デジタルコンテンツグランプリ2002で、『マリオサンシャイン』『Rez』が受賞！

　本日3月17日、財団法人デジタルコンテンツ協会が、経済産業省と共催で開催する「デジタルコンテンツグランプリ」の贈賞式が行われた。「デジタルコンテンツグランプリ」は、コンテンツ産業の創造、活性化を図るため、さまざまな分野の作品と制作者を表彰するもの。
　
　ゲームやアニメ作品などが審査対象となる「エンターテイメント部門」には、38点の応募があり、その中で任天堂の『スーパーマリオサンシャイン』（GC）が最優秀賞を、セガ/UGAの『Rez』（PS2・DC）がサウンドデザイン賞を受賞した。
　
　今回『スーパーマリオサンシャイン』が高く評価された点ついては、「任天堂らしい、子ども向けメディアとしての抑制や、街のラクガキを消すという社会への貢献を描いている」とのこと。ビジネス的な成功よりも、社会的なゲームコンテンツの役割を評価する「デジタルコンテンツグランプリ」ならではといえる受賞だったといえるだろう。
　
　また、人物表彰の部では、コーエーの取締役最高顧問シブサワコウ氏が特別賞を受賞した。これについてシブサワコウ氏は「処女作『川中島の合戦』から23年間ゲームを作っていますが、常に今までにない、新しい面白さを持つゲームをお客様に楽しんでほしいと思って作品を作っています。また、52歳とゲームクリエイターの中では高齢な方になるかと思いますが、ゲームクリエイターは私の天職と感じております。現在『信長の野望 Online』の開発を行っておりますので、こちらもご期待ください」とコメント。
　
　また、この他ゲーム以外の作品では、アニメーション作品「ほしのこえ」や、NHKスペシャル「変革の世紀」、新しい才能の部で「スキージャンプ・ラージヒル・ペア」という架空競技の創設者・真島理一郎氏らに各部門賞が授与された。なお、各作品の詳細は公式サイトに掲載されている。デジタルコンテンツの未来を担うクリエイターの作品ばかりなので、興味がある人はチェックしてみよう。

『スーマーマリオサンシャイン』を受賞した任天堂。任天堂は昨年も『ルイージマンション』で受賞している。

バイオレンスを描く暴力的な作品も増える中、街をきれいにしていくという社会貢献的な面が評価された。

『Rez』はサウンドデザイン賞を受賞。プレイヤーの入力に応じて、インタラクティブに展開していく楽曲と、簡素化した画面が好評価だった。

作品ではなく、人物として賞を授与されたシブサワコウ氏。現在はβ2テスト中のMMORPG『信長の野望 Online』開発に忙しいとのこと。

■関連サイト
・財団法人デジタルコンテンツ協会