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2003年3月20日(木)

「ポトリス」戦略発表会開催!日韓共同のビッグプロジェクトが本格始動

 本日3月20日、「東京国際アニメフェア2003」の会場において、「ポトリス」の日韓共同プロジェクトに関する発表会が行われた。「ポトリス」は、PC用オンラインゲームとして、多くのユーザーに親しまれている対戦ゲーム。韓国での登録ユーザー数はなんと1,400万人、日本国内だけでも45万人を超える会員数を誇る人気タイトルだ。
 
 本日の発表会では、4月から始まるテレビアニメーション「無限戦記ポトリス」のほか、講談社コミックボンボン誌でのマンガ連載、オリジナルグッズの販売など、「ポトリス」プロジェクトの多様な展開についてアナウンスが行われた。以下にその概要をまとめてみよう。

■テレビアニメーション「無限戦記ポトリス」
 4月5日(土)朝7時30分からテレビ東京系6局ネットでオンエア開始。ストーリーはアニメ版オリジナルとなっている。物語の舞台は、意思をもったタンクが暮らすポトリス・ワールド。「ポトリス・ナイツ」と呼ばれる3体のタンク=ドラゴンブルー、タイガーバレル、デュアルロゼ&キャリーのもとに、人間の少年ユウマが現れ、力をあわせて、悪の独裁者「ダーク・ポトリス」に立ち向かう、という内容だ。
 
 小学生の男の子を中心ターゲットにしていることもあり、タンクが変形するなどのオリジナル要素もいろいろ。制作は、日本の制作会社サンライズと、韓国のアニメーション制作会社DONGWOOが協力し、共同で作業を行う。なお、この番組は韓国でもほぼ同時期に放映されることが決定している。

■アニメーション主題歌
 「無限戦記ポトリス」の主題歌を担当するのは、韓国の人気グループ「COOL」。ラップ担当のキム・ソンスとボーカル担当のイ・ジェフン、ユリの計3人からなるユニットで、最新アルバムは韓国内で30万枚以上のセールスを記録。オープニングテーマ「超時空的DNA」とエンディングテーマ「ALIVE~the way to there~」は、4月23日にシングルとしてリリース。日本では日本語版、韓国では韓国語版がそれぞれ発売される予定。

■コミック
 講談社の人気雑誌「コミックボンボン」で、4月号(発売中)からコミック連載がスタート。「ロボットポンコッツ」などで知られる漫画家タモリはタル氏による連載に加え、ホビーページなどでの特集も予定されている。

■オリジナルグッズ
 6月以降、「ポトリス」をモチーフにしたオリジナルグッズが多数販売される。赤外線砲撃対戦が可能なタンク型ミニラジコンの「R/Cポトリス」を中心に、カード、ガシャポン、文房具など、さまざまな形での商品化が行われる。韓国内ではすでに多数のグッズが販売され、人気を集めているが、今後もバンダイコリアによる新製品が多数投入される予定となっている。

 本日の発表会は、まずバンダイの高須武男代表取締役社長がステージにあがり、この「ポトリス」が、バンダイグループの重要なプロジェクトであることを宣言。「ネットワークゲームから生まれたキャラクターをアニメーションコンテンツとして発展させ、韓国はもちろん、将来は他の海外市場でも展開していきたい」と、その展望を語った。
 
 また、アニメの主題歌を担当するCOOLも韓国から駆けつけ、応援メッセージを披露。紅一点のユリは、「2曲とも感じのいい曲で、オープニングはノリがよく、エンディングは甘い感じの曲です」と楽曲をアピール。「日韓でリリースできるのが嬉しいです。日本語で歌った感想は、発音がたいへんで、仕上がりは完璧ではないかもしれないけど、できあがった曲は思ったより自分たちに似合うと思います」とコメントを寄せた。

 PC用オンラインゲームとして異例のヒットを記録している「ポトリス」。本日発表された各メディアでの展開はもちろんだが、やはりゲーム自体のおもしろさが多くのファンを獲得している点を忘れるわけにはいかない。まだゲームをプレイしたことのない人は、いますぐ登録して、「ポトリス」の世界に触れてみることをオススメする。

「東京国際アニメフェア2003」イベントステージでの発表会。本日は業者日ということで、一般ユーザーは入場できなかったが、多数のマスコミと関係者が集まった。

アニメーション「無限戦記ポトリス」のポスター画像。日本と韓国の共同制作とあって話題性も十分だ。

中央が主人公の少年ユウマ。この3体のタンクのほかにも、おなじみの機体が多数登場する。

ラジコン「R/Cポトリス」。単に走らせるだけではなく、赤外線を使った対戦機能が用意されている点が興味深い。

コミックボンボンでの連載もスタート。新連載記念の特製ポスターもついているとのことだ。

主題歌を手がけるボーカルグループ、COOLの3人(左からSung Soo、Yuri、Jae Hoon)。本格的なラップとダンス、そしてコミカルなキャラクターが人気だ。

日韓の共同制作にむけてがっちりと握手。中央はバンダイの高須武男社長。左右は韓国SBSプロダクションとDONGWOOアニメーションの代表スタッフ。

日韓の10社が協力して進める「ポトリス」プロジェクト。この春から、大きなブームを巻き起こすことに期待したい。

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■関連サイト
『ポトリス』公式サイト
COOL公式サイト(韓国語)