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2003年4月14日(月)

専門学校「DEA」入学式で、モバイル用ブラウザの権威が特別講演を実施!

 本日4月14日、都内の専門学校「デジタルエンタテインメントアカデミー(DEA)」の入学式が行われた。DEAは、SCE、MS、任天堂などのハードメーカー、スクウェア・エニックス、ナムコ、コーエーといったソフトメーカーが出資している専門学校。また、特別講師に堀井 雄二氏(アーマープロジェクト)や高橋 宏之氏(キャメロット)といった、有名クリエイターたちによる、現場に密着した講義が受けられるのも、メーカー出資ならではだろう。

 本日の入学式では、携帯電話をはじめ、さまざまな機器に組み込まれているWebブラウザ「NetFront」を開発した、アクセス 取締役社長 兼 CEOの荒川 亨氏を迎えて特別講演を実施。最近話題の「ユビキタスネットワーク」と、デジタルエンタテインメントについて、約1時間にわたる講演が行われた。

 「ユビキタス(ubiquitous)」とは、いたるところに存在する、という意味のラテン語。ユビキタスネットワークといえば、場所と時間を選ばずネットワークに接続できる環境のことを指している。この実現には携帯電話やPDAなど、携帯できるハードが非常に重要で、200種類以上のモバイル機器にブラウザを提供している荒川氏にとっては、まさに専門ともいえる分野だ。

 荒川氏によれば、このユビキタスネットワークにおいて、さまざまな新しいデジタルエンタテイメントが誕生する余地があるとのこと。例えば、携帯、PC、PDAなどで統一して使用できるユーザーのネット上のキャラクター(アバター)などに、さまざまな機能を持たせることでデジタルエンタテインメントになり得るという。

 ゲームとは間接的な関わりを持つ領域ではあるが、通常の家庭用ゲーム機以外にもクリエイターがさまざまな分野で活躍できる可能性を示した今回の講演。本日入学した学生が、将来素晴らしいコンテンツを生み出してくれることに期待したい。

ゲームクリエイターを目指して入学した学生たち。2~3年間、さまざまなクリエイターによる講義を受けるのだ。

携帯電話やDCなど、さまざまなハードへブラウザ「NetFront」を提供するアクセス社長の荒川氏。「NetFront」は現在、約9,000万台のモバイル機器に採用されている。

荒川氏はユビキタスネットワーク時代における、デジタルエンタテインメントの可能性を提示した。


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