他社とのコラボレーションにも要注目!任天堂ブースレポート・後編
前編では最新作の『ゼルダ』のプレイレポートをお届けしたが、ここでは今回のE3で発表されたいくつかのコラボレーション作品をプレイしてみたのでレポートしていくことにする。
まずはナムコの歴史的名作が大きく形を変えてGCに復活した『Pac-Man for Nintendo GameCube』。これは、1人がパックマン、他の3人がモンスターとなってプレイするもの。パックマン側はGBA画面で従来の『パックマン』をプレイするのと同様に操作し、モンスター側の3人はTV画面(GC)を見て操作する。このとき、パックマン側はGBAで全体が見えるのだが、モンスター側は自分の周囲だけしか見えない。この状態で4人対戦プレイするという、変則的なゲームプレイが楽しめるタイトルだ。
このゲームの場合、パックマンとモンスターのどちらを操作するかで、まったくゲームの感覚が変わってくる。『パックマン』とは立場が逆転した、モンスターを操作するのは新鮮で、単純に楽しかった! 「オラオラオラ」とパックマンを追っていたら、逆に逃げなくてはならない状況に陥ったり……と、これまでとは違った視点でパックマンを見られました。これもまた、『ゼルダ』の2作品とはまた異なる連動の形をとっており、任天堂のコネクティビティに対する豊かな発想がうかがえる作品と言えるでしょう。
次にプレイしたのは、昨日衝撃的な発表があった『Metal Gear Solid:The TWIN SNAKES』。コナミの小島監督とのコラボレーションとなる本作だが、今回早くも試遊することができた。ハイクオリティなグラフィックはもちろんのこと、ほふく前進するキャラの動き、攻撃を受けて瀕死状態になると血が流れ続けるなど、リアリティたっぷり。制作がシリコン・ナイツ(GCの『エターナルダークネス』を制作)ということで、どういった作り方をしてくるかと思っていたのですが、もうまったくノープロブレムでした。
そしてなによりも、敵の攻撃を物陰でかわすときの緊張感がたまらない! 思わずコントローラにべったりと汗が……(次にプレイした方ゴメンナサイ)。今回遊べたのはまだほんの序盤だけだったが、期待以上の素晴らしいデキ。ホント、一刻も早く発売してください!
この他に、ナムコとは『スターフォックス(仮)』&『ソウルキャリバーII』、セガ(アミューズメントヴィジョン)とは『F-ZERO GX』、スクウェア・エニックスとは『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』といった感じで、注目されるコラボレーション作品に事欠かない状況だ。
GCとGBAとの連動、他社とのコラボレーション。他ハードにはない、任天堂らしいソフトラインナップといえそうだ。
視界の外から迫り来るパックマン!! あのかわいいはずのパックマンが、こんなにも憎いなんて……。
「なかなかうまく前へ進めん~」と嘆きながら『MGSツインスネーク』をプレイしているのは、カプコンの小林プロデューサー。デキのよさに感心していた模様でした。
『マリオカート』と『F-ZERO GX』では、ハンドルコントローラでのプレイも体験できたのだ。これで臨場感がさらにアップ!!
ピカチュウとアチャモのツーショット。ポケモンはアメリカでも大人気で、写真をとる人がたくさん集まっていたのだ。
GBASPのカラーバリエーション。今のところ参考出展のことだが、人気があるようなら販売することもあるかも!?
■関連サイト
・KCE JAPAN
・Nintendo Of America
・E3 2003