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2003年3月10日(月)

伝統の近代SLG『大戦略』最新作がXboxで登場!人気食玩「WTM」とのコラボも決定!

 クールキッズは本日3月10日、Xbox用SLG『大戦略VII』の発表会を行った。この発表会には、Xbox版の開発・販売を行うクールキッズ、PC版を手がけるシステムソフト・アルファ、人気食玩(玩具付き菓子)「ワールド タンク ミュージアム」の販売を行うドリームズ・カム・トゥルー、以上3社の代表取締役が出席。Xbox版『大戦略 VII』についての説明と、「ワールド タンク ミュージアム」とのコラボレーションに関する発表がなされた。
 
 『大戦略』は、近代~現代の兵器を駆使して敵軍と対戦する、国産戦略SLGの元祖として知られるシリーズ作品。プレイヤーとCOMが交互にユニットを操作するターン制を採用しており、じっくりと考えながら戦略を組み立てられるのが特徴となっている。また、登場する兵器が400種類以上と非常に豊富で、SLGファンだけでなくミリタリーファンからも支持されている作品だ。
 
 今回のXbox版『大戦略 VII』は、PC版『大戦略 VII』および『大戦略 データ&パワーアップキット』を、Xbox向けに改良したもの。PCモニターに比べて低解像度な家庭用TVに合わせて画面構成を見直した他、ユニットの3Dモデルの追加や、ドルビーデジタルサラウンド対応などがなされている。また、ゲームモードに「ミッションモード」という新モードが追加された。これは、偵察や兵士の救出といった作戦を遂行するもので、チュートリアル的な要素も含まれているモードとなっている。
 
 その他、メインプログラマー前坂氏によれば「COMの思考ルーチンを大幅に強化した」とのことで、輸送や占領を効率よく行う様子が披露された。また、プレイヤーの操作を途中でCOMに変更することができるので、重要なユニットだけ指示を出した後、COM操作に切り替えてゲームのテンポを速めることもできる。
 
 また、『大戦略 VII』発売に合わせて、タカラの系列会社ドリームズ・カム・トゥルーが販売している「ワールド タンク ミュージアム」とのコラボレーションが行われることが決定した。
 
 「ワールド タンク ミュージアム」は、小さな戦車のフィギュアが付属している菓子。フィギュアの造形企画制作は、「チョコエッグ」などでおなじみの海洋堂が手がけており、その精巧さでミリタリーファンの間で好評を博している。現在第3弾までが発売されており、いずれも250万個~350万個を出荷している食玩業界の大ヒット商品だ。
 
 今回のコラボレーションでは、『大戦略 VII』にも登場する全6種類の兵器が入った「ワールド タンク ミュージアム 大戦略エディション」を、5月下旬より50万個限定販売する。さらに、ゲームソフトにもヘリコプター「AH-1Wスーパーコブラ」が同梱される。販売元のドリームズ・カム・トゥルー、鈴木会長は「ゲームユーザーにフュギュアを買っていただき、ミリタリーファンは『大戦略』を知ってもらいたい」と、このコラボレーションに期待を寄せている。
 
 発表会では最後にクールキッズ社長の飯塚氏より、Xbox Live対応版『大戦略 VII』の企画が立ち上がっていることも明らかにされた。発売時期などは未定だが、アドオン(追加ディスク)形式で安価に販売したいとのこと。Xbox Liveでは、戦略が予想できない対人戦が手軽にできるので、こちらの発売も今から楽しみだ。

クールキッズ取締役社長、飯塚氏よりゲームの概要が説明された。これによると、Xbox版ではかなりグラフィック面に力を入れているようだ。

マップ上のユニットが3D化されて、ボードゲームのような雰囲気も漂う本作。前作『VI』のリアルタイム制を廃止し、ターン制を採用している。

ドリームズ・カム・トゥルーの鈴木氏によれば、「ワールド タンク ミュージアム」は海洋堂でも、特に注力しているフィギュアとのこと。

精密なフィギュアで人気を集める「ワールド タンク ミュージアム」。累計で1,000万個を出荷している超ヒット商品だ。

『大戦略 VII』に同梱される「AH-1Wスーパーコブラ」。初回特典ではなく、販売されるすべてのパッケージに封入される。

(C)2001,2003 SystemSoft Alpha Corporation./(C)2003 KOOL KIZZ AMUSEMENT WORKS,Inc.

データ

▼『大戦略 VII』
■メーカー:クールキッズ
■対応機種:Xbox
■ジャンル:SLG
■発売日:2003年5月29日
■価格:6,800円(税別)

■関連サイト
クールキッズ
システムソフト・アルファ
ドリームズ・カム・トゥルー