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2003年10月1日(水)

ゲーム・玩具など多方面で関連商品を展開!アニメ「鋼の錬金術師」制作発表会

 本日10月1日都内で、10月4日18:00より(毎週土曜18:00~18:30・一部地域を除く)MBS・TBS系全国ネットで放映が開始されるTVアニメ「鋼の錬金術師」の制作発表会および商品化説明会が行われた。

 このアニメは、スクウェア・エニックス刊の漫画雑誌「月刊少年ガンガン」に連載中のコミック(作・荒川弘氏)が原作。過去の過ちで右手・左足が「機械鎧(オートメール)」となってしまった錬金術師“エドワード”と、その弟で魂のみがオートメールで包まれている“アルフォンス”が苦悩を抱えながら成長していく様子を描いた人気作品だ。制作は毎日放送、アニプレックス、ボンズが担当し、監督は「シャーマンキング」などを手がけた水島精二氏が務める。

 本日の発表会には、スクウェア・エニックス出版事業部長・田口浩司氏、毎日放送の竹田靑滋氏、アニプレックス制作部部長・勝股英夫氏、ボンズ代表取締役・プロデューサー南雅彦氏、監督・水島氏ら制作スタッフ陣が出席。壇上では各スタッフがそれぞれ、「スクウェア・エニックスは今年4月に合併し、代表作は『ドラクエ』『FF』と言われてきた。これからは『鋼の錬金術師』のスクウェア・エニックスと言われるように頑張りたい(田口氏)」、「錬金術とはペテンのような印象だが、科学のいしずえとなるもの。文明の進化やテクノロジーの発展にはリスクがともない、“できること”と“やっていいこと”は別であるということをこのアニメを見る子供たちに考えてほしい(竹田氏)」、「本作は、SMEビジュアルワークスからアニプレックスへと社名を変更してから初のビッグタイトル。グループ全体が総力を上げて取り組んでいます(勝股氏)」、「原作を読んだ時に、身近な人たちとのつながりがストレートに描かれていて正当な少年マンガだなという印象を受け、ぜひアニメ作品にしたいと思った(南氏)」と放映開始に対する思いや意気込みなどを語った。

 また、発表会には本作品のオープニングテーマ「メリッサ」を担当するバンド「ポルノグラフィティ」、エンディングテーマ「消せない罪」を歌う女性シンガー・北出菜奈さんも登場。テーマ曲を担当するアーティストたちは、「歌詞をリンクさせたくてコミックを読んだのですが、メッセージや伝わるものがあってとてもおもしろいと思いました。歌詞では原作の“重く背負うものがあるから強く生きていける”という内容を意識して、“消せない罪”を表現しました(北出さん)」、「このようなビッグタイトルの主題歌に採用され、非常にうれしい。オープニングの映像も映画のようでかっこいいです(ポルノグラフィティ・岡野昭仁氏)」、「作詞は“自分を削って何かをする”という、“自己犠牲”がテーマです(ポルノグラフィティ・新藤晴一氏)」とそれぞれコメントしていた。

 なお、「鋼の錬金術師」はコミック、TVアニメ以外に多方面に渡って関連商品を展開。「東京ゲームショウ2003」でスクウェア・エニックスが出展したPS2用ソフト『鋼の錬金術師』が来春に発売される他、バンダイからGBA用ソフトや玩具などが発売される予定とのことだ。まだ原作を読んでいないという人はアニメ放映を楽しみにしていよう。



人気コミック「鋼の錬金術師」のTVアニメが10月4日よりいよいよスタート!トップクリエイターが集結して制作された作品なだけに、ファンならずとも1度はチェックしておきたい。

アニメ放映開始にあたり、挨拶をする制作スタッフ陣。監督・水島氏(最左)はアニメ版の制作で注意している点をたずねられ、「錬金術をどう描くかが難しいと感じています。魔法に見えず、地味に見えないように気にして制作しています」と語った。

忙しいスケジュールの合間をぬって、会場に駆けつけた人気バンド「ポルノグラフィティ」。歌詞のテーマである「自己犠牲」を繰り返し口にしていた。

本作のエンディングテーマ曲がデビュー曲でもある北出さんは、「このアニメで私の歌を初めて聴く人が多いと思いますが、アニメだけでなく、日常のできごととも重ねられる歌詞になっているので、何かを感じてくれればと思います」と笑顔で語った。

(C)荒川弘/スクウェア・エニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通2003

データ

■TVアニメ「鋼の錬金術師」
放映日
2003年10月4日18:00より 毎週土曜日18:00~18:30

放送局
MBS・TBS系全国ネット(一部地域を除く)

■関連サイト
「鋼の錬金術師」公式サイト
スクウェア・エニックス