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2003年4月8日(火)

任天堂、業績予想を下方修正。GBAは目標を上回ったものの、GCが世界的に不振

 任天堂は4月7日、2003年3月期の業績予想を下方修正した。従来の売上高予想が6,000億円だったのに対して、今回の発表では5,000億円と1,000億円減。また、経常利益も150億円減少し、純利益は当初予想の800億円から660億円の見込みとなった。

 任天堂では業績予想の下方修正について、GCがハード、ソフトともに不振だったことを理由に挙げている。以前の発表では、GCの今期のワールドワイド出荷目標台数は1,000万台、ソフトは5,500万本だったが、今回それぞれ560万台、4,450万本に下方修正した。GBAは目標の1,500万台を上回り1,570万台を達成する見込みだが、GCの販売台数の減少をカバーするにはいたらなかった。

 また、GCの低迷に対する今後の展開として、GCとGBAの連動タイトルを開発、5月に開催されるE3に出展を行うことを明らかにした。残念ながらソフト内容の詳細については、今のところ公開できないとのこと。
 現在、日本国内の家庭用ゲーム機は、PS2が圧倒的に優勢で、次いでGC、Xboxとなっている。しかし、北米ではXboxの方がGCよりもシェアが高く、欧州ではGCとXboxのシェアは拮抗している。

 E3に出展される予定のタイトルのほか、『ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル』などGBA連動タイトルによって、好調なGBA本体との相乗効果が上がるかどうかが今後の鍵となりそうだ。

ワールドワイドでの2003年度目標1,000万台を、560万台へと修正したゲームキューブ。GBA連動タイトルによる巻き返しを狙う。

(C)2003 Nintendo

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任天堂 プレスリリース(pdf形式)
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