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2003年6月10日(火)

アジアで大ヒットのオンラインRPG『MU』、今後のアップデート予定を大公開!

 ゲームオンは本日6月10日、韓国Webzen開発のPC用オンラインRPG、『MU』のプレスカンファレンスを開催した。
 『MU』は、架空のファンタジー世界、ミュー大陸を舞台にしたMMORPG。プレイヤーはナイト、ウイザード、エルフの3つのクラスのいずれかを選択して、パーティでの冒険やアイテム集め、ギルド間の戦闘などを楽しむことができる。

 今日のカンファレンスでは冒頭に、ゲームオン社長の金鍾信氏より、『MU』の国内運営に至った経緯の説明がされた。同社は、以前よりゲームポータルサイトの運営と、オンラインゲーム部門という2つの軸を基本に会社運営している。この、ゲーム部門において、『天上碑』『眠らない大陸 クロノス』に続き、韓国トップクラス、中国、台湾で大ヒットしている大型タイトル『MU』を投入することで、ブロードバンドコンテンツのリーディングカンパニーを目指すという。

 続いて、本作のプロデューサー小島幸博氏より、『MU』の特徴と、今後のアップデート予定が公開された。小島氏によれば、『MU』のコンセプトには3つの柱があり、1つは「グラフィックと格好よさ」、2つ目が「アクション性」、3つ目が「シナリオ」だという。これからのバージョンアップでは、これら3つのポイントを押さえて「ファッション性の追求」「攻撃モーションの追加」「連携攻撃」「クエストと大きなストーリーライン」といった要素を追加していくとのこと。

 具体的には、以下のようなスケジュールでバージョンアップが実施される予定となっている。いくつかの要素については、説明があったので追記しておく。

■6月
・チャット強化
――チャットインターフェイスが使いづらいという声を受け、より便利な構成に変更される。
・NPCのセリフを追加
――200以上のNPCが登場し、ミューの世界観の説明やクエストが導入される予定。
・バトルサッカー実装
――先日テスト的に導入された、対人戦をしながらサッカーを楽しむ「バトルサッカー」の実装。
・タマちゃんイベント
――おなじみアザラシのタマちゃんが、ゲーム中に登場する。小島氏によれば、今後も時事ネタを盛り込んだバージョンアップを検討しているという。
・エモティコン追加
――キャラクターの動きで感情を表現する「エモティコン」の追加。ターゲットのプレイヤーに「キスしますか? Yes/No」と表示される、「/キス」コマンドも追加される。ちなみに、「/キス」は男女間のみ可能。

■7月
・新マップ「アトランス」オープン
――海底をモチーフにした新マップ「アトランス」へアクセス可能になる。名前の「アトランス」は、海底に沈んだという伝説の大陸アトランティスがモチーフとなっている。
・武器と防具の追加
・連携システム追加
・ゴールドパージドラゴンイベント
・地下帝国の逆襲イベント

■8月
・デビルスクエア
・レッドドラゴンイベント発表
・カオス合成発表
・魔剣士正式追加
――レベル220以降クラスチェンジできるようになる魔剣士の導入。魔剣士は、ナイトとウイザードが装備可能なすべての武具を装備でき、瞬間移動を除くすべてのウイザードの魔法を行使できる。また、レベルアップ時に7ポイントの能力値を獲得できる。
・アクセサリー追加

■9月
・新マップ「タルカン」オープン
――砂漠のマップ「タルカン」の追加。ただ、9月という時期については「早すぎるのではないか」という意見が社内でもあるとのこと。
・ギルド闘技場開始
・チェンジアップシステム発表
――ナイト、ウイザード、エルフの各クラスを変更できるシステムが用意される。
・天空マップ発表


 また、これらのバージョンアップについて小島氏は、「韓国のゲームだが、今後日本のゲームの文法を導入するため、Webzen社に企画を提案、導入していく」とのこと。ゲームオンがβテスト中の『クロノス』もそうだが、ゲームのコアエンジンはそのまま使いつつ、日本向けに一部仕様を変更したバージョンでのサービスとなりそうだ。

 『MU』は、6月12日15時よりフリープレイβという、動作環境を満たすPCとネット環境があれば、誰でも無料で遊べる試遊をスタートする。βスタート時には、全員が初期状態からスタートする新サーバー「レムリア」も追加されるので、3DRPGでアジアナンバーワンとも言われる本作をぜひ体験してみよう。

カンファレンス会場には、イメージCGでもおなじみ「ドラゴンアーマー」を展示。ゲーム中の大人気アイテムだ。

ゲームオン社長の金氏は、この『MU』で日本ナンバーワンのコンテンツホルダーの地位を狙う。

プロデューサーの小島氏は、積極的に日本側からの要求を、開発のWebzen社に伝えていくとのこと。

Webzen社長のキム氏。『MU』は150人体制で開発を行っており、日本の提案に迅速に対応することができるという。

一番右は、Neccaを運営するインターピア社長の楠岡氏。Neccaは、ミュティズンショップという、『MU』公式ショップに認定され、本作を強力にバックアップしている。

カンファレンス中に1枚目の写真のドラゴンアーマーを着込んだ人が登場。展示用じゃなかったのか!

ヘルムを脱ぐと、中から現れたのはプロデューサーの小島氏。ちょっと重そうでした。

7月導入予定の新マップ「アトランス」は、海底が舞台。レベル60以上のプレイヤーがアクセス可能となっている。

写真が小さく分かりにくいが、特定の場所で「/タマちゃん」と入力すると、アザラシのタマちゃんが出現!(赤い円がタマちゃんです)

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データ

▼『ミュー ~奇蹟の大地~』
■メーカー:ゲームオン
■対応機種:PC(対応OS:Windows98/Me/2000/XP)
■ジャンル:MMORPG

■関連サイト
『ミュー ~奇蹟の大地~』公式サイト