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2003年5月16日(金)

SCEAブースは、『GT4』や「EyeToy」の体験スペースが大盛り上がり!

 一昨日、大々的なカンファレンスを行ったSCEAのブースでは、立体的なセットが用意され、サードパーティも含めた非常に多くのタイトルやハードが出展されていた。

 その中で最も盛り上がっていたのが、やはり今回のE3イチ押しタイトルの『GT4』。ブースの中心にコックピット型専用筐体を配置したアリーナ型セットが設けられており、オンライン対戦を体験することができるようになっていた。しかもこのセット、ライティングなどが非常にきらびやかで、TVカメラの取材も入っていたため、一見するとTV番組のスタジオに見えるほどだった。
 
 もちろんオンライン対戦が体験できる場所はそこだけではなく、Logitech社のハンドルコントローラ「GT FORCE Pro(仮)」が接続されたオンライン対戦台が何台も設置されていた。いずれも常に行列ができており、アメリカでも関心が非常に高いということをうかがわせていた。
 
 早速取材班もプレイしてみたが、予想できない動きをする相手とレースをするのは非常にスリリングで楽しいことが判明。特に『GT』は車のシミュレーションクオリティが格段に高いソフトなので、ハンドルコントローラの操作性もあいまって、実際サーキットに車を持ち込んで走っているような感覚で遊べた。

 そしてもう1つの目玉は、カンファレンスで発表されたカメラ型周辺機器「EyeToy」。これはUSBカメラとしての機能の他に、正面に立ったプレイヤーの体の動きを感知するセンサーも搭載しており、体の動きを取り込んでゲーム画面に反映することができるという一風変わった周辺機器となっている。
 
 この、なんとなく新しい遊びができそうな機器を体験してみようと、多くの人が「EyeToy」の試遊スペースに訪れていた。体験プレイをしている人は、真剣に体を動かしてミニゲームに挑戦していたが、周りから見ていると、プレイヤーの動きがあまりにコミカルなので、周りで見ている人はみんなニコニコ(というかニヤニヤ)していた。もちろん取材班も挑戦してみたが、「EyeToy」で遊ぶときの動きが意外と運動になることが発覚! これは、ソフトの作り方次第では上半身を鍛えるのに役立ったりするのではないだろうか? と感じるほど、ゲームが終わった後は息があがっていた。裏を返せば、カンファレンスでも言われていた「ポテンシャルは未知数」という言葉を実感できた感じで、今後全く新しい楽しみ方が飛び出してくるかもしれないという、非常に期待のできる周辺機器と言えるだろう。

 この他には、日本でも1作目がおなじみの『JakII』、『Ratchet & Clank・Going Commando』といった質の高いアクションゲームの続編が、アメリカでは大人気。それと、日本ではこれから1作目が発売される『SOCOM』の第2弾『SOCOM II: U.S. Navy SEALs』も非常に好評だった。ハード、ソフト、SCE作品、サードパーティ作品ともに大充実している今年のPS2ブース。「今年は、2002年よりさらに刺激的であると約束する」と言い放つにふさわしい出展ラインナップだった。

SCEAブースは、ライティングが非常にカラフル。幻想的な雰囲気が漂う。

『JakII』をプレイ。本国アメリカでは『Ratchet~』とともに、非常に人気の高いシリーズだ。

『GT4』体験スペース。軽快な実況中継が4人対戦を熱く盛り上げていた。

「EyeToy」プレイ風景。プレイヤーだけを見ると、かなりやばい人のように見えるが、本人は至って真剣な表情。

プレイヤーの動きが上のモニターに映っているのがわかる。通常は正面にモニターがあるため、右手はちゃんと右側に映る(鏡を見ている感じ)。

そしてこれが「EyeToy」本体。10cm四方のケースの中にカメラとセンサーが組み込まれている。日本での発売はまだ未定だ。

世界最大のゲームショーということで、地元のTV局も取材に訪れていた。


■関連サイト
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E3 2003