【GameJamStorm特集】注目の「史上最速伝説」優勝は北海道代表のデュウ選手!
「GameJam Storm」メインステージで行われた最初のイベント『頭文字D Arcade Stage Ver.2』全国決勝大会「史上最速伝説」。これに先立って、ステージではこのゲームおよびTVアニメ版の藤原拓海役・三木眞一郎氏と竹内樹役・岩田光央氏によるトークショーが行われた。
トークショーでは、アフレコ風景の映像を流しながら、収録のエピソードなどが語られた他、事前応募された来場者の質問に答えるなどで会場もにぎわった。20分ほどと短い時間のトークショーだったが、最後には「史上最速伝説」の優勝者および準優勝者に贈られる賞状にサインの執筆や、各々の役を演じながら「史上最速伝説」出場者にエールを送るなどのファンサービスが見られた。
そして始まった『頭文字D Arcade Stage Ver.2』全国決勝大会。ミスマガジンの3人がレースクイーンとして大会に華が添えられた中で、予選を勝ち抜いた16名によるハイレベルな対戦が繰り広げられた。なかでも注目されていたのが、セガアリーナ浜大津(滋賀県)代表のユウスケ選手。弱冠12歳ながらレースゲーム歴7年というこの少年は、圧倒的な速さを見せつけて次々と対戦相手を蹴散らし、ギャラリーの期待に見事応える形で決勝戦に進出した。
決勝は、このユウスケ選手と、セガワールド昭和の予選を勝ち抜いてきた北海道代表のデュウ選手とで行われた。コースは「秋名 下り 晴れ 夜」。観戦者を魅了する走りで注目を浴びるユウスケ選手は、本日会場に足を運んだギャラリーはもちろんのこと、解説者、実況者をも味方に付け、対戦前から精神的に優位に立つという状態だった。だが、秋名のスペシャリストと謳われたデュウ選手は、アウェイと化した会場の雰囲気に臆することなく冷静な走りを展開。結果、スタート直後でユウスケ選手を避わし、そのままの勢いで逃げ切る形でゴール。「史上最速伝説」全国決勝大会優勝は、北海道代表のデュウ選手が大人の意地をぶつけて勝ち取る格好となった。
決勝までのユウスケ選手は、ミスのないきれいな走りで他選手を圧倒していたが、全体的に見るとどのレースも最初から最後まで1ミスが命取りとなる厳しい接戦が繰り広げられ、全国決勝大会にふさわしい盛り上がりを見せた。PS2版の発売などで、さらなる盛り上がりを見せるレースゲーム『頭文字D』だけに、各選手とも今後のさらなる活躍に期待したいところだ。
なお、優勝者のデュウ氏には、三木眞一郎氏と岩田光央氏のサイン入り賞状、トロフィー、PS2版『頭文字D Special Stage』(講談社バージョン)が贈呈された他、原作同様に「藤原とうふ店」のロゴがあしらわれた実車「ハチロク」のドアが副賞として贈られた。デュウ氏は、喜ぶなかでも驚きの表情を隠せないといった感じ。果たして彼はこのドアをどのように活用(?)するのか? ……と、ふと気がかりが残る表彰式で「史上最速伝説」の幕は閉じた(笑)。
『頭文字D』ゲームシリーズのプロデューサー・新井氏もステージに登場。冒頭でPS2用ソフト版の紹介を行った他、解説者として決勝大会を見守った。
ストーリーモードのシナリオが多数用意され、原作を忠実に再現したというPS2版『頭文字D』には、登場キャラ“池谷先輩”による車紹介コーナーも収録。映像が公開されると会場から歓声が上がったほどファンにはうれしい仕様となっている。
イベント前半は、三木眞一郎氏、岩田光央氏が軽快なトークで会場を盛り上げた。ゲーム関連の話題だけでなく、両氏の愛車に関するエピソードなども披露。
トークショー目当ての女性ファンも多数来場。声優の登場に黄色い声援も。
地方予選を勝ち抜いてきた16名の決勝大会出場者たち。いずれ劣らぬ強者ぞろいだ。
弱冠12歳ながら、解説者たちも思わず言葉を失ってしまうほどのドライブテクニックの持ち主・ユウスケ選手。決勝戦では惜しくも敗れてしまったが、今後の成長ぶりが楽しみ。
『頭文字D Arcade Stage Ver2』最速ドライバーとなったデュウ選手。全国大会決勝戦というプレッシャーをはねのけ、落ち着いた大人の走りを見せて見事優勝を勝ち取った。
優勝者に賞品として進呈されたのは、なんと『頭文字D』に登場する「ハチロク」のドア。役に立つかどうかはわからないが(笑)、かなり貴重なアイテム。
データ
■「GameJam Storm」
【開催日】2003年4月5日、4月6日
【開催時間】10:00~17:00
【開催場所】TFTホール(東京都江東区有明)
【入場料】無料
■関連サイト
・『頭文字D Arcade Stage Ver2』公式サイト
・セガ