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2003年5月14日(水)

任天堂ファン感涙!! ハードの垣根を越えた友情の力でついに『MGS』がGCに!

 『METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES』は基本的に1998年に発売されたPS版『1』のリメイク作品。ただし、PS2版の『2』で採用された数々の新システムを導入し、ただのリメイクでは終わらない内容になっている。

 「最初に任天堂さんから『MGS』をGCで出さないかというオファーがあったとき、我々メタルチームはGCに関する知識がないのでとても困りました。『MGS』のクオリティを、落とさずにGCの制作ができるところが見つからなかったのです。そこで友人でもある任天堂の宮本茂さんに相談したところ、カナダにあるシリコン・ナイツ社を紹介いただけました。GCの『エターナル・ダークネス』を作った制作会社です。十分満足できるクオリティで『1』のリメイクができると思いました」とは小島監督の弁。会場にはシリコン・ナイツ社のデニス・ディアック社長が祝福に駆けつけていた。

 また、この作品のポリゴンデモの監督は、上戸彩主演で現在公開中の映画「あずみ」の監督であり、「誰も見たことのない映像を作る」と評判の高い北村龍平監督。小島監督に「親友」と呼ばれる北村監督はこの日、ビデオで会場に登場。子どものころから小島監督の作品をプレイして育った北村監督は、「小島監督と仕事をするのがずっと夢で、今回の『THE TWIN SNAKES』で夢がかなってうれしい」と語った。

 ちなみにこの日会場で「蛇・騎・龍」の漢字三文字からなるロゴが公開されたが、これはソリッド・スネーク(蛇)を生んだ小島監督と、シリコン・ナイツ(騎士)社、そして北村(龍)平監督の3つの力が合わさって『THE TWIN SNAKES』を制作していこうとする証。まさに3つの才能と友情が今回のGC版を生んだというわけだ。

『THE TWIN SNAKES』はソリッドとリキッド、2人のスネークの意味。シリーズの持つテーマの原点を表している。ちなみにGC版は大筋のストーリーで『1』との違いはないとのこと。

『1』ではできなかったエルードや、ロッカーの中へ敵を隠すアクションも『THE TWIN SNAKES』では可能。

敵兵の思考ルーチンも最新のものに書き換えられて、手ごわくなっている。

一人称視点の射撃も『2』からの新アクション。小島監督は「『1』当時の物語を最新のシステムで楽しめるのはゲームならではのこと」と、とても楽しみだとコメントをした。

ビデオで登場した北村龍平監督。小島監督と同様、堂々と英語でスピーチをした。

満場の拍手で歓迎された小島監督。これからもこの人から目が離せない。

(C)1987 2003 Konami Computer Entertainment Japan

データ

▼『METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES』
■メーカー:コナミ
■対応機種:GC
■ジャンル:ACT
■発売日:2003年冬発売予定
■価格:未定
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■関連サイト
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