CRI、PS2版「CRIADX」「CRISofdec」をバージョンアップして5.1chに対応
CRI・ミドルウェアは、「CRI ADX」「CRI Sofdec」のPS2版をバージョンアップし、ドルビーデジタル5.1chオーディオの再生が可能になったことを発表した。
「CRI ADX」「CRI Sofdec」は、複数の音声やムービーを同時に再生できるミドルウェア。どちらもゲームに特化したエンコードとデコード、シームレス再生技術などを搭載しており、PS2やGCなどさまざまなプラットフォームのソフトに採用されている。
今回開発された技術は、5.1ch再生を行うためのドルビーデジタルストリーム再生機能と、ムービーに5.1chオーディオを収録する機能。これによって、両ミドルウェアを使用して、ドルビーデジタル5.1chの再生が可能となった。
ドルビーデジタル5.1chは、5つのチャンネルと、「0.1」に相当する低音用のチャンネルへ異なる信号を送信する技術。左右とセンターのフロントスピーカー、左右のリアスピーカー、サブウーファーのセットという、ホームシアター環境で再生することができる。DVD-VIDEOでは一般的な技術だが、ゲームではXbox向けタイトル以外に対応ソフトがほとんどない状態が続いていた。これは、音声用信号「AC3ストリーム」を「S/PDIF形式」への面倒な変換が必要だったためだが、「CRI ADX」「CRI Sofdec」を使うと、この変換を自動的に行うことが可能となるという。
DVDで映画を見るためにホームシアターセットをそろえたものの、ゲームがほとんど対応していないため、環境を生かしきれかった人にはうれしいニュース。CRIのミドルウェアは、ナムコ、コナミ、コーエーなど多くのメーカーが採用しているので、今後はPS2でもより多くの5.1ch対応ソフトの登場が期待できそうだ。
CRIのミドルウェアは、全世界合計で700タイトル以上に採用されている。
(C)CRI Middleware Co.,LTD.
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