任天堂が中間連結決算で損失28億円と発表。年末商戦で巻き返しを図る
任天堂は、2004年3月期の中間連結決算を発表した。当期の売上高は、前年比1.6%増の2,113億8,200万円、営業利益は前年比3%増の287億7,100万円。しかし、円高による影響で403億円の為替差損が発生したため、経常利益が58億4,900万円の赤字となり、中間純損益は28億8,500万円となる。
リリースによれば、携帯型ゲーム機事業においては7月に欧州で発売されたGBA用ソフト『ポケットモンスター ルビー』、『同 サファイア』が日米に続いてヒットした他、日本国内においては『メイド イン ワリオ』が好調。ハードも今春より発売されたGBASPを中心に、順調に売上を伸ばしているとのこと。
一方、据置型ゲーム機事業は、GC本体に「ゲームボーイプレーヤー」を同梱した「エンジョイプラスパック」を販売したものの、全体的に売上は伸び悩んだ模様。各ハードの販売台数は下記のとおり。
■携帯ゲーム機ハード(GBA・GBASP)の販売台数 当期販売台数 | 累計販売台数 |
携帯ゲーム機ハードの販売台数 | GBASPのみの販売台数 | 携帯ゲーム機ハードの販売台数 | GBASPのみの販売台数 |
834万台(166万台) | 693万台 (151万台) | 4215万台 (1172万台) | 904万台 (233万台) |
■GC本体の販売台数 当期販売台数 | 累計販売台数 |
89万台 (20万台) | 1045万台 (267万台) |
なお、任天堂では、GCとGBAの「連動と融合」をテーマに新たな遊びの提案を今後も推し進める他、「間口が広くて奥が深い」というゲームソフトの開発に引き続き注力する。また、10月よりサービスを開始した会員登録サービス「クラブニンテンドー」を通じて、より効果的な販促活動を行う計画だ。
■関連サイト
・任天堂「平成16年3月期 中間決算短信」(pdf)
・任天堂