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2003年5月15日(木)

コネクティビティタイトルが満載!!任天堂ブースレポート・前編

 全体的に白を基調にした、巨大な任天堂ブース。中央にステージが設けてあり、そのステージのさらに上をぐるりと取り囲むように巨大なスクリーンが設置されていた。入口の「Nintendo」のロゴの下をくぐると、大量の試遊台が目に飛び込んでくる。また、試遊台の中には、ちょっとした暗室に入り大きな画面で楽しめるものもあるなど、趣向を凝らした筐体も数多く見られた。
 
 そんな任天堂の今年のキーワードは、「CONNECTIVITY」。任天堂ブースには、そのキーワードを具体化するソフトが大量に並んでいた。というより、GCとGBAが連動しないタイトルを探すほうが大変なくらい。このキーワードに対する任天堂の力の入れ具合がわかるというものだ。さっそくそれらのコネクティビティタイトルをチェックしていこう!!
 
 まずは、昨日のメディアブリーフィングで宮本氏が「明日は、もう1本の『ゼルダ』が遊べますよ」といっていた、E3で初公開となるGCタイトル『THE LEGEND OF ZELDA Tetra's Trackers』。もちろん取材班も並んでプレイしてみた。
 
 まず、取材班を含めた4人がゲームに参加、コントローラとなるGBAの画面を見ながらスタートする。小さな部屋の中にいるプレイヤーは、そこにたくさんある宝箱を開けていくことに。この宝箱を開けると中からさまざまなマークが出てくるのだが、神経衰弱の要領でマークが合えばそのアイテムをゲットできる。このアイテムが、後のバトルの際に役に立つものとなっている。この流れでジャンピングシューズや空を飛べる風船などを集めたところで準備完了、いよいよバトルが開始された!!
 
 ルールはオリエンテーリングのようなイメージで、マップ上にランダムで点在する1~10の番号を順に目指して移動。一番早く到達した人に得点が与えられて、その合計点数を争うというシステムが基本。ただし、番号が大きくなればなるほど得点が高くなるので、単純に次の番号を狙うだけではない、先を見た戦略も必要となってくるところがポイントだ。
 
 ゲーム中TV画面(GC)には全体マップが表示され、一方のGBAの画面にはプレイヤーの周囲が表示される。マップ上にはさまざまな地形があり、川や橋などが迷路のように入り組んでいるところも多い。また、いろんな仕掛けがプレイヤーの邪魔をするので、これらをうまく切り抜けながら次の番号の場所を目指していくことも大事だったり。困ったときには、全体マップ画面のテトラに助言を求めるのもアリだ。
 
 プレイした感じでは、GBA画面とTV画面(GC)を交互に見ながら、次の番号の位置や相手の位置、どうやって行けば最速で目的地に着くかなどを考えていく必要があった。この、両方の画面から情報を読み取って、それを総合しながらゲームを進めていく、ということは結構新鮮な感じ。そしてもちろん、4人で対戦するとなるとどうしたって熱くなる!! 隣のまったく知らない外人さんに負けてくやしかった……(なんか、いちいち派手にガッツポーズするし~)。このE3会場で遊べるマップは1つだけだったが、これ以外にもたくさんのマップがあり、それぞれに特徴のある構造や仕掛けがあったりするとのこと。
 
 これ以外に、昨日発表されたコネクティビティソフトも、すべてプレイアブルで出展されていた。もう1本の『ゼルダ』が、『THE LEGEND OF ZELDA Four Swords』。こちらは、基本部分はGBA版の同タイトルのシステムを継承しながら、様々な面でパワーアップされているところが特徴。
 
 注目したいのは、TV画面内(GC)を4人で歩き回っていて、特定の場所に入るとGBA画面に切り替わるという部分。会場では1つのダンジョンがプレイできたのだが、そこでは落とし穴に落ちたときや、階段を下りた地下室などでGBA画面に切り替わっていた。マップがGCだけで完結せず、GBAも含めたマップ構成となっていることにより、奥深さが一層増している印象があった。
 
 また、基本的に4人で対戦をするわけだが、途中には4人が協力しないと解けない仕掛けもあった。4つのスイッチに4人がそれぞれ同時に乗るといった仕掛けが主なものだが、どっちに行っていいかわからず右往左往していたら、となりの金髪のキレーなおねーさんに担いで運ばれてしまいました(言うことを聞かないキャラを持ち上げて運ぶことができるのデス)。そんなこんなで終わってみれば惜しくも僅差の2位で終了、となりのおねーさんには勝ったのでよしということで(セコい?)。
 
 任天堂ブースにはこの他にも注目タイトルが数多く出展されていたので、追ってタイトルをピックアップしてお伝えしていく予定だ。

任天堂ブースは、今回のE3会場の中でも最大規模を誇る巨大ブース。中には試遊台が所狭しと並んでいる。

ステージと巨大なスクリーンを使っての、『マリオカート』対決。うーん、こんな巨大スクリーンでプレイしてみたい!!
Mario Kart: Double Dash!!
(C)2003 Nintendo

全体マップの画面にいるのは、『風のタクト』でおなじみのテトラ。プレイヤーに様々なヒントを教えてくれる。
(C)2003 Nintendo

画面上に散らばるルピーを一番たくさん集めた人が勝ちとなる。協力しないと進めない場面もあるのでちょっと複雑!?
(C)2003 Nintendo


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■関連サイト
Nintendo Of America
E3 2003