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2003年7月24日(木)

アトラスCS事業説明会2002で、『真・女神転生』シリーズ最新作の映像公開!

 本日7月24日、都内品川プリンスホテル エグゼクティブタワーにて、「アトラスCS事業説明会2002」が行われた。会場には報道関係者だけでなく、流通会社関係者なども顔を揃えており、かなり大規模な発表会となっていた。

 司会のクリス・ペプラー氏に促されて壇上に登場したアトラス代表取締役社長・岩田松雄氏は、 すでに交換作業が開始されているPS『真・女神転生II』の不具合に関して謝罪し、その後に今後の事業戦略についての発表を行った。

 まず冒頭で、前期は3年ぶりの黒字だったことを発表し、これからの3年は「アトラス第2の成長期」として、さらなる躍進を目指してさまざまな取り組みを行っていくことを明らかにした。具体的には安定収益基盤として、「プリクラ市場でのシェアNo.1への取り組み」「新たなゲームソフトブランドからの収益本格化」「海外事業の本格化」「マルチコンテンツ戦略での収益向上」などを挙げた。また挑戦事業として、「コンシューマー事業における開発体制の充実」「大型店舗の開発」「ゲームソフト300万本販売体制確立」などを掲げた。

 次にCS事業本部長・小櫻尚司氏より、今期の展開として、第1に挙げたのが『真・女神転生』シリーズの本格始動。スタンドアローン版とオンライン対応版とで発売するXbox『真・女神転生NINE』を始めとして、待望のPS2『真・女神転生』シリーズ最新作も発売すると発表した。また『デビルチルドレン』プロジェクトのマルチコンテンツ展開として、GBA『真・女神転生デビルチルドレン光の書/闇の書』の発売(11月予定)と、コミックボンボンでの新シリーズ連載(11月号/10月15日発売)、テレビ東京系列でのアニメ「真・女神転生D(デビル)チルドレン ライト&ダーク」の放映(10月より)を開始する。さらに各社との提携により、『デビルチルドレン』シリーズの商品化が予定されており、トレーディングカードゲーム(メディアファクトリー)、玩具(タカラ)などの商品がラインナップされるとのこと。

 最後に挙げたのは、パブリッシャー機能の強化。角川書店映像ソフトを9月より取り扱い開始し、「ディスカバリーチャンネルビデオ」の販売を開始するとともに、映画やOVAなど角川映像コンテンツのラインナップが予定されている。ちなみに「ディスカバリーチャンネル」とは、世界155カ国、2億世帯に視聴されている世界最大のドキュメンタリー番組。自然、歴史、科学、テクノロジー、健康など地球上のあらゆる発見をテーマとしているものだ。

 岩田氏のあとに壇上に登場したのは、『真・女神転生』シリーズなどのプロデューサーである岡田耕始氏。クリス・ペプラー氏によるインタビューに岡田氏は、「『真・女神転生』が世に出てから10年になります。1本のゲームを作るのに最初は10人程のスタッフでしたが、今では100人ぐらいになりました。ゲームの環境もだいぶ変化したので、32bitになったときに3Dになって、やっと本来やりたかったことができるようになりました。今回8年という時間を経て発売する『真・女神転生 if...』は、今までの『真・女神転生』シリーズとは違ったアプローチに挑戦した思い入れのある作品です。そういった意味ではシリーズの世界を広げていくきっかけになったソフトですね」と語った。またXbox『真・女神転生NINE』については、「最初からネットワークゲームとして遊ぶのではなく、まずはスタンドアローン版でゲーム自体に触れてもらって、そのうえでネットワーク対応版でプレイしてもらいたくて、今回2つのバージョンに分けました」と語り、スタンドアローン版もネットワーク対応版も中途半端にならないことを強調した。気になるPS2『真・女神転生』最新作については、「試行錯誤を繰り返している状況ではありますが、鋭意製作中です」と苦笑いしていたが、特別に本邦初公開となる同ソフトの映像を公開した。残念ながら撮影は不可だったが、完全3Dのダンジョン内をキャラが走っているシーンや、動きのある戦闘シーン、また『真・女神転生』や『真・女神転生II』のようなフィールド移動シーンなども見ることができた。

 本日の発表を受けて今後のソフトラインナップも更新されたので、下記の表を参照してほしい。

会場は品川プリンスホテル エグゼクティブタワー 大雪の間。

司会はクリス・ペプラー氏。岡田氏へのインタビューも行った。

アトラス代表取締役社長・岩田松雄氏から、今後の事業方針が発表された。

発表のほとんどは、スクリーンを使用して行われた。

今までの『真・女神転生』シリーズについて語る、岡田氏。

第2部の懇親会では、試遊台がプレイできるようになっていた。

Xbox『真・女神転生NINE』の5.1chを体感することもできた。

立食パーティー形式の懇親会。料理もおいしいものばかり!



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