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2003年6月23日(月)

マイクロソフト、日本発売決定タイトル11本を発表!半数以上がXboxLive対応に

 マイクロソフトは本日、5月に行われたE3 2003に出展したタイトルのうち、日本での発売が決定している11タイトルの発表会を開催した。
 Xbox事業本部マーケティング本部長の小出氏は発表会冒頭で、「今日紹介する11タイトルは、いずれも日本のユーザーをいい意味で驚かせるタイトルとして厳選したもの。それぞれのプロダクトマネージャーより、熱意のある製品紹介をさせて頂きます」と挨拶。その後、それぞれのタイトルの映像の上映と、担当者による解説が順次行われた。

■『MotoGP URT2 Online Challenge』
■発売日:2003年7月17日
■価格:6,800円(税別)

 英Climax開発の、世界最高峰のバイクレース「MotoGP」を題材にしたRCG。シリーズ16戦のトラックと、全22人のプロライダー、バイクをリアルに再現している。Xbox Live対応で、最大16人でのオンライン対戦が可能。

 また、プレイヤーは細部にわたってバイクのカスタマイズができ、国籍、マシンナンバーも設定できるため、独自のマシンでレースに参戦できるのも魅力のひとつとなっている。

■『Midtown Madness 3』(ミッドタウン マッドネス 3)
■発売日:2003年8月7日
■価格:6,800円(税別)

 パリとワシントンD.C.を舞台に、車に乗ってさまざまな任務を達成するアクションRCG。開発は『Rallisport Challenge』『NASCAR Heat』などの人気RCGを手がけた、Digital Illusions CEが担当している。

 本作の特徴は、多彩なXbox Live対応プレイモード。単なるタイムアタック的なモードのほかに、最大8人で車を使った鬼ごっこのような遊び方ができるモードなど、全6モードが用意されている。Xboxファンサイト「teamxbox」のレビューによれば、なかでも「Capture the Gold(CTG)」モードが最高におもしろいとのこと。

 発表会では、ゲームのハイライトシーンを収録した紹介ムービーが上映されたが、美しい町並みを風景にした公道での激しいカーチェイス、ジャンプ台やクラッシュなどで軽々と宙を舞う車が強く印象に残るものであった。

■『Brute Force』(ブルート フォース)
■発売日:2003年秋予定
■価格:未定

 Xboxの人気STG『Halo』の長所を踏襲し、さらに新たなおもしろさを追求した待望のSTGが、この『Brute Force』。北米ではXboxソフトとしては最高の発売日、発売週売り上げを達成したことからも、Xboxユーザーの注目度の高さをうかがえるだろう。

 本作は、スナイパー、戦士、スパイ、エイリアンという4つのクラスの中から、場面に合わせて最適なキャラを選択して進む、アクションSTG。Xbox Liveに対応しており、プレイヤー同士での共同作戦や、対戦プレイを楽しむことができる。

 『Halo』と大きく異なる点としては、上記の4人小隊で行動するという戦略性や、小隊の動きを把握しやすく、どちらかといえば日本人向けである、第三者視点を採用したことがあげられた。また、AIコントロールによる小隊の動きも、高い評価を受けているという。

■『魔牙霊』(まがたま)
■発売日:2003年予定
■価格:未定

 二刀流を使いこなす主人公が、バッサバッサと敵を切り倒していく和風ACT『魔牙霊』。E3の日本人プレス向けレセプションで公開された、Microsoft Game Studiosの日本スタジオによる、初の内部制作タイトルだ。

 本作のプロダクトマネージャー井上氏は、「シンプルなボタン操作で、簡単に遊べる作品となっている。もちろん、相棒のオロチとの連携攻撃や特殊アクションといった、やりこめる要素も用意されている」と本作の特徴を語った。

 残念ながら本日は特に新情報はなく、唯一ロゴが正式に決まったことが発表されただけだったが、6月28日に開催される「Xbox Live Summer Party」では、新映像を公開する予定とのこと。完全に日本市場をターゲットにしたソフトということで、今後の続報に期待したい。

■『天空 -Tenku- 2』
■発売日:2004年予定
■価格:未定

 3月の「Xbox Live Night」で、日本発売が公表された本作だが、今回はより詳細なゲーム紹介が行われた。プロダクトマネージャーの今井氏によれば「グランドトリックとリップトリックを追加して、スノーボードゲームとしては史上最大のトリック数を収録している。また、前作はトリックの過激さを追求していたが、今回はスムーズでスタイリッシュなトリックでも、高得点を得られるようになった」とのこと。Xbox Liveを使った8人対戦にも対応しているので、リアル系スノーボードゲームのファンは要注目だ。

■『Project Gotham Racing 2』(プロジェクト ゴッサム レーシング 2)
■発売日:2003年冬予定
■価格:未定

 リアルに再現された実在の街並みの中を、レーシングカーで走るRCG『Project Gotham』に続編が登場。本作では、シカゴ、エジンバラ、フィレンツェ、モスクワなどを、エンツォ・フェラーリ、ポルシェGT2などの名車でドライブすることができる。

 開発会社のBizarre Creationsでは、コンセプトとして「Bigger、Better、Live」を掲げており、車種・コースともに前作の倍以上、「Kudos」システムの改良とグラフィックの向上、Xbox Live対応を実現しているとのこと。特に、グラフィックについては、前作の流用ではなく、0から再度プログラミング行っており、実写レベルの映像となっているようだ。

 また、Xbox Liveも単なる通信対戦にとどまらず、ベストタイムの走行をトレースする「ゴーストカー」データのアップロードとダウンロードに対応している。これにより、実際に対戦を行わなくても、世界一のプレイヤーの走りを研究し、擬似的な対戦を行うことが可能となっている。

■『Grabbed by the Ghoulies(仮)』
■発売日:2004年予定
■価格:未定

 2002年9月に、マイクロソフトに買収された『スーパードンキーコング』『バンジョーとカズーイの大冒険』などで有名な、レア社開発のACT。お化け屋敷を舞台に、主人公の少年クーパーが、ガールフレンドを助けるために幽霊たちに挑んでいく。

 上映されたムービーを見る限りでは、アニメタッチなグラフィックとドタバタとしたアクションが特徴的で、低年齢層やACTが苦手な人でも楽しむことができる雰囲気を感じることができた。

■『Kameo』
■発売日:2004年予定
■価格:未定

 『Grabbed by the Ghoulies(仮)』と同じく、レア社がマイクロソフトに買収された際に、Xbox向けタイトルとして明らかにされていた本作は、モンスターの力を奪いとって冒険するアクションAVG。プレイヤーは、妖精「Kameo」となり、モンスターの能力を吸収、場面に合わせて吸収したパワーを発動することで、敵を倒したり仕掛けを突破したりしていく。

 公開された映像では、「Kameo」が植物型のモンスターを吸収して、戦闘時にパワーを発動、ボクシングのようなアクションをしたり、巨大なボス相手に石のモンスターのパワーを使い、石つぶてをぶつける様子を見ることができた。また、ファンタジックフィールドとモンスターという、ステージの美しさも非常に目を引いた。

■『Halo2』(ヘイロー2)
■発売日:2004年予定
■価格:未定

 E3 2003では約8分のプレイ映像を公開するにとどまったにも関わらず、E3 2003で出展された中のベストタイトルを決めるGAME CRITICS AWARDにて「Best Console Game」賞を受賞した、家庭用ゲーム機でもっとも注目されている本作。

 本日の発表会では、すでにおなじみとなった「MISSION HISTORY >LOADING……」から始まるムービーが上映されたが、新情報は特になかった。しかし、プロダクトマネージャーの井上氏によれば「マイクロソフトは、開発を行っているBungieに、とにかく最高のゲームを作るよう、本作に集中するようにと伝えている。そのため、新情報を提供する余裕もない状態になってしまっている」と、ゲーム制作に専念するあまり、公開する情報が出てこない事情が説明された。逆にいえば、それだけの精力を傾けて作業を行っているということで、ファンとしては喜ぶべきことかもしれない。

 なお、Bungieでは現在、E3 2003で公開した約8分のプレイ映像の配信を行っている。このムービー、二丁拳銃や乗り物を奪うアクションなど、『2』ならではの新要素満載の映像に仕上がっているので、興味がある人はこちらをチェックしてみよう。


■『Fable(仮)』
■発売日:2004年予定
■価格:未定

 本作は、『ポピュラス』『Black & White』などを手がけた、ピーター・モリニュー氏が制作する一人用RPG。プレイヤーは、キャラクターの子供時代から生涯を終えるまでの一生をプレイすることができるという、これまでにない画期的なRPGとして注目を集めているタイトルだ。

 特徴として、プレイヤーの行動によってキャラクターの容姿や能力、さらには周囲の人間からの評判が変化するシステムを搭載していることがあげられる。これによって、プレイヤーは正義の英雄として活躍することも、逆に悪の権化としての一生を過ごすこともできる。絶えず変化する環境の中で、一人のキャラクターの一生を操作し、体験するという、自由度の高いロールプレイングを楽しむことができる。


■『トゥルーファンタジー ライブオンライン』
■発売日:2003年予定
■価格:未定

 Xbox期待のMMORPG『トゥルーファンタジー ライブオンライン』だが、本日の発表会ではE3 2003で公開されたムービーの上映のみで、新情報の公開はなかった。「一般ユーザーによるβテストを実施するのか、そのスケジュールは?」 という質問に対しても、「現在βテストを行うかどうか、また時期についても検討している段階」とのこと。

 日本でのXbox展開に大きな弾みとなるタイトルだけに、詳細な続報を期待したいところだ。

冒頭の挨拶を行った小出氏は、「本日発表のタイトルは、いい意味で日本のユーザーを驚かせるものだと思う」とコメント。

各ソフト担当のプロダクトマネージャーより、ゲームの説明が行われた。写真は、『Halo2』などを担当する井上氏。

オンラインでは、最大16人までの同時対戦が可能な『MotoGP』。

激しいカーチェイスが楽しめる『Midtown Madness 3』。シンプルなゲーム性なので、誰でも楽しむことができそうだ。

米国では、Xboxの初週売り上げ記録を更新した『Brute Force』。Xbox Liveでは協力と対戦だけでなく、コンテンツダウンロードも予定しているという。

『FF7』『FF9』リードプログラマーだった川井博司氏プロデュースの『魔牙霊』。写真は、両手に持った刀を武器に、河童のような敵と戦っているところ。

世界中の有名な都市を、名車でドライブできるRCG『Project Gotham Racing 2』。今回は、ホンダの「NSX-R」「Integra Type R」も登場する。

アニメタッチで親しみやすい印象の『Grabbed by the Ghoulies(仮)』。家具などを武器に、迫る幽霊たちを倒してガールフレンドを救出するのだ。

妖精の女の子「Kameo」を操作して、さまざまな敵と謎に挑戦するACT『Kameo』。

上記2タイトルは、以前任天堂のセカンドパーティとして『スーパードンキーコング』などを手がけたレア社の作品。上記のロゴに、見覚えがある人は多いのでは?

再びコヴナント、そして新たな敵と戦うために出撃するマスターチーフ。『Halo2』はXbox Liveにも対応しており、さまざまなモードで対戦が楽しめる予定だ。

人生をロールプレイングする『Fable』。善に生きるか、悪に生きるか、決めるのはプレイヤーの手にゆだねられている。

仮想世界での生活が楽しめる『TFLO』。冒険だけでなく、コックや鍛冶屋、仕立て屋として暮らすこともできる。

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■関連サイト
Xbox公式サイト