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2003年7月29日(火)

スペックが明らかにされたPSP。携帯機の常識を超えた高性能機の詳細を公開

 PlayStation Meeting 2003で、SCE代表取締役社長 兼 CEO 久夛良木健氏より詳細なスペックが発表されたPSP。まずは、速報として全体的なスペックと、発売時期についてお届けする。

 PSPは、メディアに60mm、2層で1.8GBの容量を持つUniversal Media Disc「UMD」を採用。転送レートは11Mbpsで、だいたいDVDの2倍速相当を実現したほか、DiscIDとAES暗号化技術による、高度な著作権保護技術が施されている。

 PSPのCPUには、最大333MHzのMIPS R4000 32bitコアを2つ搭載。メインメモリは8MBで、バンド幅は2.6GB/sec。FPUとベクトル演算用のVFPUを搭載し、最大で2.6GFlopsの演算能力を持つ。また、CPUのうち1つはMedia Engineとして、音声、動画、I/Oの管理などを行う。このためにメインメモリとは別に、2MBのメモリが用意されている。

 GPUは3Dポリゴンのほかに、3D曲面描画をサポート。ハードウェアクリッピング、モーフィング、ボーン、テッセレータ(平面分割ユニット)をサポートすることで、ソフトウェアの処理を少なくし、プログラミングの簡易化を図っている。GPUの構成としては、レンダリングエンジン+サーフェスエンジンとなっており、VRAMを2MB搭載、バス幅は5.3GB/secとなる。ちなみに、あくまで参考データではあるが、理論上の最大表示ポリゴン数は33,000,000ポリゴン/secとのこと。モニターには、4.5インチの16:9ワイドTFT液晶モニターを搭載する。

 サウンドには、ファームウェアによって上書きが可能なReconfigurable DSPsを使用し、バージョンアップによって最新コーデックをサポートすることが可能。本日の発表時点では、ネットワークウォークマンで使用されているATRAC3 plusのほか、AAC、mp3に対応しており、3Dサウンドと最大7.1chの音声再生をサポートするとのことだった。

 動画再生については、E3でmpeg4をサポートすると発表されていたが、多種あるmpeg4コーデックの中でもエンコード効率の高い、AVCデコーダーを採用したことが本日明らかにされた。これにより、1.8GBのUMDに、DVDクオリティの映像を約2時間収録することが可能になる。

 加えて、本日E3で発表された情報から新たに搭載が決定した機能として、IEEE802.11無線LANを標準搭載することが発表された。これは当初、外部オプションとしてのサポートを考えていたが、ゲームクリエイターの要望とホットスポットの増加などを受けて、標準搭載することを決定したという。さらに、コントローラ部分については、△○×□のデジタルボタン、L1、R1、スタート、セレクトボタンのほか、アナログジョイスティック1本が用意されることも明らかにされた。

 発売スケジュールについては、試作機を2004年のE3に出展、TGS2004でソフトラインナップ発表、2004年末に全世界での発売を予定している。久夛良木氏は会場で「ここまでやるかと思われるほどの、最先端の技術を投入したい」と、PSPについて説明したが、確かに上記のスペックは驚異的なもの。まさに次世代のポータブルエンターテインメントを生み出すプラットフォームとなるだろう。




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