がどのような関係にあるのかという説明がなされた。これによると、ガンホーは単なる日本代理店というだけではなく、開発部門も用意しておりシステムの一部を手がけているとのこと。さらに、インゲームサポートであるGM(ゲームマスター)も、ガンホーのスタッフが操作しているという。
また、現在『RO』ではユーザー数の増加によるラグ・ログイン障害が深刻な問題となっているが、すでに公表されているフェンリルサーバーのほか、テストサーバーのサクライ、第6サーバーとなるサラを増設することを発表。その後もサーバーの追加を予定しており、これによりユーザーの分散を図っていく。ログイン障害については、サーバーの増設ではなくシステムの変更をグラビティ社と検討しているという。
チートについても『RO』はシステム的に脆弱な部分があり、こちらの対策をしていくとともに、チート利用者のアカウントを300件停止予定、130件を監視するなどの対処を行っていることが明らかにされた。自動操作プログラムのBOT問題についても、チートと同様に考え排除していく方向で決定している。
なお、課金については20歳以下のユーザーが少なくないことから、クレジットカードのほかWebMoneyのようなプリペイド方式も検討しているとのこと。
グラビティ社スタッフからは、今後導入予定の「エピソード1.5」の新要素の発表が行われた。こちらは、新ダンジョン・新都市・モンスター・職業のスクリーンショットが次々と公開されたのだが、来場者は見たことのないモンスター・グラフィックが表示されるたびに歓声を上げていた。
また、PvP(対人戦闘)システムについても説明があり、現在パーティメンバーに範囲攻撃が当たらない方向で調整が進められている。
その後行われた質疑応答では、あらかじめ来場者が記入した質問用紙を集め、その中からいくつかの質問を行うという形式で進められた。この質問の中では、寝るポーズの追加要望や髪型変更といった、キャラクター性が高い『RO』ならではの要望のほかに、「ボスの横取りについてどのように考えているか」などシステム的な部分についてもいくつかの質問が取り上げられた。上記のボスについてグラビティでは「ボスは協力して倒すもので、横から攻撃することも認めている。また、現状ソロで狩れる状態となっているものは、特殊スキルや護衛モンスター、モンスター召還などの導入により狩れなくする」とのこと。また、「ユーザーからのレポートはすべて読んでいるのか」という質問に対しては、「1日に1,000件近く寄せられるが、現在9月16日までに届いたものはすべてチェックし、グラビティ社に伝えている」と、ユーザーと真剣に向かい合っている様子がうかがえた。あわせて、最近メールを受け付けていなかった問題については、「メールサーバーがクラックされたため」と、思わぬ内情が明かされる一面もあった。
期待の新2次職、3次職については、現在はバグやバランスの問題があるので、そちらが解消されてから導入する予定で、導入時期に関しては来年以降になるとのことだった。
ユーザー企画のイベントに参加し、コミュニケーションを図るというのはファンサービスのうまいグラビティならでは。今後もユーザーによる「『RO』準備委員会」を用意するなどして対話を図っていくとのことなので、よりよい製品版を期待するβテスターの人は積極的にこういった場を活用するといいだろう。
現在は封鎖されていて進入できないポイントの先に設置される新ダンジョンの映像。
PvPテストの様子。ほのぼのしたグラフィックと合わないような気も……。
新モンスターと、新2次職の原画も多数公開された。女性キャラが表示されるたびに、来場者からの歓声が上がっていたのが印象的。
こちらは、新2次職のゲーム内表示。これはまだ試作段階で、より描きこまれたものになる予定とのこと。
■関連サイト
・『ラグナロクオンライン』公式サイト
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント