『リネージュII』日本展開は10月頃からβテスト開始。NCソフトがカンファレンス開催
韓国NCソフトは、E3の自社ブースにおいて、プレスカンファレンスを実施。現在韓国でクローズドβテストが行われている『リネージュII THE CHAOTIC CHGONICLE』を中心に、今後の展開などを明らかにした。
カンファレンスは、開発陣と経営陣による質疑応答がメインとなり、集まった日本人記者から多くの質問が寄せられた。以下にその内容をレポートしています。
■質疑応答
――現在韓国で行われている『リネージュII』クローズドβテストのユーザー数はどれくらいですか。
アカウント数は約30,000、同時接続者数は最大で3,500人くらいです。
――ユーザーからのフィードバックにはどのようなものがありますか。
グラフィックがすばらしいという意見が寄せられています。不満点はフォーラムやコミュニティなどの意見を参考に改善していきます。
――現在の開発状況および日本でのリリースがいつ頃になるのか教えてください。
韓国では、今年の7月からオープンβをスタートし、それが終わり次第有料化する予定です。日本では東京ゲームショウの前後、10月頃にオープンβを予定しています。
――グラフィックエンジンにアンリアルエンジンを採用しているとのことですが、攻城戦の最中の処理落ち等の改善はなされているのですか。
お恥ずかしい話ですが、現在はクローズドβということもあり、しょっちゅうサーバーが落ちています。攻城戦のときだけではありません(笑)。
――FPS用のアンリアルエンジンを流用したことによる利点があれば教えてください。
システムがフレキシブルで、開発の目的に応じて修正しやすいということが一番の利点です。
――現在はクローズドβのどの時期ですか。新要素を入れ込んでいるのでしょうか、安定化を試しているのでしょうか。
サーバーには常に新しい要素が追加されていますが、同時にシステムの安定化も図っています。5月にはサーバーの強化も予定しています 。
――『リネージュII』の攻城戦は何人くらいでの戦いを想定していますか。
50名から100名が同時に戦うという設定で制作しており、開発時も80名程度でテストをしています。
――動物に乗って戦う場面があるようですが、それらはかなり強いのでしょうか。
動物ユニット自体の能力よりも、それに乗っているプレイヤーの能力による部分が多いです。動物に乗ったからといっていきなり強くなるわけではありません。また、ドラゴン(ワイバーン)に乗る場面もありますが、あれは攻撃用というよりは移動用のユニットです。攻城戦で、敵の城の塀を飛び越えて攻撃を行うことができるようになります。
――今後、家庭用ゲーム機での展開は予定していますか。
Xboxに関しては市場状況を見ている状態です。PS2はいろいろな会社へその可能性を打診しています。
というわけで、とくに新しい発表があったわけではなく、具体的な話に終始した本日のカンファレンス。『リネージュII』は、2000年から開発がスタートし、現在は韓国内でのクローズドβを実施中で、7月中にはオープンβへの移行を予定している。また、『シャイニングロア』に関しても、現在韓国でオープンβ実施中。夏休みごろに大幅なグレードアップを予定しているとのことだ。
NCソフトの首脳陣が一同に集合。隣の国といえども、韓国と日本のゲームをとりまく状況は大きく異なっている。
NCソフトのブース全景。ゲームの世界観をオブジェでアピール
『リネージュII』の試遊PCが数多く並ぶブース内。この盛況ぶりに、人気の高さが伺える。
■関連サイト
・『リネージュ』公式サイト
・NCソフト
・エヌ・シー・ジャパン