本日1月21日、東京国際フォーラムでコナミおよび、タカラの新商品合同発表会が行われた。
この発表会では、両社が2003年春に発売する新商品をコナミスペースとタカラスペースに分かれて展示。コナミはMICROiRシリーズやトレーディングカードの出展が目立ち、タカラは女児・男児向けの新作玩具などが多数発表されていた。新作ゲームソフトの出展は少なかったものの、会場内には興味深い玩具やおもしろそうな新商品などが多数見られたので、目を引いたものをピックアップして下記で紹介する。
■Music ChoroQ(ミュージックチョロQ)(タカラ)
タカラのブースでは、2002年9月30日に発表された、チョロQ型のポータブルオーディオプレイヤー「Music ChoroQ」の参考出展が行われた。これは、記憶媒体にメモリースティックDuoを使用して、約5cmのチョロQサイズのプレイヤーに音楽を録音、再生できるというもの。録音形式については、MDと同じATRAC3形式を採用しており、携帯して音楽を聴くのに十分な音質での再生が可能となっている。
録音にはパソコンなどは不要で、CDプレイヤーの光出力端子と「Music ChoroQ」本体背面の入力端子をケーブルでつなぐことで録音可能。もちろん、バソコンなどからメモリースティックDuoに転送したATRAC3形式のデータを再生することもできる。
価格は19,800円で、メモリースティックDuoが同梱されたものは26,800円。タカラでは、チョロQ以外の形状も検討しており、手軽に持ち運べる携帯音楽プレイヤーとして幅広い年齢層から注目を集めそうだ。
■「tu」「U」(タカラ・チョロQモーターズ)
乗れるチョロQ型電気自動車「Q-CAR」でおなじみの、チョロQモーターズの新製品が2つ発表された。ひとつは、自転車とバイクの機能を持つ、折りたたみ可能な原動機付自転車「POPED(ポペッド)」シリーズの「tu(トゥ)」。もう一つは、トランクスペースやルーフを装備した、一人乗りの電気自動車「U(ユー)」だ。
「tu」は、スイッチによって自転車と原動機付自転車の2つのモードを切り替えられる乗り物。原付モード時は、原付免許が必要な他、ナンバー登録とヘルメットの着用義務があるが、最高速度24km/hで走行可能。動力源には電気を使用しており、家庭用コンセントから4時間充電することで、最大30km走行することができる。
一方、自転車モードの場合は5段変速ギアがついており、状況に応じてギアをチェンジして走行することができる。価格は19万円からで、発売は2003年4月を予定している。
「U」は、「Utility(実用性)」「Unique(独自性)」「Up-coming(未来感)」「Up-lift(向上性)」をコンセプトとした一人乗り電気自動車。用途に合わせた以下の5種類が用意されており、それぞれ独特の機能を搭載しているのが特徴となっている。充電は「tu」同様、家庭用コンセントから行うことができ、8時間の充電で最大80km(30km/h走行の場合)走ることが可能。価格は109万円からで、発売時期は2003年5月を予定している。
●「U<ベーシック>」
「U」のすべてのモデルの基本となるバージョン。全長1,980mm、全幅1,080mm、全高1,565mmの一人乗り電気自動車で、雨天にも対応できるルーフを備えている。また、車体後部にはトランクスペースがあり、30kgの荷物を収納することができる。
●「U<mobile>」
NTTドコモの協力により、移動しながらインターネット環境を使用できるモデル。ダッシュボードにPDAと携帯電話を搭載しており、「ナビゲーションシステム」「ハンズフリーフォン」「FOMAビジュアルフォン」といった機器を搭載しているのが特徴。なお、PDAと携帯電話の電源はルーフの太陽電池から供給される。
●「U<surf>」
サーフィンの時間を楽しく演出することをコンセプトにしたモデル。サーフボードを搭載可能なボードキャリアを装備しており、波待ちの時間に飲み物を楽しめるような簡易テントも用意されている。
●「U<pet>」
「お気に入りのペットと一緒におでかけ」をコンセプトに開発された車。ペットキャリーバッグを座席横に用意した他、犬の泣き声を翻訳する玩具「バウリンガル」をダッシュボードに搭載している。
●「U<town>」
「ファッションを楽しむような感覚でユーザーを運んでくれる存在」をコンセプトに開発されたモデル。自転車+バイク機能をもった「tu」を搭載できるキャリアを装備しており、シチュエーションに応じて乗り換えることができるのがポイントとなっている。
「tu」「U」ともに、販売はチョロQモーターズ直営店のほか、自動車関連代理店、大型玩具販売店、家電量販店などで行われる。動力源が電気ということで環境に優しく、遊び心が満載されたマシンとなっているので、興味がある人はタカラのサイトで詳細をチェックしてみよう。
また、本日コナミは発表会場内で、生島ヒロシさんを司会進行役に、タレント・杉浦太陽さん、人気ユニット・MAXが登場するステージイベントも開催。
杉浦さんは、コナミの2003年トイ&ホビー商品のイメージキャラクターに決定しており、今後はプロジェクトスタッフとしてさまざまなイベントや広告などに出演する予定とのこと。すでに男児向け商品「めんこスタジアム」のイメージキャラとしてプロモーション展開を行っている杉浦さんは、今後の活動についても「コナミのトイ&ホビープロジェクトスタッフ一員として、太陽パワー全開で頑張ります!」と語ってくれた。
さらに、ゲストプレゼンテーターとして登場したMAXは、小型のCPU(中央演算処理装置)と赤外線の遠隔操作システムを利用した小型のラジコン「マイクロiRシリーズ」を紹介。MAXのメンバーは、それぞれのお気に入りのモデルと特徴を説明した他、「デジQトレインやコンバットデジQは芸能界でも人気で、私たちも楽屋などで遊んでます。」と商品をしっかりとアピールしていた。
非常に多数の新商品が展示されていた今回の発表会。特に、タカラスペースで展示されていた電気自動車「U」シリーズや「Music ChoroQ」は来場者の興味を引いており、発売に向けての展開が気になるところだ。
2003年6月発売予定のコナミと学研の業務提携商品「ガタバイト」。カブトムシとクワガタムシをモチーフにした図鑑トレーディングカードゲームだ。
戦車型の「コンバットデジQ」や実車のフォーミュラカーを再現した「デジQフォーミュラ」などが好評発売中の「マイクロiRシリーズ」。現在、走行中の音を再現したサウンドユニットといったオプションパーツやアクセサリーが開発されている。
2002年に米国で発売され、大人気となったファッションドール「BRATZ(ブラッツ)」が日本に上陸! タカラとエイベックスの共同でプロジェクトが展開される。
新商品の原動機付自転車「tu」、電気自動車「U」シリーズは、いずれもシンプルでオシャレなデザイン。(画像の電気自動車は、バウリンガル搭載の「U<pet>」。)
コナミの2003年トイ&ホビー商品のイメージキャラを務める杉浦太陽さん。自分の写真が絵柄のめんこを持ってポーズを決めてくれた。
MAXのレイナさんは、「最近の玩具は、大人が遊んでも楽しめるものが多いですね」とコメント。メンバー同士で「コンバットデジQ」の対戦をして遊んでいるそう。
■関連サイト
・コナミ
・タカラ