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2003年10月14日(火)

川奈ホテルで発表会!シリーズ集大成の『みんなのGOLF4』はココがスゴイ!

 SCEは10月13日、人気ゴルフゲーム『みんなのGOLF(以下みんGOL)』シリーズ最新作の発表会「みんなのGOLF 4 Press Conference in Kawana」を、「川奈ホテルゴルフコース 富士コース」のある川奈ホテルで開催した。

 既報の通り、この「川奈ホテルゴルフコース 富士コース」は『みんGOL4』で初めて収録されたコース。これまでは、もうひとつの実在コース「富士桜カントリー倶楽部」を含む13コースを収録していることをはじめ、登場キャラクターはプレイヤーとキャディを合わせて34人、「パットゴルフ」モードの搭載など大まかな要素は判明していたが、この日はエグゼクティブプロデューサーの小林康秀氏により詳細なゲーム内容が明かされた。

 大きく分けると、まず1つめはグラフィック面。小林氏は「これまでの『みんGOL』は、静止した時間の中でのプレイでしたが、今回は集中力を乱す要素を入れています。」と話し、木が揺れる、水しぶきがあがるといった、大自然の動きをリアルに取り入れていることを特徴づけた。実際に『みんGOL4』をプレイしながら行われたこのプレスカンファレンスでは、ただ美麗になっただけでなく、“風が強ければ強いほど激しく木が揺れる”というグラフィックの演出の強化が一目でうかがえた。「ゴルフは精神統一が必要なゲームで、集中力が欠けると思うようにプレイできない。“木が揺れる”などの要素で集中できなくなるというところまで表現した。」と小林氏は話した。
 加えて『みんGOL4』では、より戦略を立てる楽しみが味わえるように、グリーンの傾斜とピン位置がボタンひとつで確認できる機能を搭載していることも明らかに。1打目の落下地点、グリーンまわりの詳細なグラフィック表示により、「ピン位置を考えながらティーショットの落とす位置を決める。リアルなゴルフに近い緻密な戦略を立てられる。(小林氏)」という。
 また、グリーンについては「芝目をひろう工夫をした。」と話す小林氏。『みんGOL 4』では、この芝目の影響を受け、下りラインで弱く打つと傾斜に沿って曲がらない不確定要素が入っているとのことだった。

 2つめはシステム面。今回新たに導入された「かんたん入力」モードについて小林氏は、「パワーを決定するだけでジャストインパクトが打てるシステム。今回は実在の2コースを収録していますが、「川奈」をラウンドしたいけどゲームは苦手という人でも楽しめるようにしてあります。」とコメント。また同時に、風や落下地点表示、さらにグリーンの傾斜表示(グリッドおよびグリッド上の光る粒子)がない上級者モードも用意していることを明かし、「敷居の低いモードから高いモードまで用意し、より幅広い層のユーザーにプレイしてもらいたい。」と語った。実在コースの収録、グラフィックや演出の強化され、ゲームの奥深さをとことん追求した『みんGOL4』は、これまでの『みんGOL』ユーザーならびにゴルフゲーム初心者でも安心して楽しめるシリーズ集大成的タイトルであるといえる。11月27日に発売が非常に待ち遠しいところだ。

 このカンファレンスでは、小林氏のゲーム説明に引き続き、ゴルフ解説でおなじみの戸張捷氏、プロゴルファーの湯原信光氏が特別ゲストとして招かれ、実際の「川奈ホテルゴルフコース 富士コース」と、『みんGOL4』に収録された同コースのプレイ画面を比べながら解説するトークセッションも行われた。この場小林氏は、湯原氏が優勝した時の「フジサンケイクラシック」の映像と同じシチュエーションで『みんGOL 4』をプレイ。映像通りに湯原氏のショットが再現される場面もあり、湯原氏、戸張氏も興奮気味に当時の状況などを解説した。ちなみに両氏は「リアルさがとにかくすごい。このデータがほしいですね。(湯原氏)」、「これからのフジサンケイの解説には、このデータが使われるから解説が非常に助かる(戸張氏)」とコメント。『みんGOL 4』で再現された「川奈ホテルゴルフコース 富士コース」の緻密さを感じさせた。

 カンファレンスの後には、『みんGOL4』を実際に試遊できるパーティも行われた。このパーティには叶美香さん、原久美子さん、梶原真弓さんなど実際にゴルフをプレイする芸能人も参加し、『みんGOL4』を夢中でプレイ。操作に苦戦し、なかなか思うようなスコアを出せない湯原氏が、「みんなうまいな~」とナイスショットを連発する叶さんや原さんらをうらめしそうに見ていたことが妙に印象的だった(笑)。

 最後に電撃オンライン取材班は、同会場で制作を担当するクラップハンズの代表取締役社長、村守将志氏に『みんGOL4』についてお話をうかがった。村守氏は「グラフィックエンジンの性能の向上で、今まで出来なかった自然物の動きがようやく表現できた。」と演出面について話し、「『みんGOL4』は、2年近く制作に費やし、ハードウェアの性能を最大限に引き出した作品です。現時点ではもうこれ以上の作品は考えられない。」とコメント。『みんGOL』ファンは、期待して待っていよう!

ゴルフの面白さは「戦略を立てること」「戦略通りにプレイできたときの爽快感」「自己ベストが更新のかかったときのパットの緊張感」と話す小林氏。ゲーム解説の前には『みんGOL』を制作するまでの経緯などを語ってくれた。



「ゴルフをやる人は当然のこと、ゴルフをやらないゲーム好きの人、子どもやおじいさん、おばあさんを含めてゴルフの楽しさをわかってもらえるような、実際のゴルフの楽しさを凝集したゲームを作った。」という。「かんたん入力」&「上級者」モードで誰でも楽しめるのが魅力的。





湯原氏(写真上)と戸張氏(写真真中)によるトークセッション。湯原氏のトーナメント優勝を振り返りながら、実際の「川奈ホテルゴルフコース」と『みんGOL4』で検証が行われた。



こちらはプレスカンファレンス後のパーティの様子。湯原氏や叶美香さんなどが夢中で『みんGOL4』をプレイしていた。湯原氏の苦悶の表情が、プレイのすべてを物語る(笑)。

「『みんGOL』の発表会は初めて」とパーティ冒頭で挨拶したエグゼクティブバイスプレジデントの佐伯雅司氏。待望の「川奈ホテルゴルフコース」を収録できたとうれしそうにコメントしていた。

最後に小林氏は「難しいシステムがゲーム離れの一因」と話し、「『みんGOL4』はそんなものとは無縁です」と幅広い層のユーザーが遊べる点をアピールした。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『みんなのGOLF 4』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS2
■ジャンル:SPG
■発売日:2003年11月27日
■価格:5,800円(税別)

■関連サイト
『みんなのGOLF 4』公式サイト
みんGOL.net
PlayStation.jp