カプコン、新作サスペンスAVG『玻璃ノ薔薇』主人公に、松岡昌宏氏(TOKIO)を起用!
カプコンは本日2月21日、PS2用新作AVG『玻璃ノ薔薇』(ガラスのばら)の製作発表会を行った。この発表会には、プロデューサーの三並達也氏と、主人公「影谷貴史」を演じる松岡昌宏氏(TOKIO)が出席。ゲームの概要の説明と、本作にかける意気込みを語ってくれた。
『玻璃ノ薔薇』は、新米新聞記者の影谷貴史が、迷宮入りした殺人事件を調査中、事件当時の昭和4年にタイムスリップ。その際に身に付けた「心を読む」能力を使い、事件の真相に迫るサスペンスAVG。
影谷貴史の動きとボイスに、松岡昌宏氏(TOKIO)を起用し、あたかもゲーム上で松岡氏が動いているかのようなグラフィック表現を実現している。
本作のプロデューサー、(株)カプコン 執行役員 第3開発部部長の三並達也氏は「新たなチャレンジとして、サイコサスペンスアドベンチャーというジャンルに挑戦したのがこの作品。誰しも他人の心を覗いてみたいと思うことはあると思います。本作では、例えば──親しく話している友人が、本当はあなたのことを殺したいほど憎んでいる──、といったことを知ったときの恐怖を演出していきます。また、グラフィックはフルCGで表現していますが、リアルさを追求したものではなく、絵画風の少し変わった表現をしています」と、本作のポイントを説明。
また、主人公のモーションとボイスを担当した松岡昌宏氏は「ゲームのキャラクター役は初めてだったので、未知の経験がたくさんありました。雰囲気やスタジオの緊張感はもちろん、撮影の方法もまったく違いました」と、初のゲーム出演の感想を話してくれた。
今回、松岡氏を起用した理由として三並氏は「サイコサスペンスアドベンチャーという、物語重視のドラマ性の高いものを作ろうと思ったときに、演技力や表現力が非常に問われることになった。開発チームで議論を行い、大河ドラマへの出演や歌手としても活躍している松岡さんしかないということになった」とのこと。
この後、会場ではメイキング映像が公開されたのだが、モーションキャプチャー用のスーツを着た松岡氏の演技が、完全にCGに落とし込まれている様子が確認できた。さらに初公開となる開発中のゲーム画面も流されたのだが、これを見て松岡氏は「これはもう、映画ですね」とコメント。また、三並氏は「まだ開発中のものなので、映像はまだまだクオリティアップしていきます」と、今後を期待させてくれた。
本作の発売は2003年秋を予定している。詳細なゲームシステムなどは続報を待つことになるが、松岡氏のファンはもちろんのこと、『バイオハザード』シリーズなどとひと味違う、心理的な恐怖をゲームで味わってみたいという人にとって注目の作品になりそうだ。
松岡氏はバラが好きとのことで、「タイトルを聞いただけでウキウキしました」とのこと。
心を読むことで生まれる恐怖を表現したという三並氏。
メイキング映像が公開されたが、大河ドラマに出演するだけあって素晴らしい演技だった。
迷宮入りの事件を調査中、昭和4年にタイムスリップしてしまった主人公「影谷貴史」。
人と話をすることで心を読めるほか、物に触れることで使用者の心の断片を読み取ることもできる。
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データ
▼『玻璃ノ薔薇』(ガラスのバラ)
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:2003年秋
■価格:未定
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