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2003年5月13日(火)

Xbox新タイトル大量公開!XSNSports、XboxMusicMixerなどの新展開も発表

 マイクロソフトは現地時間の5月12日夜、米ロサンゼルスにおいて、今後のXboxの展開に関する記者発表会を行った。会場となったホールには米国内を中心に多数のプレス関係者が集まり、興奮気味のムードのなか発表会はスタートした。

 ステージに立ったマイクロソフトのロビー・J・バック氏(Xboxゲーム事業担当シニアバイスプレジデント兼Xbox最高責任者)は「我々はXboxでゲーム業界のリーダーになると約束し、それを現実のものにしつつある」と宣言。「デジタル・エンタテインメント・ライフスタイル」というテーマのもと、ゲームを中心とした新しい展開を強力に進めていくと語った。

 そして、その戦略の中核となるのは、やはりXbox Liveの存在。マイクロソフトのJ・アラード氏(Xboxプラットホーム担当ゼネラルマネージャー)は「ユーザー間の競争を拡張し、コミュニティを拡張する。それがXbox Liveである」と語り、Xbox Liveに以下の新機能を追加することを発表した。

・Xbox Live Alerts MSN……メッセンジャーを使用して、友だちのPC、PDA、携帯電話などにゲーム参加への招待を送ることができる。
・Xbox Live Web…… Xboxの新しい公式サイト。Xbox Liveのランキングとフレンドリストを参照できる。
・Xbox Live Aware Games…… 一度に複数のゲームにログオンし、友だちの参加状況を把握することができる。
・Teams & Competition…… 友だちとチームを編成し、オンライン上で競技会を開催し、参加することができる。
・Xbox Live Now…… プレイヤー同士の待ち合わせロビー。ボイスチャット機能を利用して、さまざまな連絡を行うことができる。

 さらに、Xboxを使った新しい展開として、「XSN Sports」と「Xbox Music Mixer」の構想が発表。XSN Sportsは、マイクロソフト発売のスポーツゲームを総称する新しいブランド名で、Webサイトと連動し、対戦やランキングなどのサービスを提供するもの。J・アラード氏は、「スポーツゲームのファンがいちばん好きなものは他のプレイヤーと競争することだ」と語り、XSN Sportsによって、スポーツゲームファンの意識と生活に大きな変化が生まれるだろうとコメントした。
 
 また「Xbox Music Mixer」は、音楽や映像をコントロールするための製品で今秋発売予定。これを使用することにより、DJやVJ、映像のスライドショーや編集、カラオケを思いのままに楽しむことができるとのことだ。

 そして、以上のような新機軸もさることながら、やはり本日もっとも注目を集めていたのは、最新のXbox用ゲームタイトルの発表。中でも『Halo 2』のデモプレイには、場内から大きな歓声が上がり、その注目度の高さが伺えた。その他にも、RARE社初のXbox専用タイトルである『Grabbed by the Ghoulies』『Conker:Live and Uncut』『Kameo:Elements of Power』や、人気タイトルの続編『Project Gotham Racing 2』『DOOM 3』、さらにテクモ『Ninja Gaiden』、ナムコ『BREAKDOWN』など、数多くのタイトルが出展され、拍手をもって受け入れられていた。
 
 マイクロソフトのエド・フリーズ氏(Xboxゲームコンテンツ担当バイスプレジデント)は、これらのタイトル発表を受けて、「私たちマイクロソフトは他のどことも比べものにならないくらいクリエイターを大切にしている。こうした多くのタイトルが発表されることがなによりの証明だ」とアピール。年内には、Xbox Live対応のタイトルだけでも合計50タイトル以上が新規でリリースされることを発表した。
 
 最後に、ステージに登場したロビー・J・バック氏は、「今日みなさんにお見せした、これがXboxの未来だ。ゲームというエンタテインメントの幅を広げることによってユーザーを増やし、Xboxがビデオゲーム業界の未来を作っていく」と力強く発言。約1時間の発表会は幕を閉じた。なお、本日公開されたタイトル群の多くは、現地時間5月14日から開催されるE3での出展が予定されている。注目タイトルに関しては、E3開幕後に改めてレポートをお届けするので期待していてほしい。

開演前、ステージ上のDJに合わせて、リアルタイムで変化する3D映像が大型スクリーンに映し出される。発表会開始後、これが「Xbox Music Mixer」による演出だとアナウンスされた。

巨大ホールを埋め尽くしたマスコミおよび業界関係者。

米マイクロソフトXboxのキーマン3名がステージに上がる。左から、エド・フリーズ氏、ロビー・J・バック氏、J・アラード氏。

ロビー・J・バック氏は、「デジタル・エンタテインメント・ライフスタイル」というテーマを掲げ「今夜その全貌をみなさんにお見せします」と宣言。

J・アラード氏はXbox Liveの可能性をアピール。「XSNsports.com」と呼ばれるWebサイトを使って、スポーツゲームをゲーム機の外に広げていくと語った。

「XSNsports.com」の画面。ランキングのスコアは15分おきに更新される。

エド・フリーズ氏はゲームコンテンツ担当責任者。実績のあるRARE社がXboxに参入することについて、「RAREのクリエイターたちはすべての人にピースを与えるユニークなゲームを作ることができる」とコメント。

『Halo 2』
Xboxの看板タイトルの続編。XboxLive対応の『2』は、主人公のMasterChiefが遺伝子が強化されたスーパーソルジャーとなって冒険を続ける!

『Grabbed by the Ghoulies』
ユーモラスな幽霊がいっぱいの幽霊屋敷を舞台にしたFTG。主人公は、幽霊に捕らえられたガールフレンドの救出に向かう!

『Conker: Live and Uncut』
日本未発売のアクションシューティング。今回は、XboxLive対応となり、チームバトルが楽しめる。

『Kameo: Elements of Power』
モンスター&魔法のファンタジー世界を舞台にしたアクションアドベンチャー。

『Project Gotham Racing 2』
日本でも高級車が壊れる! と話題になったレースゲームの続編。XboxLiveやシステム・リンク機能を使って、他のプレイヤーと対戦することができる。

(C)Microsoft Corporation. All rights reserved.

データ

■MSのカンファレンスで発表された主なタイトル
『Halo 2』
『Conker: Live and Uncut』
『Grabbed by the Ghoulies』
『Kameo: Elements of Power』
『Project Gotham Racing 2』
『Fable』
『Counter-Strike』
『XSN Sports 』
『Crimson Skies: High Road to Revenge』
※以上MS開発ソフト

『Tom Clancy's Ghost Recon: Island Thunder』(Ubi Soft Entertainment)
『Ninja Gaiden』(テクモ)
『BREAKDOWN』 (Eidos Interactive Ltd)
『Deus Ex: Invisible War』(Eidos Interactive Ltd)
『Full Spectrum Warrior』(THQ Inc.)
『StarCraft Ghost』(Vivendi Universal Games)
『True Crime: Streets of L.A.』(Activision)

■関連サイト
Xbox(アメリカ)
Xbox(日本)
E3 2003