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2003年7月28日(月)

CESA、「2003CESAゲーム白書」を発刊。ゲーム出荷額、人口とも減少傾向に

 CESA(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)は、2002年のゲーム業界動向の報告書「2003CESAゲーム白書」を発刊した。

 「CESAゲーム白書」は、毎年7月に発刊されているゲーム業界動向をまとめたもの。第7号目となる今年の報告書では、恒例のソフトウェアおよびハードウェアの総出荷額をはじめ、国内外のゲームユーザー動向およびネットゲームユーザーの動向、最近問題となっているゲーム表現などの調査が掲載されている。

 今回の「2003CESAゲーム白書」によると、2002年1月~12月までのソフトウェアとハードウェアの総出荷額は1兆2,624億円で、2001年の1兆4,575億円に比べて減少しているものの、昨年同様1兆円規模を維持する結果となっている。今年はソフトウェアが4,747億円、ハードウェアが7,877億円と、いずれも減少しており、ソフトウェアに関しては、若干ながら年々減少傾向にあることが示されている。また、ソフトウェアとハードウェアの海外総出荷額は10.1%減の8,735億円となっており、報告書では「旧世代機種の急激な出荷減少に加え、新世代機種の出荷単価引き下げに伴う結果によるもの」といった原因が挙げられている。

 さらに報告書では、首都圏・京阪神地域に在住する3~59歳(有効回収数1,022サンプル)の一般生活者を対象とした調査で、一般生活者の現ゲーム参加者が2,360万人(全体の25.6%)と減少傾向にあることを明らかにしている。ソフトウェアとハードウェア総出荷額の減少が、顕著にゲームユーザー人口に表れている感じだ。

 「2003CESAゲーム白書」は本日7月28日より、CESA公式サイトおよび全国の政府刊行物サービス・センター、書籍通販サイト「専門書の杜」で販売が開始されている。今回は新たにネットワークゲーム情報や複合カフェデータが新たに追加されているので、ゲーム業界の昨今のデータが知りたい人はチェックしておこう。なお、「2002CESAゲーム白書」の価格は6,300円(税込)。


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