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2003年1月28日(火)

「アーク愛」が雪の札幌を熱く染め上げた!『アークザラッド』イベントレポート

 全国5大都市で開催された『アークザラッド 精霊の黄昏』のキャンペーン「アーク愛! 全国500人スタッフ化計画」。これは同タイトルの公式体験会で、抽選で選ばれた全国計500人にいち早くゲームをプレイしてもらい、意見や感想を収集。今後の『アーク』シリーズの参考にするとともに、参加者全員の名前を「スペシャルスタッフ」として、『精霊の黄昏』のスタッフロールに収録するというものだ。

 キャンペーンは、1月18日の東京を皮切りに、1月19日の名古屋、大阪と続き、1月25日の札幌、福岡をもって好評のうちに終了。
 
 体験会は、ムービー上映~最新版ROMでのストーリープレイ~戦闘部分に特化したROMでのプレイ、という3部構成で進行。これはどの会場でも同様で、ムービーは昨年末の「ジャンプフェスタ」で公開されたものだが、美麗なグラフィックと迫力あるバトルエフェクト、そして壮大かつ耳に残りやすいテーマ音楽の魅力をあらためて確認することができた。シリーズのキャッチフレーズである「光と音のRPG」が、よりパワーアップしていることを印象づけた感じだ。

 ストーリープレイは、2人いる主人公のうちの1人・カーグを主役にした「カーグ編」からスタート。約1時間とプレイ時間は決して長くはなかったが、ナディア、ポーレット、マルといった主要キャラも登場した他、バトルも楽しむことができ、満足のいく内容だった。ちなみに、ここでプレイできた部分は、ストーリー全体の60分の1に過ぎないとのことだった。

 戦闘のみが楽しめるROMでは、最大6人が参加してのパーティ編成が可能。ここでは「ダーク編」のキャラも登場しており、両編合わせた総勢12名の中から好みのキャラをそろえることができた。実際のゲームでも、こうしたパーティを組む機会があるのか気になるところだ。こちらのプレイ時間も20分ほどだったが、『アーク』独特のSLG風システムは健在。さらに各キャラともド派手な必殺技を繰り出すことができ、爽快なバトルを味わうこともできた。

 体験会終了後、参加者はゲームに対する意見や感想をアンケート用紙に記入。みな非常に静かに集中してペンを走らせていた姿が印象的だ。自分の意見が直接制作スタッフに届くとあってか、記入時間を過ぎても書き込んでいる人、またイラストを描いていた人の姿も。もちろん、好反応だけでなく、批判的な声もあったようだが、いずれにしても集まった人々の『アーク』に対する熱い思いを再認識させてくれるものだったようだ。

そんな「アーク愛」にあふれる参加者のなかから2組に、直接お話を伺ってみた。
 
 まずはお父さんと一緒に来ていた、中学一年生の高畠雄大くん。「グラフィックがちびキャラじゃなくてリアルになったことが、一番印象的。でも、最近のRPGはみんなそう(キャラが八頭身)なんで、違和感はありません。戦闘時(の移動範囲)もマスじゃなく、円の中を移動するように変わっていた。ちょっと照準が合わせにくいと感じたけど、これも違和感を覚えるほどではなかった。戦闘は1回1回が長くて、楽しかった。戦闘に時間がかかるのは、まったく気にならない」と、なかなかしっかりした意見を聞かせてくれた。ちなみに『アーク』シリーズは『1』をプレイしたことがあるとのことだ。

 次に、2人とも『アーク』シリーズは未経験という友だち同士、麻記子さんとゆみこさん。全体としては2人とも「時間が短かったので、よくわからない部分も多い」と正直な感想を述べてくれたものの、「主人公が何もしないまま終わって残念」(ゆみこさん)、「あと2時間はプレイしたかった」(麻記子さん)と逆に今後の展開に興味を持った様子。戦闘に関しては、「キャラがみな個性的で(戦い方が)かぶってなく、楽しかった」(麻記子さん)、「最初はよくわからないので、チュートリアルがほしかった」(ゆみこさん)とのこと。好きなキャラについては、「べべドア。うさぎのぬいぐるみで殴るところがかわいい」(麻記子さん)、「ロボット(ヂークベック)。独特の動きがおもしろかったです」(ゆみこさん)と答えてくれた。

 なお、同日に行われた福岡とこの札幌にて、体験会はすべて終了した。あとは500人ぶんのアンケートが制作スタッフに届けられ、キャンペーン自体も終了となる。派手な演出もなく、シンプルな形ではあったが、全国各地のユーザーとメーカーが近い距離で触れ合う、まさに「アーク愛」に支えられたキャンペーンになったといえる。

札幌市内の会場。雪がちらつく天候だったが、欠席者0でスタート。

整然と並べられたモニターでの、体験会の様子。町中をくまなく歩き回る人、どんどんストリーを進める人など、プレイスタイルは人それぞれ。

アンケート記入タイム。自分の声を直接スタッフに届けられるとあってか、みな真剣に記入していた。

取材に応じてくれた高畠雄大くん。好きなジャンルはRPGで、好きなゲームは『ドラクエ』。「『アーク』は『ドラクエ』と比べると微妙(笑)」だそうだが、「同じくらい好きになれるかも」とフォローしてくれた。

同じく取材に応じてくれた麻記子さん(左)とゆみこさん(右)。2人とも電撃プレイステーションの読者で(感謝)、『FFX-2』の情報を楽しみにしているそうです。もちろん『アーク』もぜひやってみたいソフトの1本になりました。

ストーリー、戦闘、ともに存分に楽しめそう! 3月の発売を楽しみにしていたいところだ。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『アークザラッド 精霊の黄昏』
■対応機種:PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:2003年3月20日
■価格:5,800円(税別)/限定版プレミアムBOX 8,800円

■関連サイト
SCEJ 『アークザラッド 精霊の黄昏』紹介ページ
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