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2003年2月4日(火)

am3、スマートメディアを使用してGBA、GBASP上で動画を再生する新事業を展開!

 モバイル・エンタテインメント事業などを手がけるam3は、GBAおよびGBASPをプラットフォームとした新しい事業を展開することを発表、本日2月4日都内で発表会を行った。

 am3は、電通ドットコム、IMAGICA、東芝の3社を主要株主として設立され、これまでにフラッシュメモリーなどのアプリケーション開発などを行ってきた。2003年1月に任天堂よりライセンスを受け、GBA、GBASP専用のスマートメディア用アダプター「am3アダプター」と記録用スマートメディア「am3スマートメディア(ブランクもしくは、コンテンツ入り)」の開発・製造・販売、「am3スマートメディア」用のさまざまなメディアコンテンツ提供を今春より開始する。これにより、アダプターをGBA、GBASPに装着するだけで、動画ビデオを持ち歩きながら気軽に楽しむことができる。「am3スマートメディア」は32MBで約24分の動画が収録可能となっており、セキュリティシステムが採用されているため、現在のところ、ユーザーが自由にデータを書き換えることはできない。利用できるコンテンツは、TVアニメ、オリジナルアニメ、デジタルマンガ、ミュージッククリップ、教育ビデオなどが用意され、am3加盟店などでダウンロード販売される予定だ。

 本日の発表会には、am3代表取締役・吉田望氏、東芝セミコンダクター社メモリ事業部長・室町正志氏、IMAGICA取締役・山下顕一氏が出席し、am3の事業説明やプレゼンテーション、デモンストレーションが行われた。

 プレゼンテーションを行った吉田氏は「この新事業は、新たな映像のマーケティングを作るものである」と主張。そして、GBAとスマートメディアの融合について「GBAは世界的に普及しているモバイル・エンターテイメント端末。携帯性に富んでおり、映像クオリティ、コストパフォーマンスもよい。また、スマートメディアは、最も普及しているメモリーカードであるとともに、日本玩具協会などが定めるトイ規格に適合していることから採用を決定した」と述べた。なお、今後の事業展開スケジュールも発表され、5月下旬より日本国内でテスト販売が開始される他、米国・ロサンゼルスで開催されるE3にも「am3アダプター」が出展されることが明らかとなった。吉田氏は、「am3アダプター」事業がGBAが普及している海外でも大きな市場を創設できると語り、将来的には博物館やイベント会場などの案内用端末として、マニュアルガイダンス等の市場も検討しているとのことだ。

 なお、「am3アダプター」および「am3スマートメディア(ブランクもしくは、コンテンツ入り)」は、全国の玩具店、ゲームショップ、メディア複合店などでの販売を予定しており、価格はアダプターが2,800円(予定価格)、ブランク・スマートメディアが2,000円(予定価格)。今のところ、販売されるコンテンツはまだ未定とのことだが、魅力的なコンテンツが多数登場すれば、GBAユーザーの間で「am3アダプター」が普及することは間違いなさそうだ。

am3の“am”とは、アドバンス・モバイルの略とのこと。発表会は、吉田氏による事業内容説明を中心に行われた(左から、吉田氏、室町氏、山下氏)。



「am3アダプター」の使用により、GBA、GBASPで、映像や音楽といったさまざまなコンテンツが再生可能となる。発表会中に行われたデモでは、TV画像のようなGBASPのクリアな映像を見ることができた。

デザインを透明にし、キャラクターのイラストがプリントできることもスマートメディアの特徴のひとつ。キャラクター入りのスマートメディア(ブランク)は、2,300円で販売される予定。


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