LA時間13日のPS2カンファレンスで正式発表された『GT4』。E3の会場ではいきなりプレイアブルで出展され、試遊台の前には常に長い列ができていた。そして14日の夕方には、日本向けのプレス発表会が開催され、山内一典氏からさらに詳しい『GT4』の情報が明らかにされた。できるだけ多くの情報をフォローするために箇条書きで整理してみよう。
■歴史的に価値のある車両、旧車、名車が登場
以前にもハコスカ(古いスカイライン)などがゲームに登場していたが、そういった古い車が数多く収録されるようだ。 会場で遊べるROMには、往年のラリーカーの名車、アルピーヌ・ルノーがすでに収録されている。
■日・欧・米の実在する有名サーキットを多数収録
筑波、ラグナ・セカは判明。欧州のサーキット、というと、やはりF1で使われているサーキットも?
■自動車物理エンジンの進化
実際のコースで実車を使ったラップタイムシミュレーションが可能なほど高い精度に。紹介された実験例では、ラグナ・セカ+RX-8の組み合わせで、誤差が1秒以内だったという。
■乗りやすさが向上
物理エンジンが実車に限りなく近くなったことにより、初心者がスピンすることが減ったという。
■AIエンジンを一新
人間が操作した場合との差を1秒以内にするのが目標。さらに、人間らしくないドライビングをさせない。周囲の車の動きに合わせたスムーズな動きを実現。同じ過ちを繰り返させないための学習機能をつけることを予定しているそうだ。さらに進化した白熱したバトルが期待できそうだ。
■シミュレーションモード
いわゆるGTモードは、車の総合テーマパークとして制作中。チューニングは時代に合わせて強化拡大し、レース、ライセンスだけではないアクティビティを実現。中古車ディーラーやミュージアムも存在するそうだ。
■ステアリングコントローラ
米国米Logitech社との共同開発によるステアリングコントローラは、市販車と同じロックトゥロック(ハンドルが2.5回転しかしない=900度)を実現。ステアリングの正確性も向上、フォースフィードバックもより強力になっている。また、標準コントローラと同様のボタンをハンドル装備し、独立したシフトレバーも装備(右に着いているので左ハンドル車)。写真を見てもらえればわかると思うが、見た目は実際のスポーツカーのステアリングと遜色ない。
■オープンカー、ドライバーもリアルに
会場で遊べるROMには、オープンカーも存在する。車に中でドライバーも動くようになった。衝突などで車が変形することは、今回もないようだ。天候の変化についても、前作同様レース中にリアルタイムで天候が変わることはない。
■他のソフトメーカーと契約された車種は……
フェラーリなど、他ゲームメーカーに契約されてしまっているメーカーの車についても現在交渉中とのこと。
発表会の最後には、ずらっと並んだ試遊台にてネットワーク対戦のレースを実際に行えた。手順として、誰かひとりがホストになり、その人がコースを選んだところで他のプレイヤーが参加するというものだったが、ネットワーク対戦もその手順も試験的なものだという。プレイした印象としてはタイムラグもなく、自然にレースを楽しむことができたので、ぜひ実現してほしいところだ。
多くのプレス関係者を前に『GT4』を発表する山内氏。最新作『GT4』がいかなる進化を遂げたか、詳細に語ってくれた。
『GT4』発売に向け、新規に開発されたLogitech社のステアリングコントローラ「GT FORCE Pro(仮)」。詳細は
別記事参照のこと。
会場ではネットワーク対戦も試遊可能だった。まだ実験段階とのことだが、まったく違和感なくプレイに没頭することができた。
データ
●E3 Ver.の体験版に収録された主な車種
・Alpine A110 1600S 1970
・Chevrolet Corvette L46 350 1969
・FIAT 500 F 1965
・Isuzu 117 Coupe 1968
・Lotus Europa Special 1972
・Mitsubishi LANCER Evolution VIII GSR 2003
・Plymoth Cuba 440sixpack 1971
・Suzuki Cappuccino 1992
・MAZDA RX-8 LM
・NISSAN FairladyZ LM
・HONDA NSX-R Prototype LM
▼『グランツーリスモ4』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS2
■ジャンル:RCG
■発売日:未定
■価格:未定
■関連サイト
・SCE
・SCEA
・Logitech
・E3 2003